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2022.02.21 オリンピック

TEAM JAPAN北京2022総括記者会見を実施 伊東団長「まさにALL JAPANで勝ち取った成果」

TEAM JAPAN北京2022総括記者会見を実施 伊東団長「まさにALL JAPANで勝ち取った成果」
TEAM JAPAN本部が総括記者会見を実施(写真:アフロスポーツ)
TEAM JAPAN北京2022総括記者会見を実施 伊東団長「まさにALL JAPANで勝ち取った成果」
伊東秀仁団長(写真:アフロスポーツ)

 北京2022冬季オリンピック競技大会TEAM JAPANは大会最終日の2月20日、総括記者会見を行い、伊東秀仁団長と原田雅彦総監督が今大会のTEAM JAPANの戦いを振り返りました。

■伊東団長「最強のTEAM JAPANであることを実証した」

 伊東団長はまず、「今大会を成功裏にかつ円滑に運営された北京2022冬季オリンピック組織委員会、多くのサポートをいただいたボランティアの皆さんをはじめ、選手団を温かく迎えてくださった多くの皆さんに心から感謝申し上げたいと思います」と関係者へ感謝の意を伝えました。

 続けて、「今大会は競技結果はもちろん、それ以外にも我々にとって、また多くの関係者にとって忘れられない大会となりました」と述べ、「東京2020大会に続くコロナ禍の大会として、クローズドループが形成され、様々な感染症対策が実施されたことによってTEAM JAPANは安心して競技に臨むことができました。また、選手団の一人一人がプレイブックに書かれている内容を理解し、協力してくれたことで、結果的に選手たちは新型コロナウイルスの感染症の影響を受けることなく競技に参加することができました」と評価。

 また、今大会について「TEAM JAPANが大会に臨むにあたり、コロナ禍においても大会を開催していただいたことに感謝し、最高のパフォーマンスを発揮し、これまでの努力や工夫が実るよう、チーム一丸となって戦ってきました。当初の予定では、2シーズンにわたり、十分な国際試合が行われなかったこともあり、具体的な数値目標は掲げず、前回の平昌2018冬季オリンピック競技大会の13個のメダルを超える勢いで臨むとしておりました。結果、金3個、銀6個、銅9個の計18個と冬季大会で過去最高のメダルを獲得、また4位~8位までの入賞者数を含めると、前回大会の43と並ぶことができました。ベテランと若手が融合し、まさに最強のTEAM JAPANであることを実証したと思います」と振り返りました。

 さらに「こうした選手たちの活躍を支えてくださった指導者、ご家族、ご友人、スポンサーを含む支援者の方に心から敬意を表したいと思います。併せて、テレビを通じた熱い声援を送っていただいた多くの日本国民の皆さんに心から御礼を申し上げたいと思います。また、報道関係者の方々には、選手への取材の過程で選手への温かい励ましのお言葉や、理解ある対応をしていただいたと聞いております。オリンピック・ムーブメントを高め合ううえで、大きな役割を果たしていただいたと認識しております。まさに「ALL JAPAN」で勝ち取った成果だと思います」と、改めて謝意を述べました。

 躍進のポイントとしては、「東京2020大会の選手たちの活躍によるモチベーションの向上」、「感染予防対策の徹底」、「よいスタートダッシュがきれたこと」、「団体競技の躍進」、「クローズドループにおけるスタッフのサポート」の5つを挙げました。また、「コロナ禍で苦労はありましたが、夏冬一体のJOCの強化策として、組織を超えた様々なサボートを冬のスポーツにも導入していただきました。そして文部科学省やスポーツ庁など多くの方々のご協力により、選手たちがコロナ禍でも練習環境を整えていただいたのも要因の一つ」と語りました。一方で、ドーピング問題によりフィギュアスケート団体のメダルセレモニーが中止となったことにも言及。「選手たちがメダルを日本に持ち帰ることができなかったことは大変残念だと思っております」と心境を述べました。

 最後に伊東団長は、次のミラノ・コルティナ2026冬季大会、さらには札幌市が招致活動を行っている2030年の冬季オリンピック競技大会に向けてジュニア世代の育成に注力したいと述べるとともに、3月4日に開幕する北京2022冬季パラリンピック競技大会にも触れ、「パラリンピックの日本選手団の活躍を期待するとともに、大会の成功を心よりお祈り申し上げます」とエールを送りました。

TEAM JAPAN北京2022総括記者会見を実施 伊東団長「まさにALL JAPANで勝ち取った成果」
原田雅彦総監督(写真:アフロスポーツ)

■原田総監督「各競技団体とより一層連携していく」

 続いて、原田雅彦総監督が競技面についての総括を行いました。

 原田総監督は後半戦の戦いを具体的に振り返り、主将を務める髙木美帆選手が女子1000 m をオリンピックレコードで制したことについては「女子メダリストとして日本オリンピック史上に残る偉業」と評価。過去最多となったメダル獲得数については「TEAM JAPANとしての一体感とともに、2シーズンにわたるコロナ禍で苦労しながらも工夫をして強化を続けてきた選手、スタッフ、各競技団体の努力が結実したものだと考えています」と述べました。

 また、4年後のミラノ・コルティナ2026冬季大会に向けて「メダルにつながる層をもっと厚くしていかなければならない」と述べ、「オリンピックの世界における世代交代や強化体制の検討も含め、JOC選手強化本部としても各競技団体とより一層連携していく必要性を感じています。関係団体の支援を受けながら、日本だけでなく、海外での実績・実例も検証しながら今後の対策につなげていきたい」と、今後の方針を示しました。

 最後に原田総監督は「TEAM JAPANの活躍の裏には国際競技力向上に向けて国やパートナー企業をはじめ、各所の手厚い支援をいただいているのを忘れてはいけません。今大会に参加したアスリート、指導者、サポートスタッフはもちろん、これまで全国各地で育成強化の現場を担ってきた多くの仲間達に改めて敬意を表します。ここまで多大なる支援をいただいた所属先、そして支える家族や友人すべての国民の皆さまに心よりお礼申し上げたいと思います」と感謝の意を述べ、総括を締めくくりました。

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