選手強化

スポーツ科学基金(アクエリアス基金)

2008年度 助成スポーツ科学基金 研究報告概要

ジュニア期の一貫指導へ向けた教材作成〜世界を制するための投げ技の指導ポイント〜

研究者:横浜国立大学 教育人間科学部 教授 木村昌彦
共同研究者:山口香(筑波大学)、射手矢岬(東京学芸大学)、中村勇(鹿屋体育大学)、斉藤仁(国士舘大学)、吉鷹幸春(横浜桐蔭大学)、正木嘉美(天理大学)、篠原信一(天理大学)、田中力(国士舘大学)、内柴正人(国士舘大学院)、鈴木桂治(国士舘大学)、末成雅子(六ッ川中学校)

ジュニア期の成績が大きくその後の競技に影響を及ぼすと言われているが、具体的にジュニア期の選手がその後どのような推移をたどっているかといった報告は見られないのが現状である。一貫指導システムを考える上でもこれまでの競技者がジュニア期からどのように変化しているか、また、その時の指導者がどのような指導方法や指導方針で指導を行っているのかを明らかにする事は重要であると考えられる。柔道では、年々各国の競技レベルが向上し、日本は苦戦を強いられているのが現状である。2008年北京オリンピックにおいては、男女のメダルが25カ国に分散している。また、男子ジュニアにおいては世界ジュニア柔道選手権大会において2006年、2008年の2大会連続で金メダル0個という現状にあり、早急な強化の建て直しが必要となっている。

そこで本研究では、ジュニア期から成年期までの競技成績の推移を調査し、併せて指導者の指導に関する意識調査を行い一貫スポーツ指導の実態を明らかにすることと、さらに現在、既存の指導書の特徴を明らかにし、指導者及び選手のニーズに応じた指導教材を作成することを目的とした。

世界的競技力の現状、ジュニア強化の現状、ジュニア期から成年期までの競技成績の推移を調査し、併せて指導者の意見や既存の指導書への要望等を総合的に判断し、現役選手からの技術解説を視覚的な映像で作成した。世界的な大会で通用する技術の教材を現役選手のコツを含めてまとめた。実際に世界に通じる技術を基礎から応用まで、一流選手が経験値や感覚で施していたものをわかりやすく提示した。大会映像などを織り交ぜて編集し、ジュニア期における具体的な技術指導方法を視覚的に見ることができるDVDを作成した。


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