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2022.02.24 オリンピック

第24回オリンピック冬季競技大会(2022/北京)TEAM JAPANのオンライン解団式を実施

第24回オリンピック冬季競技大会(2022/北京)TEAM JAPANのオンライン解団式を実施
第24回オリンピック冬季競技大会(2022/北京)TEAM JAPANの解団式をオンラインで実施
第24回オリンピック冬季競技大会(2022/北京)TEAM JAPANのオンライン解団式を実施
鍵山優真選手(左)とフィギュアスケートチーム

 日本オリンピック委員会(JOC)は2月20日、第24回オリンピック冬季競技大会(2022/北京)TEAM JAPANの解団式をオンラインで行い、選手、監督・コーチらが参加しました。

 最初に伊東秀仁団長が「選手、コーチ、スタッフの皆さん、本当にお疲れ様でした。またメダリストの皆さん、本当におめでとうございます。本来であれば、日本に帰って皆さんと直接お会いして感謝の気持ちを述べたいところですが、コロナ禍でもあり、オンライン形式の解団式とすることにいたしました。本日は短い時間ですがよろしくお願いします」と挨拶しました。

 次に、原田雅彦総監督が「今回のオリンピックは非常に思い出深い、忘れられない大会となりました。コロナ禍においてPCR検査などが毎日実施されるなか、選手団一人一人が感染対策の重要性を理解し、協力することで新型コロナウイルス感染症の影響を受けることなく、競技に参加することができました。この大会を開催していただいたことに感謝しながら、これまでの努力や工夫が実るよう、TEAM JAPAN一丸となって戦った大会だったと思います」と今大会を総括。また、金3個、銀6個、銅9個、計18個と冬季大会で過去最多のメダルを獲得したことについては「ベテランと若手が融合し、まさに最強のTEAM JAPANであることを実証したと思います」と評価しました。そして、「ここまで支えてくださった指導者、ご家族、ご友人、所属先やパートナーを含む支援者の方に心から敬意を表します。皆さんは次の目標が決まっていると思います。ぜひ明日からその目標に向かって頑張ってほしいと思います」とエールを送りました。

 続いて、メダルセレモニーが未実施となっているフィギュアスケート団体のメンバーに向けて、参加者全員から拍手が送られ、チームを代表し、鍵山優真選手が「チーム一丸となって団体で3位となったことをとても嬉しく思っています。良いバトンをつないだ結果の3位なのでとても満足していますし、4年後はもっと良い色のメダルをとれるよう頑張りたいと思います」と思いを語りました。

第24回オリンピック冬季競技大会(2022/北京)TEAM JAPANのオンライン解団式を実施
金メダルを獲得した選手・チームを代表し、スピードスケート女子1000mで金メダルを獲得した髙木美帆選手(中央)に団長賞が授与された
第24回オリンピック冬季競技大会(2022/北京)TEAM JAPANのオンライン解団式を実施
髙木美帆選手

 次に、金メダルを獲得した選手・チームを称える目的で授与される団長賞の表彰が行われ、今回は受賞者を代表してスピードスケート女子1000mでオリンピックレコードを更新し金メダルを獲得した髙木美帆選手に授与されました。冬季オリンピックにおいて一大会に4個のメダル獲得は最多となり、さらに通算7個のメダル獲得は、夏季冬季を通じて女子選手での最多となります。髙木選手は「長かったオリンピックを無事に終えることができ、少しほっとしています。銀メダル3個と金メダルを獲得することができたのも、自分たちの種目以外のところでたくさんの支えがあったからこそだと、特にこのコロナ禍では強く感じていますし、TEAM JAPAN一丸となって戦えたことが大きかったと思っています。同時に、金メダリストとなった責任が発生すると感じているので、気を引き締めてこのメダルに恥じぬ行動をとっていきたいと思います」と力強く語りました。

第24回オリンピック冬季競技大会(2022/北京)TEAM JAPANのオンライン解団式を実施
山下栞選手(上)、菊池純礼選手(下)
第24回オリンピック冬季競技大会(2022/北京)TEAM JAPANのオンライン解団式を実施
村瀬心椛選手(上)、小林千佳選手(下右)

