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2016.07.12 オリンピック

第31回オリンピック競技大会(2016/リオデジャネイロ)日本代表選手団の結団式を実施

第31回オリンピック競技大会(2016/リオデジャネイロ)日本代表選手団の結団式を実施
竹田恆和JOC会長による主催者あいさつ(写真:アフロスポーツ)

 日本オリンピック委員会(JOC)は3日、都内で第31回オリンピック競技大会(2016/リオデジャネイロ)の日本代表選手団の結団式を、皇太子同妃両殿下ご臨席の下、行いました。

 式典には、選手・役員合計481名の選手団(7月1日時点)のうち、305名が出席しました。まず主催者を代表して、竹田恆和JOC会長から「今大会は1896年第1回アテネ大会から120年となるオリンピックの歴史において、初めて南アメリカ大陸での開催となり、ブラジル連邦共和国のリオデジャネイロ市を中心にその戦いが繰り広げられます。日本代表選手団の皆さんにはチームジャパンの一員として誇りと自覚を持ち、正々堂々と全力で競技に挑み、歴史にその名を残す輝かしい栄光を勝ち取られることを期待いたします。そして大会を通じて、世界の若人と競技を越えた交流を通し、国際親善に努め、来たる2020年の東京オリンピック・パラリンピック大会に向けて、活力ある日本の姿、世界に誇れる日本の姿を世界の人々に伝えていただきたいと思います」とあいさつがありました。

第31回オリンピック競技大会(2016/リオデジャネイロ)日本代表選手団の結団式を実施
団旗を受け取る右代啓祐旗手(写真:フォート・キシモト)

 続いて、日本代表選手団の橋本聖子団長をはじめ、吉田沙保里主将(レスリング)、右代啓祐旗手(陸上競技)ら各競技の選手団を紹介。団旗授与では、秩父宮殿下よりご下賜の団旗が竹田会長より橋本団長へ、橋本団長より吉田主将介添えの下、右代旗手へと授与されました。

 その後、ご臨席の皇太子殿下がおことばを述べられ、日本代表選手団を激励されました。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 第31回オリンピック競技大会日本代表選手団結団式に出席し、リオデジャネイロにおいて開催されるオリンピック競技大会に参加される選手及び役員の皆さんとお会いできますことをうれしく思います。
 選手の皆さんには、この度、日本代表選手に選ばれたことを心からお祝いいたします。
 今回のオリンピックは、南アメリカ大陸で初めて開催されるもので、1904年にセントルイスで開催された、第3回オリンピック競技大会以来112年ぶりに復帰するゴルフと、新たに追加された7人制のラグビーフットボールを含む、28競技306種目が実施されると聞いております。
 この大会に参加される皆さんが、スポーツを通して世界各地の精鋭と競い合い、そして友好を深められることを希望いたします。
 選手の皆さんには、本大会に向けて体調管理に十分留意され、競技の場においては、日頃の練習の成果を十分に発揮されるよう願っております。
 皆さんの御活躍は、2020年に東京で2度目の開催となるオリンピックの成功につながるものと思います。
 選手の皆さんの御活躍と御健闘をお祈りし、結団式に寄せる言葉といたします。

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第31回オリンピック競技大会(2016/リオデジャネイロ)日本代表選手団の結団式を実施
馳浩文部科学大臣(写真:フォート・キシモト)
第31回オリンピック競技大会(2016/リオデジャネイロ)日本代表選手団の結団式を実施
アンドレ・アラーニャ・コヘーア・ド・ラーゴ駐日ブラジル大使館特命全権大使(写真:フォート・キシモト)

 ご来賓の馳浩文部科学大臣からは「晴れて日本代表となられました選手の皆さん、おめでとうございます。これまでの皆さんのたゆまぬご努力と、指導にあたってこられた方々のご尽力に対し、心から敬意を表します。日本選手が世界で活躍する姿は多くの国民に夢と感動を与えてくれるものです。本大会におかれましても、多くの国民が皆さんの活躍を自分のことのように感じ、楽しみにし、また期待を寄せております。日本代表としての誇りと自覚を持って、これまでの成果を思う存分に発揮し、ベストを尽くしていただきたいと思います。皆さんのご活躍はオリンピック・パラリンピック・ムーブメントを日本全国に、そして世界に波及させていくことにもつながります。東京2020大会の成功に向けても皆さんのご活躍を心よりお祈り申し上げます」と祝辞をいただきました。

 さらに、アンドレ・アラーニャ・コヘーア・ド・ラーゴ駐日ブラジル大使館特命全権大使は「開催国の大使として、日本代表選手団の皆さまを心からわが国に歓迎申し上げます。皆さまは近日中に世界で最も美しい景観を誇る都市を訪れ、ボサノバ音楽の発祥地の雰囲気を楽しみ、南アメリカ大陸で最初のオリンピック大会の立役者となることでしょう。選手団の皆さまが多くのメダルを獲得し、そしてブラジルの素晴らしい思い出を持ち帰ることを願ってやみません」と日本代表選手団を歓迎しました。

第31回オリンピック競技大会(2016/リオデジャネイロ)日本代表選手団の結団式を実施
橋本聖子日本代表選手団団長(写真:アフロスポーツ)
第31回オリンピック競技大会(2016/リオデジャネイロ)日本代表選手団の結団式を実施
吉田沙保里主将による決意表明(写真:アフロスポーツ)

 続いて、日本代表選手団を率いる橋本団長が「いよいよリオ大会まで1カ月となりました。JOC選手強化本部は『人間力なくして競技力向上なし』をテーマに掲げてきました。これまで長い間ひたむきに努力を重ねてきたにも関わらず、勝負は一瞬で決まります。最後に背中を押してくれるのは自分自身の人間力にほかなりません。今こそこの人間力と日本選手の底力を発揮してください」と選手団に呼びかけるとともに、「東日本大震災から5年が経過いたしましたが、今なお復旧・復興活動が続いています。そして熊本大地震でもご苦労をされている方々が多くいらっしゃいます。選手が真摯に競技に挑む姿、一人でも多くの選手が表彰台に立つ姿をお見せすることで、少しでも勇気や希望や感動をお届けできるように取り組んでまいります」と意気込みを語りました。

 最後に右代旗手介添えの下、吉田主将が決意表明を行い、「私たちは名誉ある日本代表選手団に選ばれたことを誇りとし、自覚と責任を持ってリオに向かいます。競技においてはこれまでサポートいただいた全ての方々に感謝の気持ちを込め、チームジャパンの力を合わせ、勝負にこだわり、最大限のパフォーマンスを発揮してまいります。また、法令、行動規範を遵守し、次回開催国の選手団として、日本の文化、精神、礼儀正しさなどをお伝えし、参加各国・地域の選手団との友好と国際親善に努めます。日本代表選手一人一人にとって記録も、記憶にも残る最高のオリンピックとなるよう、そして、国民の皆さま、全世界の皆さまに活力ある日本の姿と笑顔をお届けできるよう、精魂を傾け大会に臨むことを誓います」と述べました。

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