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第23回オリンピック競技大会(2018/平昌)

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【メダリスト会見】平野「ベストは尽くした」、渡部「チーム一丸となって戦えた」

カテゴリ:オリンピック
2018.02.15
【メダリスト会見】平野「ベストは尽くした」、渡部「チーム一丸となって戦えた」
メダリスト会見に出席した渡部暁斗選手(左)と平野歩夢選手(写真:アフロスポーツ)

 平昌オリンピックのスキー・スノーボード男子ハーフパイプで銀メダルを獲得した平野歩夢選手と、スキー・ノルディック複合ノーマルヒル個人で銀メダルを獲得した渡部暁斗選手が15日、平昌JOCジャパンハウスで記者会見を行い、メダル獲得から一夜明けた心境を語りました。

――一夜明けての感想をお願いします。

渡部選手 銀メダルをとれて、チーム一丸となって戦えて、銀メダルをとれた喜びと安心感が半分と、自分が目標にしていた金メダルにたどり着けなかった悔しさがあります。試合後、部屋に帰って考える時間があって、あの時こうしていたら違う結果になったかなとか考えることがあって、いろいろな思いがふつふつと浮かんできているところです。

平野選手 きのうは銀メダルということで、本当に目の前まで金メダルの可能性があるなかでの結果だったので、素直に受け入れている部分も、悔しい部分も残っています。この結果を生かして、またリベンジとして、4年後に出られればと思います。

――渡部選手に伺います。今回の結果を踏まえて、次のラージヒルへの気持ちをお願いします。またここから、具体的にどのような点を修正していこうと考えていますか?

渡部選手 ラージヒルでは昨日のノーマルヒルで獲得できなかった金メダルへの再挑戦をしたいと思っていますし、そこに向けてベストを尽くしていくつもりです。修正点というか、もちろんもっと良いジャンプができると思いますし、走りももっと良い走りができると思っています。あと5日しかないのでそんなに大きな修正はできないと思いますが、少しでも金メダルに近づくように準備をしていきたいと思います。


【メダリスト会見】平野「ベストは尽くした」、渡部「チーム一丸となって戦えた」
平昌大会を振り返った平野選手(写真:アフロスポーツ)

――平野選手に伺います。昨日の2本目は、平野選手の最高のルーティーンを見事に決めたと思いますし、金メダルを確信した人も多かったと思います。金メダルに足りなかったものは、あえて挙げるとしたらどこでしょうか?

平野選手 細かく言うとキャッチの完成度、あとは高さ。本当だったらもっと自分だったら出せるところなので、そこはもう少し点数を伸ばせたかなと思います。あとは決勝3本目でさらにもう1ヒット、技を入れられたら、点数も変わっていたかなと。そういうところで悔しさがあります。

――優勝したショーン・ホワイト選手(アメリカ)の最終滑走を見ている時、胸をよぎったのはどんな感情でしたか?

平野選手 何と言えばいいか……自分よりもさらにプレッシャーのある中で、最終滑走で、これまで決めたことのないトリックをあの場で決めてくるというメンタルの強さにびっくりしました。(ホワイト選手に)転んでほしいとか、そういう願いはしていませんでした。3ヒット目くらいには、「これを決められたら抜かされるだろうな」と(思いました)。会場の雰囲気と、滑走順も関係していると思います。でも、ベストは尽くしました。

――この先、ハーフパイプをどのように進化させていきたいですか?

平野選手 競技のレベルをこれ以上に上げることは相当難しいことになると思います。自分でも今、これから何をしようかと作戦を組み立てている途中というか。これ以上の回転というのが、ハーフパイプでは限界まで来ているというのも現状です。今できることの高さや完成度、プラスアルファで「ダブルコーク1440(DC14)」を3つが、自分がさらに勝ち続けるなら必要だと思います。

――渡部選手は、まだ出場種目が残っています。試合が残っている選手が一夜明け会見にいらっしゃるのは珍しいことですが、出ていらしたのはどういうところにつなげていきたいのでしょうか?