 参加した各選手たちからも今大会の感想が述べられ、チーム最年少での代表入りとなった山下栞選手(アイスホッケー)は「今回が初めてのオリンピックでしたが、楽しかったです」とコメント。自身の最終レースとなった女子1500mで8位入賞を果たした菊池純礼選手(スケート・ショートトラック)は「メダル獲得や、歴史的な勝利を収めている方がたくさんいて、すごく勇気をもらいましたし、気持ちを奮い立たせてもらって最後まで頑張ることができました。自分も含め、これからもスポーツの力を発信できたらいいなと思います」と述べ、他選手の活躍から刺激をもらったことを明かしました。

 次に、村瀬心椛選手(スキー・スノーボード)は冬季オリンピックの女子最年少メダリストとなったことについて、「小さいころの夢が現実になり嬉しく思います。最年少メダルという事ですごく嬉しいですし、次の4年後のオリンピックでは一番輝いている金メダルをとって、笑顔で日本に帰りたいと思います」と語り、次回のオリンピックに向けて意気込みました。また、スキー・クロスカントリー女子30kmマススタートフリーのレースを終えたばかりの小林千佳選手は「天候も厳しい状況でしたが、条件は皆一緒だったのでやはり強い選手は強いなと感じました。自分ももっともっと上で戦えるように頑張りたいと思います」と決意を新たにしました。

第24回オリンピック冬季競技大会(2022/北京)TEAM JAPANのオンライン解団式を実施
谷地宙選手(上)、村上右磨選手(下)

 続いて、谷地宙選手(スキー・ノルディック複合)がコメント。JOCの『東日本大震災復興支援 JOC「がんばれ!ニッポン!」プロジェクト』の一環で平昌オリンピックの視察団に参加した谷地選手は「平昌オリンピックの時は視察団として現地に赴き、その時から次の北京オリンピックでは選手として出場すると決めて4年間頑張ってきました。今回のオリンピックは非常に楽しめましたし、そして厳しく、なにより悔しい思いもしました。ただ、そのなかでもスポーツの持つ力、正々堂々戦うことの大切さを実感し、自分がどんな選手を目指したいかが定まった大会でした。スポーツをするうえで多くの人に支えられていること、応援されていることを改めて実感した良い大会でしたし、4年後に向けてすごく貴重な経験になりました」と4年前の経験とともに大会を振り返りました。

 最後に、村上右磨選手(スケート・スピードスケート)は「自分のレースを終えてからは、会場で他の選手を応援していました。そのなかで印象に残っているのは、フィギュアスケートの女子フリーを見に行った際に、鍵山優真選手と一緒に坂本花織選手を応援したことです。坂本選手の銅メダルも感動しましたし、隣にいた鍵山選手に説明をしてもらいながら演技を見たことは、オリンピックを感じられた貴重な経験だったと思います。普段スピードスケートしかしてこなかった自分にとっては、いろいろな種目から刺激を受けて、とても良い経験になりました」とオリンピックならではの体験を語りました。

第24回オリンピック冬季競技大会(2022/北京)TEAM JAPANのオンライン解団式を実施
渡辺勇大選手

 また、北京2022冬季オリンピックの勢いを、2年後に開催されるパリ2024オリンピックに引き継いでいきたいという趣旨のもと、東京2020オリンピックのバドミントン混合ダブルスで銅メダルを獲得した渡辺勇大選手が解団式に参加。渡辺選手は「テレビで素晴らしいパフォーマンスをたくさん見せていただきました。僕だけでなく日本中に勇気や感動を届けていただいて、素晴らしいTEAM JAPANの活躍だった思います」と感想を述べ、「パリオリンピックに向けて最高のバトンを渡していただきました。2年後に素晴らしい成果を出せるよう、僕らも頑張っていきたいと思っています」と意気込みを語りました。

 そして、伊東団長が今大会を振り返り「今大会は合計18個のメダルを獲得し、入賞総数も平昌と同じ43と素晴らしい成績を収めました。それだけでなく、メダルに届かなかった選手たちの、それぞれの競技に向き合う姿勢にも感動しました。本大会の活躍で、スポーツの価値やオリンピックの魅力を日本の多くの皆さんに伝えられたと思います。TEAM JAPANとしてこの舞台に立てたことに誇りを持ち、将来に生かしてほしいと思います」と閉会挨拶をし、解団を宣言しました。エンドロール映像では、ゆずの“TEAM JAPAN公式応援ソング”「ゴールテープ」とともに、北京2022冬季大会の各競技写真と出場全選手の名前が紹介されました。

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