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第30回オリンピック競技大会(2012/ロンドン)

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【ロンドンリポート】サッカーの聖地は1948年ロンドンオリンピックの聖地

カテゴリ:オリンピック
2012.08.09
【ロンドンリポート】サッカーの聖地は1948年ロンドンオリンピックの聖地
初の決勝進出を決めたなでしこジャパン。金メダルを懸けてアメリカと戦う
【ロンドンリポート】サッカーの聖地は1948年ロンドンオリンピックの聖地
サッカーの聖地と呼ばれるウェンブリー・スタジアムにはオリンピックとも深い関わりがある

 ロンドンオリンピックのサッカーも残すは決勝、3位決定戦のメダルマッチのみとなりました。男子は1968年のメキシコ大会以来、44年ぶりの銅メダルをかけて3位決定戦(現地時間10日)で韓国と対戦。女子(なでしこジャパン)は初の金メダルを目指してアメリカとの決勝戦(同9日)に臨みます。

 決勝の舞台は、ロンドン郊外にある「サッカーの聖地」と呼ばれるウェンブリー・スタジアムです。日本は男女とも準決勝を同スタジアムで戦っています。選手や監督も口々に「ウェンブリーで試合をすることはサッカー選手にとって光栄なこと」「歴史のある、素晴らしいスタジアムで戦えることは喜ばしい」と話していました。

 ウェンブリー・スタジアムは1923年の開場以来、サッカー主要大会の公式戦やイングランド代表チームの試合で使用されてきました。サッカーの母国イングランドで伝統と格式を誇るスタジアムであることから、聖地と呼ばれています。1966年サッカーワールドカップでは地元のイングランド代表が初優勝した舞台であり、それ以降、ますます神格化されました。


【ロンドンリポート】サッカーの聖地は1948年ロンドンオリンピックの聖地
スタジアムの一角には当時の聖火台の様子を展示
【ロンドンリポート】サッカーの聖地は1948年ロンドンオリンピックの聖地
金メダリストの一覧が記されたプレートも健在

 そんなウェンブリー・スタジアムは何もサッカーだけの聖地ではありません。オリンピックにとってもれっきとした聖地なのです。1948年のロンドンで2回目の開催となったオリンピックではメーン会場として陸上競技やサッカー、ホッケー、馬術などが行われました。当時は陸上トラックが併設されたスタジアムでしたが、その後、老朽化のため2003年に解体。同じ場所に新たに建設し、2007年に現在のサッカー専用スタジアムへと生まれ変わっています。

 オリンピックの記憶は、今もスタジアムの一角に残ります。当時の聖火台の様子を示すパネル、金メダリストの一覧が刻まれたプレートなどが展示されています。また、同大会で活躍したスター選手として、「人間機関車」と呼ばれた長距離のエミール・ザトペック選手(チェコ)、「空飛ぶ主婦」の異名を持つ短距離のフランシナ・ブランカース=クン選手(オランダ)、十種競技のボブ・マサイアス選手(アメリカ)らの功績も紹介されています。

 当時、日本は終戦直後のためロンドンでのオリンピックに参加できませんでした。日本代表選手団がウェンブリー・スタジアムに足を踏み入れることはなかったのです。あれから長い年月を経て、ロンドンで行われる3回目のオリンピックで、男女のサッカー日本代表が聖地の芝を踏みしめました。日本サッカー界にとってはもちろん、日本オリンピック史上においても意義深いものとなりました。残すはあと1つ。ウェンブリー・スタジアムに君が代が流れる中、センターポールに日の丸を掲げることができるか――。64年前にかなわなかった夢は、なでしこジャパンに託されます。



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