渡部選手 僕の場合は次への競技までにスケジュール的に少し空いていて、出るのは難しくなかったのでここに来ました。もちろんいろいろな思いはありますけれど、今、特別に伝えることはないというか、常に言いたいことは公言してきているつもりです。今日もここで特別なことを言うつもりはなく、常々伝えていることが僕の考えですし、十分に僕が何をやりたいのかは伝わっていると思うので、それを見届けてもらえればと思います。

――平野選手は、ずっと高さを見せていきたいとおっしゃっていました。何歳くらいからそういう思いを抱きはじめたのでしょうか? そこへの美意識をお聞かせいただけますか?

平野選手 高さを自分の一番の武器にしていて、スピンより自分の滑りいうものに魅力というか、1発で「あれがアイツ」というような、自分のひとつのスタイルとして高さを追求しています。そういう意味で小学校3、4年生くらいから、1発目のヒットには必ず誰よりも高く飛べるエアターンを用意してきました。スケートボードでもハーフパイプと同じような形をした練習場が新潟県内にあるので、そこでずっとスノーボードと共有させながら練習しました。今はそれが高さとして認められて、だいぶ良い表現ができていると思います。これからもそれは変えずにやりたいと思っています。

――平野選手に伺います。先ほど、これからは「DC14」の3連続が必要になってくるのではとおっしゃっていました。今の現状からどういうところを伸ばせば、3連続に到達するのか。具体的に考えているところがあれば教えてください。

平野選手 フロントサイドとバックサイドという方法で「DC14」を2連続でやっています。ハーフパイプの中では、バックサイドでの「DC14」をまだやった人がいないのが現状なので、可能性があるとしたら、バックサイドでの「DC14」を最後のヒットに入れられれば、また新しいマニュアルができるなと思います。

――平野選手に伺います。先ほど「会場の雰囲気」という言葉がありました。ショーン・ホワイト選手は、フィニッシュ後のパフォーマンスでも会場を引きつける力というのはあると思います。平野選手がこれからコンテストライダーとして戦っていく上で、観客を引きつける点はどう考えていらっしゃしますか?

平野選手 自分は本当に滑りで周りを黙らせることだけにこだわっているので、観客を引きよせることというのが自分は苦手なのか、(ホワイト選手と)同じようにフィニッシュ後の表現はできないので。滑り込んで、1つのランでみんなを認めさせることだけをこれからも変わらず、そこだけを見せていきたいです。


【メダリスト会見】平野「ベストは尽くした」、渡部「チーム一丸となって戦えた」
ラージヒル個人、団体への意気込みを語った渡部選手(写真:アフロスポーツ)

――渡部選手に質問です。「ふつふつと感情が湧き上がってきた」とおっしゃっていましたが具体的には? もう1つは、昨日のレースを踏まえて、ラージヒルでの金メダルへの自信は揺るぎないものになったのでしょうか?

渡部選手 (ふつふつと湧いたのは)感情的なものというよりも、展開的な部分です。1番の大きなポイントは、昨日の最後の(クロスカントリーでの)“上り”で勝負したのですが、そこを(優勝したドイツのエリック・)フレンツェルよりも前に入っていたいなと思ったところから始まり、あの時こうしていたら、その前はこうしていれば……とレース展開を思い出すと、いろいろ(な展開が)思い描けるというか……。それを(最後まで)振り返るとジャンプをもっとこう飛んでいればよかった、と。
 金メダルへの自信は揺るぎないというか、昨日はたまたま(勝ったのが)フレンツェルだったというだけで、フェアな条件でジャンプが飛べれば、ノルウェーの選手も調子が良いから怖いですし、フレンツェルだけではないと思っているので。簡単に勝てるところではないですが、でもそれはワールドカップでも一緒ですし、自分のやることは変わらないので、自分のパフォーマンス次第で、自信を持っていければと思います。

――平野選手に伺います。生まれの新潟や、小学生時代に技を磨いた山形、福島のスキー場からたくさんの方が応援していたと思います。その方々に一言をいただけますか? ソチオリンピックの後にはスケートをする子どもたちとの交流もありました。東京オリンピックへ向けてはスケートボードでの出場もあるかと思います。次の子どもたちへ向けてどういう存在になっていきたいですか?

