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2012.08.11 オリンピック

【メダリスト会見】なでしこジャパン「最後まであきらめず全力で戦い抜けた」

【メダリスト会見】なでしこジャパン「最後まであきらめず全力で戦い抜けた」
なでしこジャパンを銀メダルに導いた佐々木則夫監督

 ロンドンオリンピックのサッカー女子で初の銀メダルを獲得した日本女子代表(なでしこジャパン)の佐々木則夫監督と選手18人が10日、オリンピックパーク内のメーンプレスセンターで会見を行い、メダル獲得の喜びを語りました。

――今の心境は?

佐々木則夫監督 日本女子サッカー三十数年の歴史の中で、オリンピックでメダルを取りたいという思いがありました。そして僕自身も監督に就任して選手たちと一番光っているメダルを取るんだということで準備をしてきました。一年一年成長して、ワールドカップを手にすることができ、いい経験をしました。さらにいろんな競合国と対戦する中で選手たちも成長しました。

 このオリンピックも大変な試合が続く中、昨日のファイナルゲームは本当に素晴らしい戦いでした。本当はもっとできると思いますけど、今持っている個々、チームの力をすべて表現してくれた中での銀メダルです。それは仕方ないことだと思います。相手はアメリカですから。アメリカにも成長させてもらいました。選手たちはチームワークを持ち、成長して銀メダルという素晴らしいメダルを獲得してくれました。僕自身もサッカー人生の中で最高の喜びです。これからまた新たななでしこ、ヤングなでしこが今月世界大会に臨みます。ぜひ若いなでしこに注目して、応援していただければ、さらに成長したなでしこが将来できると楽しみにしています。

 また、表彰式のパフォーマンスも素晴らしいアイデアで、さすがなでしこだなと。しかしメダル授与の際、ちょっと不適切なことがあったのは僕の指導不足です。大変申し訳ございませんでした。喜怒哀楽がある素晴らしい選手たちです。これからまた新たななでしこジャパンを応援してください。本当に長い間、ありがとうございました。

【メダリスト会見】なでしこジャパン「最後まであきらめず全力で戦い抜けた」
主将としてチームを引っ張った宮間あや選手

宮間あや選手 大会を戦い終えて今は本当にここに並んでいる仲間、後ろにいるバックアップメンバー、メンバーに入らなかった選手たち、それからスタッフ一同に感謝すると同時に、全員のことを誇りに思います。マスコミの方にも女子サッカーのことを取り上げていただいて感謝しています。今度はU−20女子ワールドカップですが、末永く女子サッカーのことを取り上げていただけたらうれしく思います。私たちもそれにふさわしいプレーをしていきたいたいと思っています。ありがとうございます。

近賀ゆかり選手 金メダルを目指してきた中で銀メダルという結果に終わってしまったことは悔しい気持ちもありましたけど、今はこうしてメダルをかけて重みを感じると取れてよかったなと思います。今まで先輩たちがやってきた女子サッカーの歴史の中で、そういう人たちの思いが詰まったメダルだと思うので、帰ってそういう方々にこのメダルを早く見せたいなという気持ちです。宮間選手も言ったように、今後も女子サッカーを1年後、2年後と、こうやって取り上げてもらえたらうれしいです。自分たちも頑張っていきます。ありがとうございました。

岩清水梓選手 最後の試合で負けて悔しかったんですけど、最高の仲間と最高の戦いができて悔いはありません。岩手にまたメダルを持って帰ろうと思っています。ありがとうございます。

熊谷紗希選手 銀メダルという結果は悔しいですが、最高の仲間と戦えた1カ月間、ロンドンオリンピックだと思います。この悔しさをバネに次のステージに向けてまたチャレンジしていきたいと思います。ありがとうございました。

鮫島彩選手 もちろん金メダルが欲しかったので悔しい気持ちはありますけど、この仲間とこの舞台で仲間と戦えたことを誇りに思っています。ここまで来るまで支えてくださった方、一緒に戦ってきた仲間に感謝の気持ちを持ちながら、今後もまた女子サッカーを盛り上げるために頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

【メダリスト会見】なでしこジャパン「最後まであきらめず全力で戦い抜けた」
4度目のオリンピック挑戦で初のメダルを獲得した澤穂希選手(前列中央)

澤穂希選手 オリンピックでの金メダルを目標に戦ってきました。残念ながら届かなかったですけど、佐々木監督をはじめ、ここにいる最高の仲間と最高の舞台で最高の相手と戦えてよかったです。長年女子サッカーに携わってきた私にとっては、銀メダルはすごく重みのあるメダルだと思います。8月19日からU−20女子ワールドカップが日本で開催されます。私と宮間はアンバサダーなので大会を盛り上げたいと思います。今後U−20代表の選手たちがオリンピックで金メダルを取れるように、今回のメダルが少しでも刺激になったらいいなと思います。ぜひ皆さん、U−20女子ワールドカップも盛り上げてください。よろしくお願いします。

