各競技会場には、競技終了直後の選手とメディアが接触するMix Zoneがありま
す。TVで競技終了後のインタビューが流される場所だといえば、分かりやすい
でしょうか。
我々、MPCのJOCスタッフは、出場人数の多い競技や取材陣が殺到すると予想さ
れる競技会場に出向き、各チームの広報担当者と連携して、TVの収録やペン記
者の取材がスムーズに行われるよう選手を誘導したり、メディアと組織委員会
の間に入り調整を行う事もあります。
Mix Zoneは、明と暗がハッキリと分かれる場所でもあります。
金メダルを獲得した選手や、納得のいく成績を収めた選手は、明るく取材が進
められますが、例えば、決勝で負けた選手や納得のいかないまま試合を終えて
しまった選手には、辛い場所です。
悔しさや情けなさ、応援してくれた方々への思い等、色々な事が選手の頭の中
を駆けめぐっているのではないかと思います。現実を受け止められなくて、頭
の中が真っ白になっている選手もいるでしょう。
それでも自分の口からメッセージを発しなければなりません。「取材なんか、
受けられる気持ちじゃない。」という選手も当然いるでしょう。
しかし、自分のパフォーマンスの結果について、自らが説明しなければならな
い場所でもあるのです。それが泣きながらであってもです。
スポーツ報道におけるメディアの重要性を考えた時、取材に対する選手たちの
積極的な対応は不可欠なものです。競技の普及という観点からも重要な部分で
す。
選手たちのご協力に感謝します。
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