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2021.07.07 オリンピック

東京2020オリンピック日本代表選手団壮行会を開催

東京2020オリンピック日本代表選手団壮行会を開催
東京2020オリンピック日本代表選手団壮行会が開催された(写真:アフロスポーツ)
東京2020オリンピック日本代表選手団壮行会を開催
菅義偉内閣総理大臣から激励のメッセージが寄せられた(写真:アフロスポーツ)

 日本オリンピック委員会(JOC)は7月6日、第32回オリンピック競技大会(2020/東京)の日本代表選手団壮行会をオンラインで開催しました。選手582名、監督・コーチ等476名の日本代表選手団総勢1058名(7月6日時点)のうち、会場となった日本オリンピックミュージアムには福井烈団長、尾縣貢総監督、山縣亮太主将(陸上競技)、石川佳純副主将(卓球)、須﨑結衣旗手(レスリング)が出席。また、遠征・合宿等に参加している選手らを除く約800名がオンラインで参加しました。

■菅総理大臣から激励のメッセージ

 公式応援団長の松岡修造さん、MCの平井理央さんの進行のもと、はじめに菅義偉内閣総理大臣がビデオメッセージで「選手の皆さん、東京オリンピック出場、本当におめでとうございます。スポーツには大きな力があります。私自身、野球や空手を通じ、その力を感じてきました。我が国で行われるこの大会において、皆さんの活躍が多くの人々に夢と感動、そして勇気を与えてくれると確信しております」と激励のコメント。そして、安心安全な大会開催に向けて新型コロナウイルス感染対策に引き続き力を入れていくと述べた菅総理大臣は「世界が新型コロナという大きな困難に直面する今だからこそ、私たちが団結して、この困難を乗り越えられることを世界に発信する大会にしたいと思っております。日本で開催されるオリンピックに出場する喜びを噛みしめながら、世界中のアスリートを相手に自分の力を思う存分発揮し、最高のパフォーマンスを見せてください。がんばれニッポン! 皆さんを心から応援しています」とエールを送りました。

東京2020オリンピック日本代表選手団壮行会を開催
司会を務めた公式応援団長の松岡修造さん(右)、MCの平井理央さん(写真:アフロスポーツ)
東京2020オリンピック日本代表選手団壮行会を開催
山下泰裕JOC会長

■松岡応援団長「“想い”は伝わっていく」

 続いて、松岡応援団長が日本オリンピックミュージアムの展示物を紹介しながら、「今、問われているのはオリンピックの価値とか、スポーツの力ってなんなんだろう?ということ。 ただ、結団式で山縣選手も言っていましたが、選手は今ここでできることに全てをかける。スポーツで本気を出したものから何か伝わってくるものがあると思うんです。だから、そういう力があるんだと選手たちは思って、この東京オリンピックの開幕を信じて待っていると思いますね」と、現在の選手たちの心境を代弁しました。
 そして、2019年より実施した応援プロジェクトによって全国から集まったメッセージ入りの「団結ORIGAMI」を前に、松岡応援団長は「僕も一緒に全国を回りました。“想い”というのは、つながっていくものなんです。“想い”はどんなに離れていても、選手にはしっかりと届いていく。そして、応援の気持ちというのは、距離が離れていてもノーディスタンス。伝わっていくんだと感じましたね」と、自らも全国を行脚した応援プロジェクトでの思い出を振り返りながら、応援に対する熱い気持ちを述べました。

 次に、山下泰裕JOC会長が挨拶し、まず7月1日からの集中豪雨により被害にあわれた方々に対しお悔やみとお見舞いの言葉を述べました。続いて、日本代表選手団、選手を支えた方々、大会開催に向けて尽力した関係者、応援してくださる国民の皆さんに対して感謝の言葉を述べると、「いよいよオリンピックが始まります。本日お集りの皆さんも、選手団の皆さんも、いまだ払しょくできない不安が残っていることと思います。それでも私はスポーツの力を信じています。世界中の皆さんが直面しているこの困難をともに乗り切るんだという活力になれるように、きっと生まれる、心揺さぶられる感動の瞬間の数々を、どうか皆さま、温かい声援をお願いします」と呼びかけました。また、日本代表選手団に向けては「日本はもとより、世界中の人々の協力によりオリンピックに参加できることの感謝を込めて、また、東日本大震災時に物心両面で支援してくださった世界中の方々がいることを忘れずに、これまでの努力の成果を思う存分出し切って、悔いのないよう全力で戦い抜いてください」とメッセージを送りました。

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ゆずが日本代表選手団への応援の気持ちを込めて熱唱
東京2020オリンピック日本代表選手団壮行会を開催
特設サイトに寄せられた応援メッセージがフラッグに加工されて日本代表選手団に贈られた(写真:アフロスポーツ)

