OLYMPIAN2025
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CHNOHEKurumが増してくるように感じますが、ご自身の実感はいかがでしょうか。一戸 オリンピックは夢のまた夢みたいな感じでしたが、今年から会社に所属して競技に取り組む中でチームの方向性を含めてミーティングで聞く話や、オリンピックに出場した経験のある選手たちとお会いする機会をいただくと、「自分もその一員になりたい」「TEAMJAPANネクストシンボルアスリートとしてふさわしい人間にならないといけない」という実感が湧いてきました。遠いところから「すごいな」と見ている場合じゃない。自分も本気でその舞台を目指さないといけないと感じます。(スキー/ジャンプ)TEAMJAPANネクストシ昨年11月頃、海外遠征中にオンは好きなので、面接で気持ちは伝えられたかなとは思いつつ、私の成績では「まさか選ばれるはずもないだろう」と思っていました(笑)。期待していなかった分、1月頃に選出されたと聞いた時は、率直にうれしい気持ちと、それ以上に身が引き締まるというか、釣り合うように頑張らないといけないという気持ちの方が大きかったですね。選手にとって人間力、アピール力、発信力も必要だと思いますが、それも競技力が伴っているからこそ。成績が良くてなおかつそうした部分も備えているから「人間力が高い」といわれるのだと思います。オリンピックという大会の現実性一戸くる実人間力を磨く――IIi     ンボルアスリートに認定されました。どのように感じていますか。一戸 ライン面接をしていただきました。歴代のネクストシンボルアスリートはテレビで活躍しているような本当にすごい選手たちばかりです。話すこと自体Miu SASAKI/PHOTO KISHIMOTOYohei Osada/AFLO SPORTAFLO17Road to MILANO CORTINA 2026Athletes’ Voices夢舞台を現実にするためにくる実スマイルに秘められた未来への思い一戸 くる実(いちのへ・くるみ)2004年 6 月20日生まれ。千葉県出身。小学 5 年の時にスキージャンプを始める。トリノ2006冬季オリンピックに出場した父・剛氏をコーチとして競技に取り組む。中学 3 年時に全国中学校スキー大会で優勝。23年 1 月、ワールドカップデビューを果たす。同年、早稲田大学人間科学部 e スクールに入学。25年、TEAM JAPAN ネクストシンボルアスリートに選出される。雪印メグミルクスキー部所属。※本インタビューは2025年4 月21日に行われたものです。今年、TEAM JAPAN ネクストシンボルアスリートに選出された一戸くる実選手。トリノ2006冬季オリンピックに出場した父とともに二人三脚で成長を遂げてきた。笑顔で空を舞うヒロインが語る本音とは。中村聡宏=インタビュー・文 Interview & Text = NAKAMURA Akihiro全文はこちら

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