シドニー・オリンピック記念コイン発売！

　10月9日、2000年の文字が刻み込まれたオリンピック記念コインが、州政府の財務大臣ピーター・カステロ氏とオリンピック大臣マイケル・ナイツ氏が出席して初公開された。

　今回公開されたのは、アーチェリー、ホッケー、陸上競技、セーリング、ウエイトリフティング、体操競技の6つの競技別銅コインと、オリンピック・フェスティバルをデザインした二つの銀コイン、オリンピックコイン史上初めてという色を使った金コインの計9種類。各競技をデザインした銅コインは今後3年間で種類を増やして全部で28種類になる予定。また、文化と環境保護がテーマの銀コインは、全部で16のシリーズとなる。聖火とゲームロゴをかたどった金のコインは8つのシリーズの一部だ。

　中でも目をひくのは、今年のオリンピック・フェスティバルのデーマである"ドリーミング"と、先住民族アボリジニたちのアートをモチーフにした銀コイン。そしてこれをデザインしたのがアトランタ・オリンピック女子ホッケーの金メダリスト、ノバ・パリス・ニーボーンということで、また話題を呼んでいる。アスリートがコインのデザインに携わったというのは、オリンピック史上初めてのこと。また、もう一つの"初"は、前述のように銀と金のコインに色が使われたことで、金のコインにオリンピック・ロゴがフルカラーで入っている。

　コインの値段は8.95豪ドル（銅、約806円）から380豪ドル（約3万4200円）までで、バラ売り、セット売りなどタイプはさまざま。10月末から海外にも売り出される予定で、売り上げはオーストラリアのアスリートたちのシドニー・オリンピックの準備に使われる。オーストラリア国内では、オリンピックショップや郵便局などで手軽に購入することができる。