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2006.02.11 オリンピック

トリノ冬季オリンピック開幕!

トリノ冬季オリンピック開幕!
入場行進をする日本代表選手団(写真提供:共同通信社)
トリノ冬季オリンピック開幕!
地上57mの聖火台に火がともされた(写真提供:アフロスポーツ)

2月10日、第20回オリンピック冬季競技大会(2006/トリノ)が開幕した。

現地10日午後8時(日本時間11日午前4時)からオリンピック・スタジアムで行われた開会式は、「Passion Lives Here」をテーマに華やかに行われた。

体操の金メダリスト、ユーリ・ケキさんが降りおろすハンマーでショーが開幕、9歳のエネオロア・ベレッティちゃんが国歌斉唱を行った。

金属のリングを取り入れたショーでは巨大なスチール製の五輪が中空に浮かんだ。オリンピック史上最大、最も高い位置にあるこの五輪の下が選手入場のゲートとなり、ギリシャを先頭に選手団が入場。日本はドイツに続いて入場し、加藤条治旗手を先頭に笑顔で行進した。

選手歓迎のショーでは、ヨーロッパの歴史をひも解く演目に続き、未来を象徴するパフォーマーとしてスカラ座のスターダンサー、ロベルト・ボッレさんが華麗に舞った。舞台は一転し、イタリアのテクノロジーのシンボルとしてフェラーリチームが登場。F1エンジンを轟かせ、故ジャンニ・アニエリ会長の後を継いだフィアットの総帥モンテゼーモロ会長が見守る中、スピンワークを披露した。

トリノ冬季オリンピック組織委員会(TOROC)のバレンティーノ・カスティラーニ会長は「トリノ市はこれからの2週間、スポーツの首都となります。人々が大会に全力を尽し、素晴らしいチームワークへ挑戦します。情熱はまさにここにあり。私達もその炎となりましょう」とスピーチした。

国際オリンピック委員会(IOC)のジャック・ロゲ会長は「選手のみなさんは私達のお手本です。競技中だけでなく、このトリノで見せてくれる姿は次の世代の子供達の心を突き動かすでしょう。
フェアプレーの精神でお互いの理解と尊重の気持ちで試合に臨んでください。何よりも願うのは、ドーピングのないクリーンな大会です。
今日の世界は平和・忍耐・兄弟愛が求められています。それらをもたらすものこそがオリンピックの意義なのです。80の国と地域から集まった選手のみなさん。国籍、政治、宗教、言語の違いを乗り越えて一つの融合を、私達が切望している世界を見せてください。比類なきこのスポーツの祭典を楽しんでください」と会場に呼びかけた。

チャンピ大統領による開会宣言に続き、オリンピック旗が入場。旗を運ぶのは女優のソフィア・ローレンさんら8名の女性。全員女性なのもオリンピック史上初のこと。

ジョルジョ・ロッカ選手(アルペン)は選手宣誓で「私はすべての選手の名においてルールを尊重し、これを守り、ドーピングを行わず、競技に全力で取り組み、真の意味でのスポーツマンシップにおいて、スポーツの栄光とチームの名誉のためにこのオリンピックに参加することを宣誓します」と誓った。

舞台には純白の衣装のオノ・ヨーコさんが登場。ジョン・レノンさんが遺したイマジンの詩を引用して平和へのメッセージを語り、元ジェネシスのリーダー、ピーター・ガブリエルさんがイマジンを歌った。

聖火はアルベルト・トンバさんとともに会場に現れた。オリンピックメダリストによる聖火リレー最終走者は冬季5大会出場、10個のメダルを獲得したステファニア・ベルモンドさん。にこやかな笑顔で点火した炎は会場を駆け巡り聖火台へ。
フィナーレではルチアーノ・パヴァロッティさんが、オペラ・トゥーランドットから「だれも寝てはならぬ」を情感豊かに歌いあげた。

競技開始は11日、日本代表一番手はノルディック複合の5選手。がんばれ!ニッポン!

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