OLYMPIAN2025
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手たちもたくさんいると思います。小池選手から何かアドバイスをされているのでしょうか。小池 オリンピックは本当に楽しいところだよと。オリンピック最終予選を戦う上でも、オリンピックのイメージがないと超えていけないと思ったので、オリンピックは思いや夢のぶつかり合いだ、そういうものを発揮できる楽しい場所だと伝えてきました。若い選手たちもそこを理解してくれて取り組んでいるので、オリンピックに向かって楽しんでやろうということはこれからも伝えていきたいと感じています。楽しみながら、いじってもらいながら、チームを強くしていってください。最後にメッセージがあればお願いします。小池 私たちベテラン選手たちも刺激を受けるほど、若手選手は本当にパワフルで底上げされてきているので、これまでの3大会とは少しチームカラーが変わってきたなと感じています。オリンピックでは、そんな新たな魅力にあふれるスマイルジャパンの花を咲かせていきたいと思うので、ぜひ観ていただきたいです。ないでいくのは重要なところです。アイスホッケー専門家として小池選手自身を客観的に見た時に、どのようなところが魅力だと思いますか。小池 私はスケートを滑るのが好きで、アジリティ、細かい動きや俊敏に動くところが強みです。ディフェンスとして、自分のスピードを活かしながら、相手に対して早くプレッシャーを与えに行く守備を得意にしています。また、ディフェンスの位置からの攻撃参加も持ち味としているので、そういったプレーを観てほしいです。これまで進化してきた手応え、現在取り組んでいる課題などはありますか。小池 先ほどお話ししたように、私は攻撃参加を得意としています。ただ、現在のアイスホッケー界では、日本の若い選手や他国の選手たちのシュート力が本当に上がってきているんですね。その中で私自身もシュートに関してはさらにレベルアップしていかないといけないと思っているところです。単にシュートを打つだけではなく、得点確率が高くなるポジションから確実にシュートをゴールに届ける、といったところで課題が残っているので、オリンピックまでに力をつけていきたいと感じています。それは、まだ伸びしろがあるとい―――――――うことですね。小池 はい。そう思っています(笑)。新生スマイルジャパンこれまで、3度のオリンピックを経験していらっしゃいますが、他の国際大会と違いを感じる部分はあるのでしょうか。小池 世界選手権は毎年開催されますが、同じ相手国でも、オリンピックになるとレベルの違いを感じることも多いです。オリンピックにピークを合わせて、世界選手権でも見たことのないプレーをしてくるといった印象があります。次は、ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックとなります。改めて抱負を聞かせていただけますか。小池 もちろん目標はメダル獲得です。過去3大会もメダルを目標としてやってきましたが、北京2022冬季オリンピックが一番メダルに近かったという印象を持っています。決勝トーナメントのフィンランド戦で1対7という大差で負けて私はすごく悔しい思いをしたので、そこを超えていきたいです。私自身4回目の出場になりますが、ここまでつないできていただいた先輩方の思いを一緒に背負ってこの大会に臨みたいです。オリンピック初体験となる若手選Naoki Nishimura/AFLO SPORT15※本インタビューは2025年5 月28日に行われたものです。全文はこちら

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