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2014.02.20 オリンピック

【ソチリポート】ロシアの観客も2020年東京に期待 日本は本番に向けて教訓も

【ソチリポート】ロシアの観客も2020年東京に期待 日本は本番に向けて教訓も
モスクワから来たラジオノワさん(中央)は長野大会を例に挙げて東京への期待を語った

 ソチオリンピックは、2020年東京大会開催決定後、初めて開かれるオリンピックです。
 歓喜に沸いたアルゼンチン・ブエノスアイレスでの国際オリンピック委員会(IOC)総会から早5カ月。オリンピックを愛する人たちは今、東京大会にどのような期待を抱いているのでしょうか。熱戦が続くオリンピックパークの観客に聞いてみました。

 ロシア人から多く聞かれたのは「ハイテクノロジーな大会を」との声。モスクワから家族で訪れたという19歳のアナスタシア・ラジオノワさんは「98年長野オリンピックは、先端技術を駆使したもっとも革新的で安全な大会でした。東京もきっとそんな大会になると思います」とコメント。また、ソチと同じ黒海沿岸の都市ノヴォロシースクから来たという29歳のクリスティーナ・ゲナジェノワさんは「東京はオリンピックにぴったりな都市。技術も進んでいるし、人々はフレンドリーで勤勉ですから」と、日本人の気質も大会成功のポイントと見ているようです。

 世界各国の観客からは、招致時にアピールポイントの1つとなった“確実な運営”に対する評価も聞かれました。スロバキアのテレビ局で働くパブロ・ガスパリアンさんは「日本で開かれたオリンピックはどれも成功しています。東京も素晴らしい大会になるでしょう」と期待を寄せました。

【ソチリポート】ロシアの観客も2020年東京に期待 日本は本番に向けて教訓も
「新しい東京を発見したい」というトーゴ代表のオリンピアン、チボー・コニーさん

 さらに、大会を契機にした東京の変化に注目する人もいます。04年アテネ大会、08年北京大会のトーゴ代表で、同国初となる冬季代表チームの応援に来たというサンドリーヌ・チボー・コニーさん(陸上競技)は「新しい東京が発見できればと思います。大会に向けていろいろなものが建てられますし、今後何が起こるのか、ぜひ見てみたいですね」と笑顔で答えてくれました。陸上競技の選手らしく、新国立競技場も楽しみにしているとのことでした。

 一方、ソチ大会を訪れた日本人は、6年後に自らがホスト国となることをどう感じているのでしょうか。多く聞かれたのは、熱狂と興奮渦巻くソチの雰囲気に「これが東京に来ると思うと楽しみ」との声でした。他方で、世界各国のゲストを迎える難しさを感じた人もいます。フィギュアスケートを見に来たという東京都在住の会社員女性は「こちらではロシア語が読めなくて苦労しています。東京も看板など英語併記を進めないといけませんね」と真剣な表情で語ってくれました。

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「東京2020PRコーナー」は連日行列ができる大盛況

 ソチで聞かれた多くの「東京オリンピックにぜひ行きたい!」との言葉。パーク内のジャパンハウスに設置された「東京2020PRコーナー」は、連日大盛況で行列が絶えず、観客の関心の高さを伺わせます。6年後の本番を前に、東京への期待はすでに高まりを見せています。

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