長野冬季オリンピック組織委員会(NAOC)は、選手村やメーンプレスセンター(MPC)などの食堂で、リンゴの繊維を使ったリサイクル可能な食器を使用することを決めた。
リンゴジュースを製造する過程で出てくる搾りかすをパルプと混ぜて紙製の皿を作るもので、使用後は再生紙の原料や肥料、固形熱量として再利用できる。
また、洗浄の必要がなくなることからも省資源・自然保護につながり、経費の面でも陶器製食器を使うよりは割安になるという。
リンゴ食器は中型、小型を合わせて90万枚を作り、選手村やMPC、メディア村のカフェテリアなどで使う。また、前回のリレハンメル・オリンピックで"食べられる食器"と話題になったジャガイモを原料とする食器も10万枚製造する。
ただし、紙製のリンゴ食器は、スープや水分の多いめん類、どんぶり物などのメニューには不向きで、プラスチック製の食器70万枚も合わせて使うことになる。プラスチック製食器は油化還元して再利用する。
CATEGORIES & TAGS