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グリーン・オリンピックに経済問題が歯止め


 予算見直しの話に揺れたシドニー・オリンピック組織委員会(SOCOG)が、今度は経費節約のため、“グリーン・オリンピック”のスローガンの下に自然の資材を使って、オリンピック・パビリオンとビジターセンターを建設するという案を取りやめることを明らかにした。

 当初の予定では、建設にはコンクリートの代わりに泥レンガを使い、資材のほとんどはリサイクルの物を使用することになっていた。しかし、そうするより、より多くの建設器具、ひいては費用がかかるため、その分の数百万豪ドルを「他のもっと需要なことに使った方が懸命」だとSOCOGは判断したもよう。

 1月に、オリンピック後はシドニー最大のコンサート会場となる予定のマルチ・ユーズ・アリーナの建築に費やされる州政府の予算が、当初の予定の1億3000万豪ドル(約114億豪ドル4000万円=1豪ドル88円で換算、以下同)から1億4200万豪ドル(約124億9600万円)に跳ね上がりそうだということが報道されたばかり。オリンピック大臣のナイツ氏は、「予算全体が増えたのではなく、他の出費を削るから帳尻は合う」と発言したが、そのツケがここに回ってきたようだ。

 ただし、より経済的な新建材を使うことになったものの、パビリオンが環境保護のメッセージを得る場所である、というポリシーは変わらないという。また、ビジターセンターに関しては、すでにホームブッシュにあたるインフォメーション・センターだけで十分だと判断され、建設自体を取り止めることになった。

 経済的問題でグリーン・ポリシーにケチがついたが、電力ソーラーシステムに使ったエコロジー的オリンピック村の建設は、ソーラーシステム利用の街灯や、エアコンの設置が取りやめになるなど多少の変更はあったものの、予定通り行われる。