23EpisodeEpisodeReuters/AFLOHiroki KAWAGUCHI/PHOTO KISHIMOTOReuters/AFLOReuters/AFLO21ライバルたちのリスペクト卓球女子シングルスで銅メダルを獲得した早田ひな選手。準々決勝で痛めた左腕の負傷の影響で、準決勝の孫穎莎選手(中国)とのゲームでは0−4のストレート負けを喫してしまう。決勝進出を決めた孫選手は、早田選手の異変を察知するとテーピングを指差して声をかけ状態を気遣った。その後3位決定戦に臨んだ早田選手は、シン・ユビン選手(韓国)を4−2で退け銅メダルを獲得。最後のポイントを決め、その場でしゃがみ込みうれし涙を流す早田選手に対して歩み寄ったユビン選手は、爽やかな笑顔で声をかけハグで祝福した。健闘をたたえ合うハグ東京2020オリンピックから追加競技として採用されたスケートボードは、アスリートたちの素晴らしいパフォーマンスと心温まる友情でオリンピズムを示す競技として定着しつつある。女子ストリートでは、14歳の吉沢恋選手が金メダル、15歳の赤間凜音選手が銀メダルを獲得してワンツーを果たすなど、今大会もTEAM JAPANの大活躍が見られた。二人のメダリストが互いの健闘をたたえ合ったり、クロエ・コベル選手(オーストラリア)が吉沢選手に駆け寄ってハグをしたりするなど、若きアスリートたちが示したオリンピック精神が世界中の感動を呼んだ。
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