北京オリンピックの聖火リレールートが発表された。2008年3月にギリシャのオリンピアで採火される聖火は、5大陸の国々をリレーで繋ぎ、8月に北京の開会式会場に到着する。
北京オリンピックの聖火は2008年3月24日(現地時間)に、伝統に則りギリシャのオリンピアで採火される。ギリシャ国内でのリレーを経た後、第1回近代オリンピック(1896年)の開会式が行われたことで知られるパナシナイコスタジアムで引渡し式が行われ、3月31日に中国へと運ばれる。北京で記念式典が開かれ、その後はカザフスタンのアルマトイを皮切りに、ヨーロッパ、北米、南米、アフリカ、アジア、オセアニアの国々を巡る聖火リレーがスタート。5月初旬に再度中国に戻って国内の都市を繋ぎ、8月8日に北京のオリンピック開会式会場へ到着することになる。
今回の聖火リレーのハイライトのひとつは、聖火のチョモランマ登頂。北京での式典の後、聖火の一部が、世界最高峰チョモランマを登山するコースに出発。最も気象条件の良い5月中に頂上へ到達する。
オリンピック競技大会のプロローグ・聖火リレー
古代と現代を結ぶ、平和の祭典の象徴
前回の2004年アテネ大会で、オリンピック史上初めて世界の5大陸を繋ぐという、壮大な聖火リレーが繰り広げられた。2008年北京オリンピックにおいても、聖火は5つの大陸の国々を巡り、さらに世界最高峰のチョモランマにも登るという試みも予定されている。
オリンピックに先駆けて行われるこの聖火リレーは、1936年の第11回ベルリン大会の際、大会組織委員会の事務総長であったカール・ディーム博士により考案されたもの。「古代と現代を聖なる火で結ぼう」というアイデアで、古代オリンピック誕生の地、ギリシャのオリンピアで採火を行い、そこからドイツのベルリンまで約3000kmを走って繋ぐことで実現した。以来平和の祭典の象徴として、オリンピックに欠かせないプロローグの行事となっている。またオリンピック・ムーブメントを高める一大行事としてオリンピック憲章にも謳われ、今日まで引き継がれている。
※都市名の数字は左図・世界ルートを拡大してご確認ください
国 名 | 都 市 名 | |
3/24 | ギリシャ | 1.オリンピア |
3/24〜3/30 | ギリシャ | ギリシャ国内 |
3/31 | 中華人民共和国 | 2.北京 |
4/2〜5/3 | カザフスタン | 3.アルマトイ |
トルコ | 4.イスタンブール | |
ロシア連邦 | 5.サンクトペテルブルグ | |
イギリス | 6.ロンドン | |
フランス | 7.パリ | |
アメリカ合衆国 | 8.サンフランシスコ | |
アルゼンチン | 9.ブエノスアイレス | |
タンザニア連合共和国 | 10.ダルエスサラーム | |
オマーン | 11.マスカット | |
パキスタン | 12.イスラマバード | |
インド | 13.ニューデリー | |
タイ | 14.バンコク | |
マレーシア | 15.クアラルンプール | |
インドネシア | 16.ジャカルタ | |
オーストラリア | 17.キャンベラ | |
日本 | 18.長野 | |
大韓民国 | 19.ソウル | |
朝鮮民主主義人民共和国 | 20.平壌 | |
ベトナム | 21.ホーチミン | |
ホンコン・チャイナ | 22.香港 | |
中華人民共和国(特別行政区) | 23.マカオ |
5/4〜5/6 | 海南省 |
5/7〜5/10 | 広東省 |
5/11〜5/13 | 福建省 |
5/14〜5/16 | 江西省 |
5/17〜5/19 | 浙江省 |
5/20〜21 | 上海市 |
5/22〜5/24 | 江蘇省 |
5/26〜28 | 安徽省 |
5/29〜5/31 | 湖北省 |
6/1〜6/3 | 湖南省 |
6/4〜6/6 | 広西チワン族自治区 |
6/7〜6/9 | 雲南省 |
6/10〜6/12 | 貴州省 |
6/13〜6/14 | 重慶市 |
6/15〜6/18 | 四川省 |
6/19〜6/21 | チベット自治区 |
6/22〜6/24 | 青海省 |
6/25〜6/27 | 新疆ウイグル自治区 |
6/28〜6/30 | 甘粛省 |
7/2〜7/4 | 寧夏回族自治区 |
7/5〜7/7 | 陝西省 |
7/8〜7/10 | 山西省 |
7/11〜7/13 | 内モンゴル自治区 |
7/14〜7/16 | 黒竜江省 |
7/17〜7/19 | 吉林省 |
7/20〜7/22 | 遼寧省 |
7/23〜7/26 | 山東省 |
7/28〜7/31 | 河南省 |
8/1〜8/3 | 河北省 |
8/4〜8/5 | 天津市 |
8/6〜8/8 | 北京市 |
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