2012年4月22日 塩竈(宮城)2012年4月22日 塩竈(宮城)54がありました。しかし、被災地のみなさんが立ち上がる姿を目の当たりにして、オリンピアンの気持ちの中から不安が消え、積極的に参加していくようになったと感じています。 なんといっても、たくさんのみなさんが、「スポーツで笑顔になれる瞬間が楽しみ」と本当に楽しそうに話してくださることに、大きな喜びを感じました。 このデー・フェスタに参加させていただいたことで、改めて感じていることがあります。それが、『みんなで一つのことに向かっていく』ところにスポーツの大きな魅力がというあること。 また、スポーツと復興には通じるものがある、ということにも気がつきました。水泳は個人競技ですが、僕は一つの目標のもと、みんなでたすきをつないでいくという、メドレーリレーでメダルをとらせていただきました。復興は、これから自分の街、暮らしている環境をどのように整えていくかという一つのテーマに向かって、みんなが一致団結して行っていく作業です。そんな「一つのことに向かっていく」ところに共通点を感じました。 たくさんのことに気づかせてくれたデー・フェスタは、僕にとって、人とのふれあいを身近に感じ、そして一つになれた場所でした。 あまりに大きな震災被害でしたので、当初はやはり、スポーツをする時間があるのなら他のことをしなければいけないのではないか、という思いもありました。しかし、スポーツをやることによって息抜きができたり、気持ちが紛れたり、また頑張っていこうという思いが湧いてくることもあるのではないかと考えたのが、参加させていただいたきっかけです。 震災からまもない頃は、みなさんの表情にも笑顔が少なく、またオリンピアン自身にも〝どのように子どもたちや参加者と接したらいいのだろう〟と、戸惑いを感じながら参加しているようなところオリンピアン・インタビュー Voice水泳/競泳 北京2008大会(100m背泳ぎ/男子4×100mメドレーリレー)銅メダル宮下 純一人とのふれあいを身近に感じ、一つになれる場所
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