1月21日より既に供用を開始している東京都北区のナショナルトレーニングセンター(NTC)の竣工式が、2月2日、文部科学省主催、日本スポーツ振興センター(NAASH)および日本オリンピック委員会(JOC)の共催で開催。隣接する国立スポーツ科学センター(JISS)で竣工式典が開催された後、NTC正面入り口でテープカットが行われた。
式典には、歴代文部科学大臣(文部大臣)など、政界・スポーツ界の方々が参加した。国歌斉唱の後、式辞として渡海紀三朗文部科学大臣がわが国スポーツ界待望の施設が完成した喜びを表したあと、NTC完成までの経緯を紹介。さらに、「トップレベルの競技者が存分に施設を活用することにより、競技力の向上を図り、オリンピックや世界選手権等、世界のひのき舞台で国民に夢や希望を与える活躍をすることを期待している」と挨拶した。
また、スポーツ界を代表し、NTCで事業運営を行うJOCから、謝辞として竹田恆和会長が以下の通り挨拶した。
「思えば昭和39年に開催された東京オリンピック以来、わが国のスポーツ界の長年の悲願であったNTCが完成し、竣工式を迎えることができたことをスポーツ界をあげて喜んでいる。NTC設立実現に向けて、ご支援ご協力を賜りました多くの皆様に心より感謝申し上げたい。前回のアテネ大会ではJISSの協力で日本選手団は好成績を収めることができた。このたび隣接地にNTCが完成したことにより、最高のスポーツ環境を整えたことになる。北京オリンピックまで7カ月あまり。選手たちはNTCを有効利用させていただき、国民の皆さんの期待に応えていきたい。また、今後NTCを運営していくJOCとしては、現役選手の強化合宿はもちろん、コーチの育成、エリートの教育、選手のアフターキャリアサポートなど、さまざまな事業を行っていき、近い将来必ずや大きな成果を挙げることを約束する。特に2016年オリンピック招致が実現した暁には、NTCを有効に活用させていただき、最高の成績を収められるよう今から最大限の努力をしたい」
なお、式典の後には、渡海文部科学大臣をはじめ、小野清子NAASH理事長、竹田JOC会長、松浪健四郎文部科学副大臣、池坊保子文部科学副大臣、保利耕輔衆議院議員(スポーツ議員連盟副会長・元文部大臣)、島村宣伸衆議院議員(元文部大臣)、河村建夫衆議院議員(元文部科学大臣)、古橋廣之進JOC顧問のほか、アスリートから鈴木桂治選手(柔道)、吉田沙保里選手(レスリング)、小椋久美子選手・潮田玲子選手(バドミントン)、朝原宣治選手(陸上競技)が参加してテープカット行われた。
関連リンク
CATEGORIES & TAGS