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2021.07.23 オリンピック

日本代表選手団の東京2020大会開幕前記者会見を実施

日本代表選手団の東京2020大会開幕前記者会見を実施
日本代表選手団本部が記者会見(写真:アフロスポーツ)
日本代表選手団の東京2020大会開幕前記者会見を実施
福井烈団長(写真:アフロスポーツ)

 東京2020大会日本代表選手団は競技開始前日の7月20日、記者会見を実施。福井烈団長と尾縣貢総監督が大会に向けた抱負を語りました。

■福井団長「感謝の気持ちを忘れずに行動を」

 福井団長はまず、「大会開幕を迎えられることは、本当に多くの方々のご尽力があったからであり、我々日本代表選手団は競技において最大限の力を発揮するのはもちろん、これまで以上に自覚を持って、感謝の気持ちを忘れずに日々行動することが求められていると思います」と開幕を控えた中での心境を述べました。

 選手村には19日夜の時点で236名の選手団員が滞在。福井団長は「村内の感染症対策は徹底されており、現在のところ生活環境に大きな支障はございません。私自身も含め、アスリート、選手団員は毎日抗原検査を受けております。また、アプリを活用した日々の体調管理も行っています。村内では建物に入るたびに消毒、検温をこまめに行い、食堂は一人ひとりの席がアクリル板で区切られております。マスクの着用も含めて、各国・地域のアスリートの多くは高い意識で感染症対策に取り組んでいると実感しております」と状況を説明しました。

 また、福井団長は「このような状況下ではありますが、NOCのアシスタントの皆さん、そして食堂やフィットネスセンターの皆さん、多くのボランティアの皆さんが笑顔で、本当に献身的に一生懸命サポートをしてくださっています。その笑顔を見ると、選手たちの大きな心の支えとなっているなと毎日感じて、元気をいただいているのが現状です」と、選手団をサポートするスタッフにも触れ、感謝の意を伝えました。

日本代表選手団の東京2020大会開幕前記者会見を実施
尾縣貢総監督(写真:アフロスポーツ)

■尾縣総監督「チーム競技から活気づけたい」

 続いて、尾縣貢総監督が競技面について説明を行いました。

 尾縣総監督は「日本代表選手団の競技は、ご承知のように、21日朝に福島で開催されますソフトボール競技のオーストラリア戦から始まります。2008年北京大会での金メダルを経験している選手の存在を本当に心強く思っております。そして夜に開催されますサッカー女子、翌22日に開催されますサッカー男子を含めまして、ぜひチーム競技から選手団を活気づけていきたいと思います」と述べ、23日の開会式を前に開始するチーム競技に期待を込めました。

 2018年に掲げた「金メダル30個獲得」という目標については、大会が1年延期になったことから、選手を取り巻く環境、他国の選手の状況も大きく変わってきていることを尾縣総監督は指摘。ただ、「選手一人ひとりが与えられた環境の中でベストを尽くす点におきましては、大会延期前と何ら変わりはありません」と、目標を維持する方針を示しました。一方で、「コロナ禍での大会開催となり、環境が従来の大会とは大きく異なっている中で、金メダル30個を獲得することが日本代表選手団としての最終目標ではなく、むしろ、様々な制約の中、その目標の達成に向けてひたむきに努力をしてきたことそのものが評価をされるべきであると考えている」と述べた上で、「選手たちには、こうした状況下でそれぞれの努力の成果を発揮できる場を与えていただいたことに感謝の気持ちを持ち続け、自分の力を出し切って最高のパフォーマンスをしてほしい。そして、こうした状況下であっても、一人ひとりが自覚を持ち、責任のある行動をとることで、スポーツを継続することが可能であることをまずは示してほしい。そして、そうした姿をアスリート一人ひとりが見せることが、スポーツができる悦び、スポーツを通じた連帯・友情・多様性など、スポーツが持つ力を多くの方に届けることにつながると信じており、日本代表選手団員に期待したいことである」と述べました。

 最後に、福井団長が「多くの制約がある中での開催となりますが、我々日本代表選手団はホスト国を代表する選手団としての誇りと責任を持ち、引き続き行動規範やプレイブックを遵守し、TEAM JAPANとして心ひとつに明日からの競技に臨んでいきます」と、意気込みを語りました。

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