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2017.11.08 震災復興支援

三井梨紗子さん、ヨーコ・ゼッターランドさんらが参加「オリンピックデー・フェスタ in かがみいし」レポート

三井梨紗子さん、ヨーコ・ゼッターランドさんらが参加「オリンピックデー・フェスタ in かがみいし」レポート
「オリンピックデー・フェスタ in かがみいし」(写真:アフロスポーツ)
三井梨紗子さん、ヨーコ・ゼッターランドさんらが参加「オリンピックデー・フェスタ in かがみいし」レポート
地元出身の町島さん(左)と福島県南相馬市出身の西内さんが聖火「つながる火」を灯した(写真:アフロスポーツ)

 日本オリンピック委員会(JOC)は2017年11月5日、福島県鏡石町の鏡石町営鳥見山多目的広場で「オリンピックデー・フェスタ in かがみいし」を開催しました。

 オリンピックデー・フェスタは、東日本大震災復興支援JOC「がんばれ!ニッポン!」プロジェクトの一環として、「スポーツから生まれる、笑顔がある。」をスローガンに、オリンピアンやアスリートがスポーツを通じて被災地の皆様とのふれあい活動を行うイベントです。

 鏡石町では2回目の開催となる今回のフェスタには、水泳・競泳の三好智弘さん、水泳・シンクロナイズドスイミングの三井梨紗子さん、サッカーの小野寺志保さん、バレーボールのヨーコ・ゼッターランドさん、スケート・スピードスケートの黒岩敏幸さん、フェンシングの池田めぐみさん、トライアスロンの西内洋行さんの7名のオリンピアンが参加。また、地元オリンピアンとして自転車の町島洋一さんも参加し、鏡石町在住の小学3〜6年生121名といっしょに、運動会形式のスポーツプログラムや文化プログラムで交流を深めました。

三井梨紗子さん、ヨーコ・ゼッターランドさんらが参加「オリンピックデー・フェスタ in かがみいし」レポート
「手つなぎ鬼」で子供たちを追いかける池田さん(写真:アフロスポーツ)
三井梨紗子さん、ヨーコ・ゼッターランドさんらが参加「オリンピックデー・フェスタ in かがみいし」レポート
ゼッターランドさんは長身を生かして「小玉まわし」(写真:アフロスポーツ)

 午前中は、同会場で開催の地元の駅伝リレーに小野寺さん、ゼッターランさん、黒岩さん、西内さんが参加し、鏡石町全体を盛り上げたオリンピアンたち。フェスタの開会式ではトーチランを実施し、地元鏡石出身の町島さんと福島県南相馬市出身の西内さんがトーチを持って入場。フェスタの聖火として各会場を巡る「つながる火」を灯しました。
 続いて、オリンピアンを代表して黒岩さんが「今日、鏡石町の皆さんに会えることを楽しみにしてきました。力いっぱい全力で、今日のこの日を楽しみましょう」と挨拶。また、開催地を代表して遠藤栄作鏡石町長は「8名のオリンピアンに鏡石町にお越しいただき、うれしく思います。東京2020大会まで、1000日を切りました。わが町でこのようなオリンピックに関するイベントができたこと、大変うれしく思います。鏡石町は福島県内59市区町村の中で15歳以下の子供たちの人口ナンバーワンです。今日お越しいただいたオリンピアンからいろいろ学んで、ぜひ、オリンピックを目指して、頑張ってほしい」と、参加する子供たちにエールを送りました。

「ラヂオ体操」で準備体操をした後、スポーツプログラムでは、5色のチームに分かれて「手つなぎ鬼」「小玉まわし」「デカパン競争」「大玉転がし」の4種目を実施。オリンピアンたちがそれぞれのチームで子供たちを引っ張り、力を合わせて優勝を目指しました。

三井梨紗子さん、ヨーコ・ゼッターランドさんらが参加「オリンピックデー・フェスタ in かがみいし」レポート
子供と息を合わせて大玉を転がす三井さん(写真:アフロスポーツ)
三井梨紗子さん、ヨーコ・ゼッターランドさんらが参加「オリンピックデー・フェスタ in かがみいし」レポート
表彰式で笑顔(写真:アフロスポーツ)

