個人総合では、内村航平選手、橋本大輝選手に続き、日本勢4連覇となる金メダルを獲得すると、種目別鉄棒で金メダル、種目別平行棒で銅メダルと合計4つのメダルを手にした。体操競技でのオリンピック3冠は、ミュンヘン1972オリンピックの加藤沢男選手以来52年ぶり、1大会メダル4個はロサンゼルス1984オリンピックの具志堅幸司選手以来40年ぶりという快挙となった。このほかにも久々のメダル獲得となった競技が注目を集めた。馬術の総合馬術団体では、大岩義明選手・北島隆三選手・戸本一真選手・田中利幸選手の4人が銅メダルを獲得。馬術でのメダル獲得は、ロサンゼルス1932オリンピックの障害馬術個人で西竹一選手が金メダルを獲得して以来92年ぶりの快挙となった。また、セーリング混合ディンギーでは岡田奎樹選手・吉岡美帆選手組が銀メダルを獲得。セーリングでのメダル獲得は、アテネ2004オリンピックの男子470級で銅メダルを獲得した関一人選手・轟賢二郎選手組以来20年ぶりであった。史上初の快挙も数々誕生した。陸上競技女子やり投の北口榛花選手は、トラック&フィールド競技で日本女子史上初となる金メダルを獲得。さらに、水泳/飛込男子10m高飛込・銀メダルの玉井陸斗選手、近代五種男子個人・銀メダルの佐藤大宗選手、ゴルフ男子個人ストロークプレー・銅メダルの松山英樹選手、スポーツクライミング男子複合・銀メダルの安楽宙斗選手が、それぞれ史上初となるメダル獲得を果たした。そして、今大会新競技として採用されたブレイキンでは、湯浅亜実選手(ダンサーネーム:Ami)がBガール初代金メダリストに輝き、新たな歴史を創った。卓球では、オリンピック初出場の早田ひな選手が女子シングルスで銅メダルを獲得。大会途中の負傷を乗り越えて3位決定戦に勝利した。また、女子団体では、早田ひな選手・平野美宇選手・張本美和選手が、2大会連続の銀メダル、オリンピック4大会連続のメダル獲得を果たした。バドミントンでは、混合ダブルスで渡辺勇大選手・東野有紗選手の「ワタガシペア」が2大会連続となる銅メダルを獲得、女子ダブルスで志田千陽選手・松山奈未選手の「シダマツペア」が初出場のオリンピックで銅メダルを手にした。水泳/競泳では、18歳の新星・松下知之選手が男子400m個人メドレーで自己ベストを1秒以上更新し、銀メダルに輝いた。パリの地で躍進したのが、フェンシングである。男子エペ個人の加納虹輝選手が個人として日本フェンシング史上初の金メダルを獲得すると、男子フルーレ団体では、松山恭助選手・飯村一輝選手・敷根崇裕選手・永野雄大選手が、この種目 AP/AFLOYUTAKA/AFLO SPORTAP/AFLOReuters/AFLO16史上初となる近代五種男子個人で銀メダルを獲得した佐藤大宗選手フェンシング男子エペ個人で金メダルを獲得した加納虹輝選手新競技ブレイキンで初代女王に輝いた湯浅亜実(Ami)選手混合ディンギーで銀メダルを獲得した岡田奎樹選手・吉岡美帆選手組
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