OLYMPIAN2015
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26う自信はありました。——個人のレースから気持ちの切り替えはうまくいきましたか。桐生 個人では(ウサイン・)ボルト選手と一緒の組になりました。後半では絶対に負けるから前半で勝負しようと思ったんですが、スタートで失敗。悔しい思いはしましたが、リレーは自分の役割を果たさなければと。いつも一晩寝たら気持ちが切り替わるので、今回も大丈夫でした。ケン 予選はいい走りができましたが、準決勝は隣の(ジャスティン・)ガトリン選手のスタートの速さに圧倒されて自分の走りができませんでした。悔しかったですが、翌日にはしっかり切り替えられていました。狙ってとった銀メダル——リレーでは予選もアジア新でした。2008年北京オリンピックのメンバーは、メダルという言葉を口にできない状態だったと言っていましたが、決勝までどんな気持ちでしたか。ケン メダルをとろうとか、37秒台を出そうというのは普通にずっと言っていました。桐生 メダルがほしいな、とれば人生は変わキモチの切り替え——4人でつかんだ銀メダルでした。アメリカに先着したことも、タイムもすごかったですね。桐生 最高の位置でバトンをもらって加速できたので、あとは外側のレーンの選手を全部抜くという気持ちで走りました。興奮してどうなったか分からなかったですが、メダルをとると信じて、バトンを渡したあともそのままケンブリッジさんを追いかけました。ケンブリッジ(以下、ケン) ゴールしたときは「あーっ、やったぁ!」という感じ。確信まではなかったですが、2番になれたといケンブリッジ 飛鳥山縣亮太選手、飯塚翔太選手、桐生祥秀選手、ケンブリッジ飛鳥選手の4人が、陸上競技男子4×100mリレーで銀メダル獲得の快挙を達成した。走破タイムは、世界国別歴代3位となる37秒60。オリンピック初出場でアメリカにも先着してゴールするという歴史的快挙を達成した桐生選手とケンブリッジ選手に、競技翌日話を聞いた。桐生 祥秀×Yoshihide Kiryu×Aska Cambridgeさらなる高みを目指して

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