MENU ─ ニュース
2006.02.09 オリンピック

トリノMPCチームVol.3「事前記者会見」

トリノMPCチームVol.3「事前記者会見」
(右から)畑中みゆき選手、伊藤みき選手、上村愛子選手、里谷多英選手

○事前記者会見

 事前記者会見のセッティングもトリノMPCチームの重要な仕事の一つである。本番前の情報(記事ネタ)の少ない時には、メディアは「何かないか」といろいろと動き回る。そんな時には、無用なトラブルが生じやすい。事前記者会見などでチームの状況などを伝えることは、そういう意味でも重要な意味を持つ。
 今大会の事前記者会見のセッティングには、実は苦労している。いつもは、選手村の記者会見場を利用することが多いが、今回は事情が違った。
まずは、選手村が3箇所の分村となったこと。トリノの選手村にはインタビュールームが3部屋ある。が、いずれも10ほどで、ひな壇に2席、記者席が12 席ほどでカメラマンの入る余地がない。狭くて日本のメディアの状況を考えると使えない。これは、原則、MPC内の記者会見場で対応することにした。
続いて、山岳地帯のバルドネッキアとセストリエールの選手村。バルドネッキアのインタビュールームは、30ほど。ひな壇に4〜5席。記者席が20席は置けるだろうか。セストリエールの選手村は「?????」。村の規模としては、ベルドネッキアよりも大きく、インターナショナルゾーンも広い。しかしながら、下見の際にプレスマネージャーから教えられたインタビュールームは、プレスのワーキングルームとしか思えない場所。申し込みがあれば、記者会見場にアレンジするとのことだったが、「?」。徒歩15分の所にセストリエールメディアセンターがあり、その中に記者会見場があるとのことであるが、現場の確認はできていない。

○モーグル女子チーム事前記者会見

 2月8日12時30分(現地時間)よりバルドネッキア選手村インターナショナルゾーンのインタビュールームにおいてモーグル女子チームの事前記者会見が行われた。
 注目される選手がいるだけに、約40名のメディアが集まった。事前の下見において、会場が狭いことが判っていたので、TVサイドには取材カメラの台数の制限をお願いしていた。今回は2社の代表取材で、映像はTV各社で共有してもらうこととなった。これも、MPCチームの仕事の一つである。スチールカメラが5台。立ったままの記者も出る中での記者会見となった。
 上村愛子選手、里谷多英選手と注目選手のいる中で、いい味を出していたのが畑中みゆき選手。チームのムードメーカー的存在であろうか。固くなりがちな記者会見の席であるが、ジョークを交えメディアの笑いを誘いながら、非常に和やかな雰囲気を作ってくれた。また、オリンピック初出場となる伊藤みき選手も初々しいコメントを出していた。記者からの「チームとしての雰囲気はどうですか」との質問に対して、「日本代表に選ばれて、チームに入ったときには、最初はとても緊張したけど、先輩たちが分からないことがあったら何でも聞いてと言ってくれたりするので、とても心地よい」と回答。すかさず上村選手が「心地よいじゃなくて、心強いでしょ」というと「そうだ〜」と答えていた。でも、本当に「心地よい」のではないかと思うほど、家族的な雰囲気のチームである。

「シャケッタ」
 畑中選手のコメント。
 前日の練習中に転倒し、コース脇のネットに突っ込んだそうだ。このネットに捕まった状況を「シャケッタ」と言うのだそうだ。
 畑中選手曰く、「獲れたてのピチピチの鮭状態」・・・ 納得である。


写真提供:アフロスポーツ

ページをシェア

関連リンク


CATEGORIES & TAGS


オリンピック の最新ニュース

    最新ニュース一覧