 文化プログラム「オリンピアンとのQ&A」では、オリンピアン一人ひとりに質問が寄せられ、その中で「試合への臨み方」について尋ねられた池田さんは「緊張してしまう試合前は、これまで支えてくれた自分の周りにいるたくさんの人を思い出して、落ち着くようにしています。周りの人たちの顔を思い出すと一人ではなく、応援してくれる人がいるからこそ試合に立てることを改めて認識することにより、とても落ち着きます」と答えました。

 閉会セレモニーでは、ゼッターランドさんが「つながる火」を採火。次の会場である岩手県「一関」へつなぐことを誓いました。
 最後のオリンピアン全員からの挨拶では、ゼッターランドさんが「私はアメリカの代表としてオリンピックには参加しましたが、今日は国を越えて鏡石町の皆さんと一緒に運動をすることができて楽しかったです。スポーツは、国が違っても、言葉が通じなくても心が通じることがたくさんあるということを教えてもらいました。スポーツを通じて素敵な仲間を作って、国を越えて世界に出てほしいと思います」と、グローバルな視点から鏡石の参加者にエールを送りました。また、西内さんは「何事もダメだと決めてしまうのではなく、自分なりの工夫をしてできることを増やして頑張ってほしいと思います」と、同郷の未来ある子供たちへエールを送りました。

三井梨紗子さん、ヨーコ・ゼッターランドさんらが参加「オリンピックデー・フェスタ in かがみいし」レポート
サイン会ではオリンピアンが参加者一人ひとりと交流を深めた(写真:アフロスポーツ)
三井梨紗子さん、ヨーコ・ゼッターランドさんらが参加「オリンピックデー・フェスタ in かがみいし」レポート
フェスタ終了後、オリンピアンは地元のスポーツクラブや町役場の方たち、地元鏡石出身の町島さんから震災当時の話を聞いた(写真:アフロスポーツ)

 閉会セレモニー後は、オリンピアンが参加者を見送るハイタッチとサイン会。ハイタッチでは、三井さんがリオデジャネイロオリンピックの銅メダル、ゼッターランドさんがバルセロナオリンピックの銅メダル、黒岩さんがアルベールビルオリンピックの銀メダルを披露。参加者に触ってもらったりしながら、本物のメダルの重みを伝えました。
 また、サイン会では、子供たちが今回同じチームにはならなかったオリンピアンとも会話を楽しむなど、最後まで交流を深めていました。

 フェスタ終了後、オリンピアンたちは、地元のスポーツクラブや町役場の方たち、そして鏡石出身の町島さんから震災当時の話を伺いました。まさにスポーツに係わる方々から当時の生の声を聞くという貴重な時間となり、オリンピアンの小野寺さんは市の職員、池田さんは地元体育協会の職員として活動していることもあり、行政の対応時の話について熱心に質問を重ねていました。

■参加オリンピアン
・三好智弘(水泳/競泳)
  1992年バルセロナオリンピック    出場
・三井梨紗子(水泳/シンクロナイズドスイミング)
  2012年ロンドンオリンピック     5位入賞
  2016年リオデジャネイロオリンピック 銅メダル
・小野寺志保(サッカー)
  1996年アトランタオリンピック    出場
  2004年アテネオリンピック      7位入賞
・ヨーコ・ゼッターランド(バレーボール)
  1992年バルセロナオリンピック    銅メダル
  1996年アトランタオリンピック    7位入賞
・黒岩敏幸(スケート/スピードスケート)
  1992年アルベールビルオリンピック  銀メダル
  1994年リレハンメルオリンピック   出場
  1998年長野オリンピック       出場
・池田めぐみ(フェンシング)
  2004年アテネオリンピック      出場
  2008年北京オリンピック       出場
・西内洋行(トライアスロン)
  2000年シドニーオリンピック     出場
  2004年アテネオリンピック      出場
・町島洋一さん(自転車)
  1976年モントリオールオリンピック  出場

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