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2005.02.10 オリンピック

トリノ大会組織委員会、聖火リレーとトーチを発表

トリノ大会組織委員会、聖火リレーとトーチを発表
トーチは1月20日、イタリアオリンピック委員会で発表された(写真:アフロスポーツ)
トリノ大会組織委員会、聖火リレーとトーチを発表
松明をイメージしたアルミニウム製のトーチ(写真:アフロスポーツ)

2005年1月20日、トリノ大会組織委員会はイタリア国内の聖火リレーの概要を発表した。

2004年のアテネ大会の際には世界の5大陸を繋ぐ壮大な聖火リレーが行われ、梅雨の東京でも聖火リレーが行われたことは記憶に新しい。
オリンピック競技大会に先駆けて行われる聖火リレーは、1936年の第11回ベルリン大会の時に、ベルリン組織委員会の事務総長を務めたカール・ディームによる発案で初めて行われた。古代と現代を聖なる火で結ぼうというディームのアイデアは、古代オリンピック誕生の地、ギリシャのオリンピアで採火を行い、その地からドイツのベルリンまで、約3000kmを走って繋ぐことで実現した。以来平和の祭典の象徴として、オリンピックに欠かせないプロローグの1つとなっている。

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トリノ大会のためにギリシャのオリンピアで採火される聖火は、12月7日にローマに到着。
聖火リレーは12月8日にローマをスタートし、ベネチアやフィレンツェ、ジェノバなど多くの世界遺産や名所旧跡を背景に、全20州を64日間でリレーされる。リレー地点には1956年にイタリアで初めて冬季大会が開催されたコルチナ・ダンペッツォも含まれている。

第1走者はアテネ大会男子マラソンの金メダリスト、ステファノ・バルディニ選手が、また2006年1月にリレーが予定されるミラノでは、ファッションの街らしくジョルジォ・アルマーニ氏も市内を走る。

トーチのデザインは、トリノ大会の公式サプライヤーであり、フェラーリを筆頭に自動車などの工業デザインでイタリアを代表するピニンファリーナ社が担当。伝統的な松明を現代的に表現したデザインとなって1月20日にミラノのイタリアオリンピック委員会(CONI)で発表された。

お披露目にはイタリアのフィギュアスケートのチャンピオン、バルバラ・フサル・ポーリ選手とマウリッツィオ・マルガリオ選手とピニンファリーナ社の代表アンドレア・ピニンファリーナ氏が出席して行われた。

このトーチは、どんな雨の中でも、どんなに雪が降っても、時速120km以上の風の中でも聖火が決して消えないこと、炎の高さは10cm以内で15分持続できることというIOCの厳しい要求を満たすように開発された。長さ76.5cm、直径10.8cm、重さ1.85kg。アルミニウムを主な素材としたこのトーチはシリアルナンバー入りで1万2000本用意される。

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