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2017.02.26 国際総合競技大会

第8回アジア冬季競技大会を総括、古川団長「この好結果が必ず平昌オリンピックにつながる」

第8回アジア冬季競技大会を総括、古川団長「この好結果が必ず平昌オリンピックにつながる」
札幌冬季アジア大会の総括会見を行った(写真:アフロスポーツ)
第8回アジア冬季競技大会を総括、古川団長「この好結果が必ず平昌オリンピックにつながる」
古川年正日本選手団団長(写真:アフロスポーツ)

 第8回アジア冬季競技大会(2017/札幌)日本代表選手団は大会最終日の26日午前、札幌市内のメインメディアセンターで大会総括記者会見を行い、古川年正団長、柳谷直哉本部役員、石田浩之本部員(メディカルスタッフ/ドクター)が今大会の日本代表選手団の戦いを振り返りました。

 大会の閉幕前日に目標としていた金メダル20個をクリアし、古川団長は「日本代表選手団の力になったのは、やはり自国開催であったことだと思います。食事、気象条件をはじめ、施設の特徴をとらえていたこと、また家族や友人の皆さんが応援に来てくれたことが、この好結果につながりました。応援していただいた皆さんには大変感謝しております。この大会が必ず来年の2月に開催される平昌オリンピック冬季競技大会につながると思っています」と喜びのコメントを述べました。会見時点では男女8種目を残していましたが、最終的に金メダル獲得数は前回大会を14個上回る27個、総メダル獲得数は歴代最多の74個となりました。
 また、今大会が成功に終わった要因として、大会運営がしっかりしていたこと、日本代表選手団が自国開催のアドバンテージを生かして好結果を残したことを挙げた古川団長。特に運営スタッフ、ボランティアの働きに言及し、「各国選手団の皆さんが『この大会は素晴らしかった』と言ってくださっているという話をよく耳にします。これはまさにスタッフ、ボランティアの皆さんが縁の下の力持ちになってくださったからだと思います」と感謝の言葉を送りました。

第8回アジア冬季競技大会を総括、古川団長「この好結果が必ず平昌オリンピックにつながる」
石田浩之本部員(メディカルスタッフ/ドクター)(写真:アフロスポーツ)

 一方、インフルエンザにより大会を欠場した選手が出たことについて、石田本部員は「街中で起きているインフルエンザが100%予防できないことと同様、選手団の中でも感染した選手が出てしまいましたが、各競技団体のメディカルスタッフと連携し、インフルエンザの早期診断、治療ができたことで、選手団の中で蔓延することなく大会を終えることができました。これに関しては本部のメディカルスタッフとしては役割を果たせたのではないかと思っております」と報告。また、過去のアジア大会と比較し、現場に投入されている医療スタッフの数が多かったこと、アスレチックトレーナーや理学療法士が選手村のポリクリニックに駐在し、選手のコンディショニングも担当していたことなど、大会の医務全般のサポートが非常に手厚かったことが、日本代表選手団の活躍につながったと見解を述べました。

 今大会は史上最多となる32カ国・地域が参加。ゲスト参加という形で、オセアニアからオーストラリア、ニュージーランドが初めてアジア冬季競技大会に出場しました。参加国・地域が拡大していることに関して、柳谷本部役員は「アジア地域のスポーツの進化と振興、国際交流という意味で、組織委員会が素晴らしい試みを行い、札幌市、帯広市が万全の体制でサポートしてくれた」と評価。古川団長は「アジアの国々が冬季スポーツにも力を入れ、成績を上げてきています。例えばスキー・アルペンの韓国やカザフスタンが力をつけていますし、ジャンプではカザフスタンが前回大会より数段進歩していると感じました」と、アジア全体で冬季スポーツが着実にレベルアップしていると述べました。

 最後に古川団長は、1年後に迫った平昌オリンピックに向けて「競技によってはまだ世界選手権も控えていますので、春になった段階でどのような目標設定にするか考えていきたいと思います。ただ、個人的にはやはり、日本代表選手団として歴代最多のメダル数が目標になっていくと思います」と、目標を掲げました。

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