8月11日夕刻、卓球の記者会見が開催された。出席者は宮崎義仁監督(男子)と
西村卓二監督(女子)、選手は松下浩二選手、遊澤亮選手、新井周選手、田俊雄選手、鬼頭明選手、梅村礼選手、藤沼亜衣選手、福原愛選手の日本代表選手全員が顔を揃えた。
宮崎監督は「アテネ大会を迎えるにあたり男子選手の年齢が高く、若い選手との
入れ替えが望まれている時期になっていた。しかしオリンピックに向けて選手一人
一人は人生を賭けているので、卓球協会は明確な選考基準を出して出場権を勝ち取
ったものを代表とするべきということになった。これまで、選手たちはシングルス、
ダブルスともに自分の実力以上の力を出し、本当に必死で練習をしてきた。
この調子で最後までベストコンディションで臨む。明日12日、組み合わせ会議が行
われる。その結果次第で最後の準備にかかる」
西村監督は「アテネ入りの前に行ったイタリアの事前合宿では、日本から同行した
実業団の選手を練習相手にしたり、イタリアナショナルチームの選手と練習試合も
行ってきた。3選手とも調子が上がってきている」とこれまでの経緯と今の状況を
伝えた。
選手たちは以下のように現在の心境や抱負を語った。
松下選手「4月のアジア大陸予選で腰を痛めていたが、100%完治した。自分で勝ち
取った代表という座だが、卓球ファンのためにも頑張りたい。今回で4回目のオリン
ピックだが、まだメダルはないので、メダルにこだわる試合をしたい。今回は、過去
3回とは違い、意外とリラックスしてる。経験を踏まえて無駄のない動きをしたい。
選手村の居心地はわりと心地よい。普段のペースを崩さないこと、まわりに左右され
ないことがいいプレーに繋がると思う」
新井選手「初めてのオリンピック出場。がむしゃらに、頑張って行く」
遊澤選手「前回はダブルスで出場、シングルスは今回が初めて。最後まで一生懸命
頑張る」
田選手「今回で3回目のオリンピック。アトランタ大会は参加しただけだったが、
シドニー大会ではシングルス、ダブルスとも出場して勝ちに行き、ある程度の結果を
残せた。アテネ大会が自分にとって最後のオリンピックになるというつもりで試合に
臨む。個人的にはオリンピックの雰囲気が好き。鬼頭と2人でメダルにチャレンジす
る」
鬼頭選手「4月から痛めていた肩は支障なくプレーできるまでになった。今日は本会
場で練習したが、会場が綺麗でモチベーションが上がってきた」
梅村選手「イタリア合宿でいい形で調整できている。2月のプレ大会の時には会場の
空調がきつかったが、今日は感じなかった。本会場で練習し、いよいよだなと思った。
自分の試合を楽しみにしている」
藤沼選手「シドニーでは世界とのレベルの差をすごく感じる試合内容だった。今回は
シングルス、ダブルス両方出られるチャンスもあるので、そのチャンスを楽しみに、
悔いの残らない試合をしたい」
福原選手「試合が終わった後に『ああやればよかったな』と思わなくて済むような
試合をしたい。選手村にはいろいろな国の旗が並んでいて、こんなにたくさんの国の
人たちが一つの場所に集まっていることにびっくり。開会式では堂々と前を向いて
歩こうと思う」
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