発祥の地への回帰を祝う平和の祭典、アテネオリンピック開幕

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ギリシャの象徴、オリーブの木を用いたオープニングイベントの一コマ

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オリンピックスタジアムは観客と選手団で埋め尽くされた

8月13日アテネ大会のメイン競技会場「オリンピックスタジアム」で開会式が開催された。
開会式に先立って行われたプレショーでは五大陸を巡った聖火リレーや、オリンピックの準備が進むアテネの街の様子を映像で紹介。

開会式では、中央に張られた水面に炎の五つの輪が浮かび上がったり、男の子を乗せた小舟が水面をわたるなど、ギリシャがエーゲ海に育まれた文化を持つ国であることを表現。続いて神話の時代から現代へと続くギリシャ史を時代ごとに見せる移動舞台がスタジアムに登場した。

選手団の入場は、ギリシャ語のアルファベット順に行われ、日本代表選手団は57番目に登場した。旗手・浜口京子選手は客席に向かって大きく手を振りながら、先頭を堂々と行進。団長、役員・主将、選手団がその後に続いた。
また、入場行進ではJOCが援助を行っている戦火の止まないイラク、復興途上のアフガニスタン、統一旗を持って入場した韓国と北朝鮮にひときわ大きな拍手が送られた。

選手団入場後、アテネオリンピック組織委員会のアンゲロプス会長は「オリンピックがギリシャに帰ってきました。今みなさんは、すべてが始まったギリシャにいます。ベストを尽くして戦う姿は人々に感動と勇気を与えることでしょう」と、アテネで戦うすべての選手に向けてメッセージを送った。
ジャック・ロゲIOC会長は「オリンピック停戦の精神はギリシャで誕生した。私たちには平和が求められている。スポーツマンシップを信じ、不正のないファアプレーを」とオリンピック精神を強調。続いてステファノプロス大統領が開会宣言を行った。

アテネ大会は史上最多202の国と地域が参加して14日からいよいよ試合開始。301種目で熱い戦いが繰り広げられる。