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1996.12.01 オリンピック

エムウェーブで製氷作業始まる

長野オリンピックのスピードスケート会場となる長野市のエムウェーブに氷が張られ、幅15mの400mトラックと、縦30m横60mのアイスホッケーリンクが姿を現しました。

氷作りのための散水は10月28日から始まりました。床下の配管に冷却液を流してあらかじめ-8℃まで冷やした床に、ホースで霧状の水をまいて少しずつ氷を張っていきます。散水作業は気温の安定する夜間から早朝にかけて慎重に行なわれ、11月5日までに厚さ3cmの氷を張り終えました。

好記録が出る氷を作るうえでポイントとなるのは水です。ろ過をして不純物を取り除いた水を使い、気泡が入らないように30℃から60℃に温めてからまいていきます。この間、強くてしかも滑りやすい氷をつくるため、張った氷に傷を付ける「氷締め」という作業も1度行なわれました。また、製氷車で氷の表面を平にする「調氷」の作業では測量の器具を使って精密に作業が進められていました。氷を張り終えたリンクは、今後、様々な検査とデータの収集をしたうえで公認の手続きに入ります。

エムウェーブは建設工事も順調に進み11月20日には竣工の予定です。12月14日の竣工式後には、無料見学も予定されています。12月20日から始まる全日本スプリント選手権がこけら落としの大会になり、来年2月の世界選手権大会で世界に向けてデビューします。 (1998 長野オリンピックニュース #82(1996.11.8) より)

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