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2014.10.31 震災復興支援

トランポリンの上山容弘選手らが参加 「オリンピックデー・フェスタin田老」レポート

トランポリンの上山容弘選手らが参加 「オリンピックデー・フェスタin田老」レポート
オリンピックデー・フェスタin田老(写真:アフロスポーツ)
トランポリンの上山容弘選手らが参加 「オリンピックデー・フェスタin田老」レポート
チームジャパン代表としてあいさつした中村さん(写真:アフロスポーツ)

 日本オリンピック委員会(JOC)は10月12日、岩手県宮古市の田老第一中学校で「オリンピックデー・フェスタ in 田老」を開催しました。

 オリンピックデー・フェスタは、東日本大震災復興支援JOC「がんばれ!ニッポン!」プロジェクトの一環として、「スポーツから生まれる、笑顔がある。」をスローガンに、オリンピアンやアスリートがスポーツを通じて被災地の皆様とのふれあい活動を行うイベントです。今回は田老地区体育大会と同時開催で行われました。

 今回の参加オリンピアンは、競泳の中村真衣さん(1996年アトランタオリンピック4位入賞、2000年シドニーオリンピック女子100m背泳ぎ銀メダル、400mメドレーリレー銅メダル)、金藤理絵選手(2008年北京オリンピック出場)、バレーボールの齋藤信治さん(2008年北京オリンピック出場)、トランポリンの上山容弘選手(2008年北京、2012年ロンドンオリンピック出場)、カーリングの苫米地美智子選手(2014年ソチオリンピック出場)の5人。宮古市内の小中学生205人とともに、運動会形式のスポーツプログラムを楽しみました。

 開会式では、チームジャパン代表の中村さんが「オリンピックデー・フェスタのスローガンは『スポーツから生まれる、笑顔がある』です。本日は短い時間ですが精いっぱい楽しみ、笑顔が生まれるように頑張りましょう」とあいさつ。開催地代表の林本卓男田老地区体育大会実行委員長は「震災から3年と7カ月が経ちました。本日は『オリンピックデー・フェスタin田老』をJOCの主催事業として実施していただきます。オリンピアンの方々とたくさんふれあい元気を取り戻せるよう楽しんでください」と話し、山本正徳宮古市長は「再来年は岩手国体です。1年1年盛り上げるとともに、田老地区をしっかり支援し一歩一歩復興に向かって前進できるよう頑張ります。今日は1日楽しみましょう」とエールを送りました。選手宣誓は地元小学生の畠山拡己さん、清水川稜さんが元気良く務めました。

トランポリンの上山容弘選手らが参加 「オリンピックデー・フェスタin田老」レポート
カーリングの苫米地選手も活躍(写真:アフロスポーツ)
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工夫しながら競技に臨む上山選手(写真:アフロスポーツ)

 田老地区体育大会第一部の「田老名物」「スティックボーリング」が終わると、“運動会”がスタート。5人のオリンピアンが各チームリーダーとなり、「手つなぎ鬼」「大玉転がし」「ボール運び」の3種目が行われました。最初の「手つなぎ鬼」ではオリンピアンと参加者がしっかり手をつないで駆け回り、早くも打ち解けあった様子で会場中から大きな歓声が。次の種目「大玉転がし」「ボール運び」では、カーリングの苫米地選手が活躍。小さい子どもたちも楽しめるように、けが防止のアドバイスをしながら伴走するなど安全面に気を付けながら参加していました。

 続いては田老地区体育大会第二部。オリンピアンは、競技の合間に観覧エリアテントで応援していた幅広い世代の方とあいさつと握手をしました。オリンピアンの行動に涙ぐむ人の姿もあり、感動の一場面となりました。

トランポリンの上山容弘選手らが参加 「オリンピックデー・フェスタin田老」レポート
子どもたちとしっかり手をつなぐ齋藤さん(写真:アフロスポーツ)
トランポリンの上山容弘選手らが参加 「オリンピックデー・フェスタin田老」レポート
仁川アジア大会で獲得した銀メダルを持参した金藤選手(写真:アフロスポーツ)

 閉会セレモニーでは、上山選手がオリンピックデー・フェスタの聖火として各会場を巡る「つながる火」を紹介。チームジャパンあいさつとして、齋藤さんは「みんなが何事も一生懸命やることの大切さを認識し参加していたことがうれしい。楽しい時間をありがとう」と参加者に気持ちを伝え、地元岩手県在住の苫米地選手は「私はオリンピックを目指すため、震災の年に岩手を離れました。そして応援してくださった岩手のみんなに会えてうれしいです。素敵な笑顔でのふれあいを大事にしてこれからも頑張っていきましょう」とメッセージを送りました。

 退場時は、中村さんのオリンピック銀・銅メダル、金藤選手の仁川アジア大会銀メダルを触りながらの見送りハイタッチ。子どもたちはもちろん、大人たちもうれしそうな笑顔でオリンピアンと過ごす1日を終えました。

 イベント終了後、オリンピアンは翌日のオリンピック・デーフェスタ開催地である陸前高田市に移動。被災地視察の一環として「陸前高田レインボーハウス」を訪問しました。レインボーハウスは石巻、仙台、陸前高田の3カ所にあり、林田吉司理事より、施設の案内、被災した子どもたちや親の心の傷を癒す場所として設立されたことなどの説明を受けました。

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