■ゆずが「栄光の架け橋」を熱唱

 続いて、応援パフォーマンスとして「mplusplus」による光と音楽、映像が融合したダンスが披露されました。さらに映像は国立競技場へと移り変わると、人気デュオのゆずが登場し「栄光の架け橋」を熱唱。さらに、ゆずの力強い歌声に合わせて、画面上には「日本代表選手団にエールを送ろう」特設サイトに寄せられた全国からの応援メッセージの数々が映し出され、オンライン上の選手へと届けられました。

 この応援パフォーマンスを受けて、石川副主将は「本当に元気と勇気をいただきました。今度は私たちがプレーで元気と勇気を日本の応援してくださる方に届けられるように頑張りたいと、改めて思いました」と気持ちを新たにコメント。そして、応援特設サイトを通じて寄せられたメッセージの一部を載せて加工したフラッグが届けられ、須﨑旗手は「全国からたくさんの応援メッセージをいただけて、すごく嬉しいです。本当に力になります。オリンピックでは私たちがこの応援メッセージを胸に、力いっぱい戦って、少しでも勇気や元気をお届けできるように頑張りたいと思います」と笑顔で答えました。
 また、オンラインでの参加の選手からは、桃田賢斗選手(バドミントン)が「本当にたくさんの方からのメッセージが嬉しかったですし、応援は本当に力になるので、あと数日間、悔いの残らないようにしっかり練習して、本番で皆さんに感動を届けられるように頑張っていきたいと思います」と意気込みを述べました。

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福井烈日本代表選手団団長(写真:アフロスポーツ)
東京2020オリンピック日本代表選手団壮行会を開催
左から石川佳純副主将、山縣亮太主将、須﨑結衣旗手(写真:アフロスポーツ)

■山縣主将「悔いのないように頑張りたい」

 最後に、日本代表選手団を代表して、福井団長が「全国の皆さんから集まった応援メッセージや、ゆずの皆さんと一緒に届けていただいた歌声を聞いて、本当に多くの方々に応援していただいていると実感し、心が熱くなりました。我々、日本代表選手団は国民の皆さんの応援を力に変えて、全身全霊で取り組むことをお約束いたします」と、国民の皆さんへ御礼のメッセージ。続けて、特に大切にしたいこととして「和の心」を挙げた福井団長は「チームワークと思いやりを大切に、チームジャパンとして心ひとつに大会に臨んでまいります。そして、オリンピックでの選手の想いをパラリンピックの選手にもつないでいきたいと思います」と誓いました。

 そして、山縣主将は「改めて、この場に立てることは多くの皆さんのご理解とサポートがあってのことだと感じました。そういった想いを胸に、オリンピックの本番では選手一人ひとりが持てる力を100%発揮して、悔いのないように頑張りたいと思いました。ありがとうございます」と、東京2020大会へ向けての決意を述べました。

東京2020オリンピック日本代表選手団壮行会を開催
「主将としてチームを引っ張っていけるような活躍ができるように頑張っていきたい」と意気込みを述べた山縣主将(写真:アフロスポーツ)
東京2020オリンピック日本代表選手団壮行会を開催
記者会見に出席した(左から)尾縣貢総監督、福井団長、山縣主将、石川副主将、須﨑旗手(写真:アフロスポーツ)

■山縣主将、石川副主将、須﨑旗手が意気込み

 壮行会終了後には記者会見が行われ、福井団長はまず日本代表選手団を代表してこれまでの支援に対して感謝の言葉を述べると、「これから日本代表選手団がオリンピックに向けて、のびのびと競技ができるように取り組んでいきたいと思います。そして、行動規範を遵守して、競技以外の部分でも日本代表に相応しい誇りと自覚を持って行動する選手団を作っていきたいと思います」と抱負。尾縣総監督は「選手にはこの晴れ舞台で思う存分に競技をして、全ての選手たちが持てる力を全部発揮してもらいたいと思っています。その姿に、パンデミックに苦しむ世界の全ての人々が希望や勇気を持っていただけると思います。また、このコロナ禍で希薄になっている人と人とのつながりというものが、また再び強くなるものと期待しております。世界中の人々の心にいつまでも残るオリンピックになることを願っております」と述べました。

 続けて、山縣主将は「今回のオリンピックでは感謝の気持ちを忘れずに、大会本番では100mに出場しますのでファイナルの進出と、リレーでの金メダルを目指して、主将としてチームを引っ張っていけるような活躍ができるように頑張っていきたいと思います」、石川副主将は「日本代表選手は素晴らしい選手ばかりだと思いますので、副主将として特に意識をすることはないのですが、山縣主将とともにチームジャパンとして最高の結果が出るように、私自身も最高のプレーを目指して頑張りたいと思います」、須﨑旗手は「2013年の頃に東京でオリンピックが開催されることが決定し、約8年間、東京オリンピックを目指して練習を頑張ってきました。今回は初のオリンピックということもありますが、この8年間の想いを全てぶつけて、一生懸命戦う姿を、そして金メダルを獲得する姿をお届けし、少しでも勇気や感動をお届けできればと思っています」と、それぞれ東京2020大会での目標を述べました。

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