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アボリジニの差別問題でフリーマンにボイコットのプレッシャー

 オーストラリアの先住民族アボリジニが差別問題に対抗するため、国内でアボリジニ選手たちにシドニー・オリンピックをボイコットしろと叫ぶ声が上がっている。

 これに関して、オーストラリア国内では、アトランタ・オリンピック・陸上女子400m銀メダリストのキャシー・フリーマンをはじめとするアボリジニの血をひく選手たちの動向に注目が集まっている。フリーマン自身にボイコットの気持ちはないが、ボイコットを促す圧力がある上、彼女のトレーニング中にテレビクルーが押しかけマイクを突きつけるなどの騒ぎが起きているという。

 フリーマンのマネージャー、ニック・ヴィドー氏は、「もしこのままプレッシャーをかけ続けるなら、落ち着いた環境でオリンピックに備えるため、彼女がアメリカかロンドンに移り住むこともあり得る」とコメント。また、シドニーを訪れていた、フリーマンの友人であり、オリンピック陸上金メダリスト、カール・ルイスは「ボイコットは訴えに役立たない(オリンピックの会場に)いない者がどいうやって世間に影響を与えられるだろう? 逆に力一杯実力を見せることで、差別反対に訴えるべきだ」とフリーマンにボイコットの声を無視することを勧めた。

 ボイコットの声はすべてのアボリジニ・コミュニティから上がっているわけでなく、多くは彼女の活躍を支持しているという。