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2018.10.13 震災復興支援

伊藤華英さん、貴田裕美さんらが参加 「オリンピックデー・フェスタ in ふたば」レポート

伊藤華英さん、貴田裕美さんらが参加 「オリンピックデー・フェスタ in ふたば」レポート
「オリンピックデー・フェスタ in ふたば」を開催(写真:アフロスポーツ)

 日本オリンピック委員会(JOC)は2018年10月6日、福島県双葉郡のJ-VILLAGE(ジェイヴィレッジ)雨天練習場で「オリンピックデー・フェスタ in ふたば」を開催しました。

 オリンピックデー・フェスタは、東日本大震災復興支援JOC「がんばれ!ニッポン!」プロジェクトの一環として、「スポーツから生まれる、笑顔がある。」をスローガンに、オリンピアンやアスリートがスポーツを通じて被災地の皆様とのふれあい活動を行うイベントです。

 ふたばでは通算2回目の開催、また、震災以来8年ぶりに再開をしたJ-VILLAGE内の施設を使って行われた今回の参加オリンピアンは、伊藤華英さん、金藤理絵さん、貴田裕美さん、中村真衣さん、小谷理貴子さん、大竹七未さん、田中琴乃さんの7名。双葉町の162名が参加し、運動会形式のスポーツプログラムや文化プログラムで交流を深めました。

伊藤華英さん、貴田裕美さんらが参加 「オリンピックデー・フェスタ in ふたば」レポート
田中さん(中)、大竹さん(右)が協力して「小玉まわし」(写真:アフロスポーツ)
伊藤華英さん、貴田裕美さんらが参加 「オリンピックデー・フェスタ in ふたば」レポート
「宝拾い」では貴田さんが見事に「宝」をゲット!(写真:アフロスポーツ)

 開会式では、オリンピアンを代表して中村さんが「このフェスタは、2011年から東日本大震災復興支援としてスタートして、今回で132回目を数えます。すべての会場で私たちのスローガンでもある『スポーツから生まれる、笑顔がある。』を大切にしながら、皆さんの最高の笑顔を見せてくれたらと思います。また今日は、最強の女性オリンピアン軍団で来ています。皆さんと力を合わせて、楽しんでいきたいと思います。今日はどうぞよろしくお願いいたします」とあいさつしました。

 フェスタでは初お目見えとなる東京2020大会のマスコット、ミライトワとソメイティが応援に駆けつけた中、ラジオ体操で体をほぐした後に行われたスポーツプログラムでは、7名のオリンピアンが5色のチームに分かれ「手つなぎ鬼」「宝拾い」「小玉まわし」「5色玉入れ」の4種目を実施。双葉町町民運動会での人気種目「宝拾い」では、くじ運も大きく関係するとあって、オリンピアンからも悲喜こもごもの表情が見られました。

 スポーツプログラム終了後は、全員で記念撮影と「花は咲く」の合唱。続いて文化プログラム「オリンピアンとのQ&A」では「何歳から水泳を始めましたか」「長い距離を泳ぐとき、どのようにモチベーションを保って泳いでいるのですか」と競技に関するものから、「好きな動物はなんですか」といったものまで様々な質問が寄せられ、オリンピアンは一つ一つ丁寧に答えて双葉町の皆さんとの会話のキャッチボールを楽しみました。

伊藤華英さん、貴田裕美さんらが参加 「オリンピックデー・フェスタ in ふたば」レポート
中村さんのブルーチーム、大竹さん・田中さんのレッドチームが同点で金メダル(写真:アフロスポーツ)
伊藤華英さん、貴田裕美さんらが参加 「オリンピックデー・フェスタ in ふたば」レポート
参加者の質問に答える中村さん(写真:アフロスポーツ)

 閉会セレモニーでは、貴田さんがオリンピックデー・フェスタの聖火として各会場を巡る「つながる火」を紹介。次の開催会場の福島県福島市へつなげていくことを伝えました。

 最後のオリンピアン全員からの挨拶では、伊藤さんが「昨年に引き続き、フェスタのふたばに参加して、皆さんのお話を聞くことができてよかった。また来年もふたば、もしくはほかの会場のフェスタでお会いできればと思います。ありがとうございました」、貴田さんが「チームの方々と一緒に協力できたことがとても印象に残っています。私はまだ現役で競技を続けているので、ぜひ応援していただければと思います。そして、またお会いしたいと思います」、田中さんが「前回、参加させていただいた時は『久しぶり!』と皆さんが挨拶されている中で涙が流れることがあったけれど、今回はハイタッチで再会を喜ぶような、とても素敵な方に変化していると感じました。また、昨年もご一緒できた方と再会できたのが本当によかったです。来年もどこかの会場でご一緒できればと思います」とメッセージを送りました。

伊藤華英さん、貴田裕美さんらが参加 「オリンピックデー・フェスタ in ふたば」レポート
伊藤さんは笑顔でハイタッチ(写真:アフロスポーツ)
伊藤華英さん、貴田裕美さんらが参加 「オリンピックデー・フェスタ in ふたば」レポート
サイン会で金藤さんが参加者と会話を楽しむなど、最後まで交流を深めた(写真:アフロスポーツ)

 閉会セレモニー終了後は、オリンピアンが一人ひとりハイタッチで参加者を見送りました。その際、金藤さんがリオデジャネイロオリンピックの金メダル、中村さんがシドニーオリンピックの銀・銅メダルを披露。参加者は思い思いにメダルに直に触れ、またハイタッチ終了後のサイン会では会話を楽しむなど、最後まで交流を深めました。

 フェスタ終了後、オリンピアンたちは被災地視察として、今回は特別に「避難指示解除準備区域」に入り、3.11のまま時の止まっている小学校や町役場を視察。着々と復興や整備が進んでいる地域も多い中、一切手つかずの場所があるということに驚きを隠せなかったオリンピアンたちは、伊澤史朗双葉町長の説明にじっと耳を傾けていました。

■参加オリンピアン
・伊藤華英(水泳/競泳)
  2008年北京オリンピック        8位入賞
  2012年ロンドンオリンピック      7位入賞
・金藤理絵(水泳/競泳)
  2008年北京オリンピック        7位入賞
  2016年リオデジャネイロオリンピック  金メダル
・貴田裕美(水泳/競泳)
  2012年ロンドンオリンピック      出場
  2016年リオデジャネイロオリンピック  出場  
・中村真衣(水泳/競泳)
  1996年アトランタオリンピック     4位入賞
  2000年シドニーオリンピック      銀・銅メダル
・小谷理貴子(水泳/飛込)
  1976年モントリオールオリンピック   出場
・大竹七未(サッカー)
  1996年アトランタオリンピック     出場
・田中琴乃(体操/新体操)
  2008年北京オリンピック        出場
  2012年ロンドンオリンピック      7位入賞

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