山下航平さん、中村真衣さんらが参加「オリンピックデー・フェスタ in 福島市」レポート
日本オリンピック委員会（JOC）は2018年11月4日、福島県の福島市体育館・武道場で「オリンピックデー・フェスタ in わたり」を開催しました。
オリンピックデー・フェスタは、東日本大震災復興支援JOC「がんばれ！ニッポン！」プロジェクトの一環として、「スポーツから生まれる、笑顔がある。」をスローガンに、オリンピアンやアスリートがスポーツを通じて被災地の皆様とのふれあい活動を行うイベントです。
福島市では4年ぶりの開催となった今回は、山下航平さん、中村真衣さん、大山加奈さん、三宮恵利子さん、橘典人さん、髙山樹里さん、大島公一さんの7名のオリンピアンが参加。福島市内の小学生117名と交流しました。
開会式では、オリンピアンを代表して大島さんが「スポーツにはルールがあります。いろんな種目があります。ルールをしっかり学んで、ルールに沿って頭と体をフルに使って頑張っていきましょう」と挨拶しました。
福島の方言で作られたラジオ体操で心と体を伸ばした後、スポーツプログラムでは「手つなぎ鬼」「大玉ころがし」「輪・和になろう」「5色玉入れ」の4種目を実施。5色のチームに分かれたオリンピアンがリーダーとなり、参加者は心を一つにして表彰台を目指しました。
スポーツプログラム終了後は、全員で記念撮影と「花は咲く」を合唱しました。文化プログラム「オリンピアンとのQ＆A」では、オリンピアンたちが様々な質問に真摯に受け答えた後、オリンピアンが参加者に逆質問するなどして、双方向のコミュニケーションが生まれる場にもなりました。
閉会セレモニーでは、オリンピックデー・フェスタの聖火として各会場を巡る「つながる火」を山下さんが紹介。次の開催会場の岩手県洋野町へとつなげていくことを伝えました。
最後のオリンピアン全員からの挨拶では、山下さんが「今の目標は、三段跳で東京2020大会に出場することです。ぜひテレビの前で、陸上競技場で応援してもらえればと思います。そして、皆さんそれぞれが持つ目標に向かって頑張ってください」と今後への決意を述べると、大山さんからは「一生懸命頑張る姿、笑顔は周りの人を元気にする力があります。これからもみんなの笑顔で周りを元気にしてください」とメッセージが送られました。
閉会後は、オリンピアンが参加者をハイタッチで見送り、ひとりひとりと笑顔を交わしました。その際、中村さんがシドニーオリンピックの銀・銅メダル、髙山さんがシドニーオリンピックの銀メダルとアテネオリンピックの銅メダル、大島さんがバルセロナオリンピックの銅メダルを披露。その後行われたサイン会では、「今日はありがとう」「どの種目が楽しかった？」「どんなスポーツをしているの？」とオリンピアンから積極的に声をかけ、参加者との最後のふれあいを楽しんでいました。
フェスタ終了後、オリンピアンたちは被災地を知る一環として、震災で自慢のくだものの出荷数が非常に落ち込み、店をたたむまでを考えたという「まるせい果樹園」のご主人を訪問。震災から経営状況を回復させるまでのご苦労を伺いました。最後に果樹園自慢の果物を使ったフルーツパフェをいただき、復興が進んでいることを感じさせる体験となりました。
■参加オリンピアン
・山下航平（陸上競技）
2016年リオデジャネイロオリンピック 出場
・中村真衣（水泳/競泳）
1996年アトランタオリンピック 4位入賞
2000年シドニーオリンピック 銀・銅メダル
・大山加奈（バレーボール）
2004年アテネオリンピック 5位入賞
・三宮恵利子（スケート/スピードスケート）
1998年長野オリンピック 8位入賞
2002年ソルトレークシティーオリンピック 出場
・橘典人（ウエイトリフティング）
1996年アトランタオリンピック 出場
・髙山樹里（ソフトボール）
1996年アトランタオリンピック 4位入賞
2000年シドニーオリンピック 銀メダル
2004年アテネオリンピック 銅メダル
・大島公一（野球）
1992年バルセロナオリンピック 銅メダル
関連リンク
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