阪口夢穂選手 金メダルを目指してきたので銀メダルで終わったことは悔しい気持ちがありますけど、この期間、このチームと戦えて幸せでした。本当に皆さんに感謝したいと思います。ありがとうござました。

安藤梢選手 一番いい色のメダルを目指してきたので悔しい気持ちもありますが、こうして最高の仲間とメダルという結果を残せたことはうれしく思います。ここまで来られたのもこれまでの先輩たちや女子サッカーにかかわる人たちのおかげだと思うので、感謝しています。ありがとうございました。

川澄奈穂美選手 金メダルを目指してやってきて悔しい気持ちもありますが、最後の最後まで金メダルに挑戦できたことはすごくよかったかなと思います。最高の仲間に囲まれて、スタッフや関係者の皆さんに支えられて、また日本国民の皆さんに応援していただいた中でこういう結果を残せたことはうれしく思います。これからも女子サッカーが発展していくように自分自身も成長していきたいと思います。

大野忍選手 金メダルを目指してましたけど、銀メダルも十分重たいので、すごくうれしく思います。早く両親にもかけてあげたいです。日本で応援してくださった皆さま、現地で応援してくださった皆さまに感謝しています。「ありがとうございました」と言いたいです。

矢野喬子選手 金メダルを目指してきましたが、銀メダルで少し悔しい結果ですけど、この仲間とオリンピックを戦えたことを誇りに思います。自分にとっては幸せな時間でした。日本に帰ってからはお世話になった方や支えてくれた方にメダルを見せたいと思います。ありがとうございました。

丸山桂里奈選手 金メダルを目指してきたので悔しい気持ちはありますが、最高の仲間と一緒に戦えたことをお幸せに思っています。支えてくださった方々、応援してくださった方々にも感謝しています。ありがとうございます。

田中明日菜選手 金メダルを取ることはできませんでしたが、オリンピックという舞台で戦えることができてすごくいい経験ができました。今は支えてくださった方々や応援してくださった方々に感謝の気持ちを伝えたいです。ありがとうございました。

福元美穂選手 目標としていた金メダルには届きませんでしたが、このメンバーで戦えたことを誇りに思っています。今回は苦しい戦いが続いて、そんな中、今まで一緒に戦ってきた先輩たちの存在は私にとって心強かったです。これから女子サッカーの発展のために頑張りたいと思います。ありがとうございました。

大儀見優季選手 金メダルを目指してやってきた中でオリンピックに挑むにあたって準備してきたこと、そして一戦一戦、戦っていく中でチームとして成長してこられたことは一番の大切な経験になりました。この経験が銀メダルの価値を意味していると思うので、素直にこの銀メダルをうれしく思っています。

高瀬愛実選手 初めてのオリンピックだったんですけど、たくさんの先輩の背中を見て、いろんなことを感じられた大会でした。この貴重な経験をこれからの人生に生かしていきたいと思います。ありがとうございました。

【メダリスト会見】なでしこジャパン「最後まであきらめず全力で戦い抜けた」
初めてのオリンピック出場。さまざまな思いが去来し、会見で思わず涙を浮かべる岩渕真奈選手

岩渕真奈選手 最高の仲間とこの舞台に立てたことはうれしく思います。2位という結果はとても悔しかったですけど、これからも頑張ります。

海堀あゆみ選手 このメンバーでこの舞台に立てたことを幸せに思います。このメダルはいろんな人の思いがあって重たいメダルでした。かかわったすべての人に感謝しています。みんなにありがとうと言いたいです。これからも女子サッカーの応援をよろしくお願いします。

――英国のBBC(国営放送)の解説者に「日本のスピリットは素晴らしい。フェアプレーがあり、笑顔がある。世界のサッカーを変えてくれた」と言われました。澤選手はなでしこジャパンのサッカーを通して何を伝えようとしましたか?

澤選手 いや、伝えようとしてやったわけではないですけど、最後まであきらめず全力で戦い抜くことをみんながやりきったと思います。ただそれだけだと思います。

――なでしこジャパンの指揮を執ってきた佐々木監督に送りたい言葉があれば教えてください。

澤選手 監督にはたくさんの感謝をしています。本当にありがとうございますと言いたいです。今年に入って体調を崩して不安な日々だったんですけど、すごく支えてくれました。厳しい戦いがあった中でもいつも笑顔を絶やさず、チームの雰囲気を明るくしてくれました。ついていきたいと思った監督だったので、ありがとうございましたと伝えたいです。

佐々木監督 はなまる(笑)。

宮間選手 私も澤選手と同じく、ついていきたいと思わせてくれた監督だと思いました。最後にはついてきてよかったなと。決勝の舞台に立ったときは監督についてきたからこそ、ここまで連れてきてもらったんだという思いでいました。私もありがとうございましたと伝えたいです。

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