JOCスポーツ環境専門委員会(委員長:水野正人)では、日頃、オリンピック選手を通じて環境保全のメッセージを多くの国民に伝えることや、競技運営・施設で環境保全に取り組むための啓発活動を展開しており、その一環として、今年度は「省エネ行動プログラム」として「JOCスポーツ発電リレー」がオリンピックデーラン会場でスタートした。
「JOCスポーツ発電リレー」(共催:JOC、佐川急便)は、日頃、意識することなく消費される電力エネルギーの大切さを国民に体感させるアクションプログラムで、リサイクル自転車を漕いで電気をおこし、自分のからだを通じてエネルギーの大切さを体感する。一見エネルギー消費とは無関係にみえるスポーツもまた、多くの貴重なエネルギーによって支えられていることを認識させる目的である。
会場には、電気をおこすリサイクル自転車4台が設置され、1分間にどれほどの電気がおこせるかを体感できる。電気をおこした発電量を記入した参加証がJOCより参加者全員に渡される。また、会場には環境保全活動を紹介する展示パネルやトリノオリンピック日本代表選手団へのメッセージを書くコーナーも設置された。
第1回目は、オリンピックデーラン2005茨城大会で実施され、小学生を中心に、予想を上回る多くの方が参加。参加者からは、「こんなに漕いでもたったこれだけの電力量?」とか、「漕ぐのはつらかったけど楽しかった」、「電気のムダ使いはやめようとおもった」、「電気はとても貴重なことを体感した」「1分間、一生懸命漕いでも1日に使うエアコン消費電力の1/2000!!びっくりした!!」等、感心した様子が随所に見受けられ、また熱心に環境保全展示パネルを読む姿が多く見られた。
オリンピックデーランアンバサダーの荻原次晴さん、武田美保さん、また、オリンピアンの田中光さん、ハニカット陽子さんが、スポーツ発電リレーに登場し、大きな歓声の中、リサイクル自転車での発電にチャレンジ。終了後はスポーツを通じた環境保全の大切さを盛んに参加者に訴えていた。
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