平野選手 新潟で生まれて新潟で育ってきて、日本で海外と同じ大きさのハーフパイプはなかなか今でもありません。僕はその中でも、山形や福島にある海外の設計に近づけたもの(=ハーフパイプ)で、いろいろな人達が協力してくれて、このオリンピック前にもプライベートで使えるように用意してくれていたので、時間があれば顔を出させてもらいました。(協力してくれたみなさんが)たぶんオリンピックをテレビで見てくれていたと思います。感謝とオリンピックで見せた滑りが、周りの人たちに届いていればうれしいです。

 東京オリンピック(でのスケートボード挑戦)に関しては、ここから目指すことはすごく時間のない中でのハードなトレーニングをすることになると思います。(挑戦は)まだはっきり決めていない部分もあります。その部分をこれからしっかりと整理して考えられたら、「可能性があれば」という形で考えてはいます。

――これから「DC14」の3連続など新たな技にチャレンジすると思います。一方でこれまでの4年間は非常に苦しかったと伺いました。自らを駆り立てたものとは何ですか?

平野選手 このオリンピックまでの4年間は1日1日が試練のような、自分の中で何か目的を設定してから、地道なトレーニングを(やってきました)。自分のフィールドというか、自分ひとりの空間をすごく大事にしています。生活習慣なども4年間の中でいろいろ変えてきたり、そういった自分のやりたくないことをどちらかといえばチャレンジしてきた4年間で、スノーボードも弱点に磨きをかけてきました。生活をスノーボードと共有してきた4年間だったと思うので、そういうところが自分が一番力をいれてきたところです。これからもさらに高め続けないといけないというのが今、自分が大事にしていることです。

――渡部選手に伺います。まずはラージヒルがありますが、昨日の日本チームの戦いを踏まえて団体戦の展望などを伺えますか?

渡部選手 昨日は山元(豪)があまり良い風にあたらなかった以外は、みんな良いジャンプをしました。あれがラージヒルでもできれば、良い位置でスタートできるかなと思います。走りの方もみんなそれなりに良い走りをしていたので、今シーズンの団体戦をやってきた中では、チーム全体として状態は上がってきていると思います。僕のスプリントも含めて、良い流れと準備ができれば、メダルにも近づいているなという実感があるので、みんなで気持ちを高め合って、メダル獲得に向けて全力を出したいと思います。

――お二人に伺います。一夜明けて一番最初に湧いてきた思いは? これから一番やりたいことはなんですか?

渡部選手 ラージヒルに向けて引き締まった気持ちです。また気を引き締めて、もっと良いパフォーマンスをしようという気持ちが今一番大きいです。何がしたいかは、おいしい食事をとって、しっかりと回復に努めて、また良いレースができるように準備をしたいです。

平野選手 一夜明けて、オリンピックがやっと終わって……。でも自分はオリンピックの先のことも考えて出たつもりだったので、体のコンディションが回復すれば、また自分の目指す方向に戻って、次々と(その先の目標を)目指せればいいなと思いました。スノーボードで頂点をとり続けることは簡単ではないことをあらためて、今回実感しました。本当に人一倍、(一歩)先のことをするんだったら、自分が考えた式と答えのなかで、人と違う滑りで上のものを目指しながら、結果を取り続けられたらなと思っています。自分のこだわっているものや勝ち方にこだわりながら、またがんばっていきたいなと思います。











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