第15回アジア競技大会開幕!!
12月1日午後7時（日本時間1日午前1時）からカタール国の首都ドーハのハリファ・スタジアムで「The Games of Your Life」をテーマに第15回アジア競技大会の開会式が行われた。
開会式に先立って行われたショーではバックスタンドにそびえる大型スクリーンでカタール国を映像で紹介。シェイク・ハマド・ビン・ハリファ・アルサーニ首長が会場に到着後、カウントダウンを開始。フィールドに立つ人々が両手持つ赤い炎と白い炎のトーチでカタール国の国旗、続いて「PEACE BE UPON YOU」の人文字を浮かび上がらせた。
大型スクリーンに写し出される映像とフィールド上の演出で、ペルシャ湾に面した海と砂漠の国、カタール国の歴史と伝統、そして科学を紹介。アジアの西と東をつなぐ8,000kmにおよぶシルクロードをモチーフにしながらアジア諸国の民族と多様な文化をキャラバンで表現した。また世界遺産となっているアジアを代表する歴史的建物が映しだされ、さらには民族衣装をまとった人々がフィールド上を交錯、イルミネーションとともに鮮やかで華やかなセレモニーとなった。
香港の歌手ジャッキー・チョンさんが、人も自然もひとつになって平和な未来を築こうというメッセージを込めた曲「Together Now」を披露した後、選手団がアルファベット順に入場。日本は白と紺のオフィシャルスポーツウェアに身をつつみ、吉田沙保里旗手を先頭に13番目に入場行進を行った。
インドの歌手のスニディ・チョウハーンさんが「リーチアウト」というアジア大会の意義でもある平和と調和を説く歌を熱唱。続いてドーハアジア競技大会組織委員会（DAGOC）のシェイク・タミーム・ビン・ハマド・アルサーニ委員長が「私たちアジアは地理的に広がり、歴史文化、宗教の豊かな地域となりました。その豊かさのおかげで多くのことに挑戦し、成功する力を持つことができました」とスピーチ。
シェイク・ハマド・ビン・ハリファ・アルサーニ首長が開会を宣言。ファンファーレとともに花火が打ち上げられ、アジア大会の象徴であるアジアオリンピック評議会（OCA）の旗が掲揚された。
カタールのムバラク・イード・アル・アブドラ選手（男子バレーボール）は選手宣誓で「私はすべての選手の名において、我々がこの大会のルールを尊重し、これを守り、また薬物を使用せず、競技に全力で取り組み、真の意味でのスポーツマンシップにおいて、スポーツの栄光とチームの名誉のためにこのアジア大会に参加することを宣言いたします」と宣誓した。
次にサッカーのアブドラ・アル・バルシ審判が「私はすべての審判員および役員の名において、我々が真の意味でのスポーツマンシップにおいて、この大会を律するルールを尊重し、これを守り、完全な公平さをもってルールどおりにこのアジア大会の競技を進行させることを誓います」と審判の宣誓を行った。
アジア諸国をリレーしてきた大会の火が会場に到着。トラックを5人がリレーしフィールドの中央へ。アラブ馬にまたがり伝統衣装を身にまとった最終点火者、シェイク・モハマド・ビン・ハマド・アルサーニ王子へ大会の火が渡されると、王子は右手でトーチを掲げ、左手で手綱をつかみ、スタンドの急坂を馬とかけ上がり、アラブ伝統の科学の象徴であるアストロラーベをモチーフにした点火台に大会の火を点火。さらにスタジアム近くの高層タワーにも大会の火が灯り、フィナーレでは花火が盛大に打ち上げられた。
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