OLYMPIAN2025
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SoraYACHのオリンピックでは「絶対にメダルをとる」という揺るぎない気持ちで、最後までやり切りたいと思っています。将来的にこういうアスリートになりたいという目標を教えてください。谷地私自身スキーというスポーツがすごく好きですし、一方で、スキー界も徐々に競技人口が減っているという問題もありますので、スキーをはじめとするウィンタースポーツに親しんでもらい、体験してもらいたいという気持ちを持っています。そのためにもまずは、競技を通して結果を残すということが第一の目標です。それも、最も注目されるオリンピック。今まで(渡部)暁斗さんをはじめ先輩方が認知を上げてくださって、何大会もオリンピックでメダルをとることでつながってきているので、その流れを途切れさせないように頑張りたいです。そして将来的には、何かを伝えられるようなアスリートになりたいなと思っています。スキーはまだまだマイナースポーツなので、結果だけでは多くの人に届かないところもあります。オリンピックしか注目しない、オリンピックしか観ないという方も多いと思うのですが、そのような方々にも思いを届けられるようなアスリートになりたいです。谷地宙(スキー/ノルディック複合)メダリストになる覚悟3年前に、北京2022冬季オリ――I   ンピックで、初めてオリンピックに出場されました。実際に体験したオリンピックはいかがでしたか。谷地オリンピックに出場することは競技を始めた当初から目標にしていたので、実際に出場できたことで自信にはなったのですが、オリンピックでメダルをとるという目標については、団体のメダルメンバーに入ることができず、すごく悔しい思いもしました。それと同時に、「メダルを獲得する」という本当に強い気持ちを持って臨めていなかったと感じる部分もあるので、次Miu SASAKI/PHOTO KISHIMOTOYuya NAGASE/PHOTO KISHIMOTOAP/AFLO16Road to MILANO CORTINA 2026Athletes’ Voices北京での悔しさを胸に思いを届けられるアスリートになりたい谷地 宙(やち・そら)2000年 5 月 4 日生まれ。岩手県出身。「いわてスーパーキッズ発掘・育成事業」を通して競技と出会い、中学 1年時にノルディック複合を始める。21年にはワールドカップラージヒル団体で 3 位表彰台を獲得。22年、早稲田大学 3 年の時に北京2022冬季オリンピックに出場を果たす。25年、TEAM JAPAN ネクストシンボルアスリートに選出される。日本航空所属。※本インタビューは2025年4 月21日に行われたものです。21歳で初出場を果たした北京2022冬季オリンピックでは、悔しい思いをしたと語る谷地宙選手。ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックへの思い、自らの将来像について話を聞いた。中村聡宏=インタビュー・文 Interview & Text = NAKAMURA Akihiro全文はこちら

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