オリンピアン巡回指導事業レポート

　青少年へのオリンピックムーブメントの推進のために、国立青年の家・少年自然の家の協力を得て開催しているオリンピアンによる講演会と実技指導「ＪＯＣオリンピアン巡回指導事業」が５会場で大盛況のうちに終了した。

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山下佐知子氏（陸上：マラソン）による講演

　本年度最後となった沖縄会場では、ＪＯＣアスリート委員会委員でもある陸上・マラソンの山下佐知子さんが参加し、３月１６日（土）に那覇市の県立武道館で講演会「マラソンを通じて」を、そして１７日（日）に渡嘉敷村の沖縄少年自然の家で実技指導を実施した。

　約３００名が参加した講演会では、負けず嫌いだった子供時代から現在までを振り返り、「人一倍の負けず嫌いと現状に満足できない気持ちが今の自分をつくり、思いが強ければおのずと道は開ける。志あるところに道ありき」と強調。参加者からたくさんの質問が出される中、「失敗の中にも良い点がある。一方成功の中にも悪い点がある。次につなげて欲しい。」と呼び掛けた。

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マラソンの実技指導

　また、約１２０名が参加した実技指導では、「楽しく好きになれば自然に努力ができる」という考えのもと、ゲーム感覚を取り入れながら、マラソンの基本姿勢、ペース走、ビルトアップ走等を指導。最後には、参加者全員とともに青年の家のクロスカントリーコースを試走した。

実技指導終了後の閉会式では、参加者代表よりユーモア溢れる心のこもったお礼の言葉があったり、記念撮影やサイン会も行なわれ楽しい指導事業となった。

＜平成１３年度オリンピアン巡回指導事業概要＞
開催日 開催場所 　　　　　　　　　　実施種目 　　参加オリンピアン
1/12・13 吉備少年自然の家（岡山県） バレーボール：熊田康則氏

2/16・17 妙高少年自然の家（新潟県） クロスカントリースキー：三ヶ田礼一氏

3/2・3 立山少年自然の家（富山県） アルペンスキー：富井剛志氏

3/9・10 大隅少年自然の家（鹿児島県） 野　球：坂口裕之氏、西　正文氏

3/16・17 沖縄青年の家（沖縄県） 陸上・マラソン：山下佐知子氏

※なお、この事業は、来年度も引き続き、５会場での開催を計画している。