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2018.06.18 キャリア支援

「自分理解」でよりよい選択を 「JOCキャリアデザインセミナー」を実施

「自分理解」でよりよい選択を 「JOCキャリアデザインセミナー」を実施
第10回「JOCキャリアデザインセミナー」を開催
「自分理解」でよりよい選択を 「JOCキャリアデザインセミナー」を実施
中村裕樹JOCキャリアアカデミー事業ディレクター

 日本オリンピック委員会(JOC)は5月23日、「JOCキャリアアカデミー キャリアデザインセミナー」を味の素ナショナルトレーニングセンター(味の素トレセン)で開催しました。本セミナーはアスリートのキャリアに対するサポートを目的として「JOCキャリアアカデミー事業」が主催。10回目となる本セミナーには現役アスリートと指導者ら合わせて8名が参加し、アスリートOBの事例紹介や「自分理解」を学ぶワークショップが行われました。

 はじめに、中村裕樹JOCキャリアアカデミー事業ディレクターが「キャリアデザインの勧め」と題した講義を行い、本セミナーが、自らデザインする「力」「姿勢」「取り組むプロセス」に焦点をあて、これから起こるさまざまな出来事にも柔軟に対応し、「リデザイン」する力を養うことが目的であると説明。そして、「最良の選択ができるという自信を持てることが『キャリアデザイン力』ではないかと思っています」と話し、そのためにも今回のセミナーを役立ててほしいと述べました。

「自分理解」でよりよい選択を 「JOCキャリアデザインセミナー」を実施
山口美咲さんが自身の経験談を共有

■競技で学んだことを生かして 山口美咲さんが経験談を共有

 今回のセミナーは2部構成で行われ、第1部「オリンピアン講話」では、リオデジャネイロオリンピック競泳女子4×100メートルリレーの第3泳者として8位入賞した山口美咲さんが、「スポーツから学び、どう生きるか」をテーマに講演しました。山口さんは、リオ大会を最後に現役を引退した後、「アスナビNEXT」を利用した採用内定第1号として、2017年4月1日付けで株式会社星野リゾートに入社し、ホテルマンとしてのセカンドキャリアを歩んでいます。

「山口美咲という人間は水泳から学んだことでできている」と切り出した山口さん。小学校6年生で初めて全国大会を経験して以来、オリンピック選手になる夢をかなえるために自ら定めた「じぶんルール」を決めて、努力を続けてきた結果、2008年には北京オリンピック出場を果たしました。その後は思うような結果が出ない時期が続きましたが、その状況を打開すべく、米国合宿を敢行。何事もポジティブに楽しむことを学んだことが転機となり、競技への取り組み方を抜本的に見直し、2016年のリオ大会で再びオリンピック出場の夢を果たしました。

「最終的に『どんな自分になりたいか』が大切だと思っています」と、山口さんは現役引退を見越して、リオオリンピック前に就職活動を開始したと言います。「人を笑顔にする仕事がしたい」と模索する中で、「夢ノートをつけていって、小さな目標を統合して今後どうしたいのかを考えたら、星野リゾートがそれをかなえる最適な企業であることが分かりました」と山口さん。アスナビNEXTを利用した1カ月のインターンを経て、同社への入社が決まりました。

 最後に山口さんは、入社1年が経って「皆さんもこれまで努力、工夫をやってきたと思います。会社ではそれを違った方法でやらないといけないですが、やっていることはスポーツと一緒だと感じました」と話し、スポーツで学んだことは社会でも生かせるとのメッセージを送りました。

「自分理解」でよりよい選択を 「JOCキャリアデザインセミナー」を実施
鈴木統也JOCキャリアアカデミー事業AD

■自己探索を継続させることが大切

 第2部では、鈴木統也JOCキャリアアカデミー事業アシスタントディレクター(AD)進行のもと、「自分理解」をテーマにワークショップが行われました。受講者はまず、「あなたが楽しめる仕事の環境」について「達成感」や「自主性」などの6項目の中で、自身が特に何を重視しているかを示す「価値観グラフ」を作成。その後、このグラフをもとに「なぜこの価値観が重要か?」「現在の活動(役割)で、この価値観はどのように満たされているか?」「将来、どのような活動(役割)が、この価値観を満たすか?」についてペアになって話し合い、考えを深めました。「自分を知らないとよりよい選択ができない」と話した鈴木ADは、最後に「仕事をやった上でまた価値観は変わるかもしれません。ぜひ今後も探索をし続けてください」とアドバイスを送り、セミナーを締めくくりました。

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