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1997.05.01 オリンピック

IOC調査委員会で準備状況に高い評価

長野オリンピックの大会運営などについて専務レベルで調整する国際オリンピック委員会(IOC)の第8回調整委員会が3月10、11日の両日、長野市内のホテルで開かれ、1030億円に上方修正された財政計画案などが了承された。
 IOC副会長で国際スキー連盟(FIS)会長のマーク・ホドラー委員長は「大会運営について、長野オリンピック組織委員会(NAOC)から説得力ある優れた回答を頂いた」としたが、一部の問題に関してはNAOCとFISの見解が分かれた。
 会議を終えて記者会見した小林実・NAOC事務総長は、全日本スキー連盟などから要望が出ている白馬ジャンプ競技場の夜間照明について「金メダルが期待できる重要な競技であり、いい条件で見てもらうことを第一に考えている」と、NAOCとして前向きに検討する姿勢を初めて示した。
 また、長野市の選手村から離れたスキー競技などで、一部の選手が競技会場近くに独自にホテルを予約し、事実上の分宿になることに関して、小林事務総長は「基本的には選手村に入ってもらうようお願いしたい」としたが、ホドラー委員長は「問題はない。多くの選手は会場に近いところに泊まりたいと考える。カルガリー大会(88年)以来、近くに泊まっている選手が勝っている」と分宿を容認する見解を述べた。
 一方、FISとNAOCの間の懸案となっている男子滑降のスタート地点でも「FISとしては、スタート地点を上げてもらうとうれしい」と期待するホドラー委員長に対し、小林事務総長は「従来通りの1680mを前提として準備しており、理解を頂いていると考えている」と従来通りの考えを示している。
 会議では、開会式や輸送・宿泊問題について活発な意見が交換された。アトランタ・オリンピックで不備が露呈したシステムについては、「現時点でアトランタの本番以上」とNAOCの準備状況が高く評価された。

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