大会

第22回オリンピック競技大会(2014/ソチ)

スキー・スノーボード

 スノーボードは、パラレル大回転、スノーボードクロス、ハーフパイプに、今大会から採用されたパラレル回転、スロープスタイルを加え、5種目に増えた。パラレル大回転・回転とスノーボードクロスはスピードを競う競技で、ハーフパイプとスロープスタイルは演技の得点を競う競技である。

パラレル大回転・回転(Parallel Giant Slalom・Parallel Slalom)

 パラレル大回転は高速ターン技術を要するジャイアントスラロームを、パラレル回転はリズムのある細かなターン技術を要するスラロームを、並行した2つのコースにおいて対戦形式で行う競技である。単にタイムだけではなく、決勝ヒートでの1対1の勝負、駆け引きが大きな特徴となっており、見ているギャラリーにはエキサイティングな種目である。

 2つのコースは左右幅広くならされた高低差と緩急の変化ある1枚バーンに、赤、青それぞれの色のポールとフラッグによって設置される。競技はタイム差で行われるため、コースを正確かつハイスピードで滑走しなくてはならない。パラレル大回転は高速の中で、パラレル回転はリズムがある動作の中で、ターンテクニックとダイナミックなスピードを併せ持ったテクニカルなレースである。予選は2本のタイムレースで行う。決勝は男女16名が進み、コースを入れ替えて2本行う。

決勝のしくみ
 1/8ファイナル
 1/4ファイナル
 1/2ファイナル(準決勝)
 順位決定戦(スモールファイナル)※1/2ファイナルの勝者が決勝へ、敗者は3〜4位決定戦へ
 決勝(ビッグファイナル)

パラレル大回転コースプロフィール
標高差 最低120m/最大200m
40m以上
旗門数 18旗門以上(FISの推奨旗門数は25)
全長 400m以上700m以下
旗門間隔 20〜27m(ターニングポールからターニングポールまで)
パラレル回転コースプロフィール
標高差 最低80m/最大120m
30m以上
旗門数 18旗門以上(FISの推奨旗門数は25)
全長 250m以上450m以下
旗門間隔 10〜14m(ターニングポールからターニングポールまで)
スノーボードクロス(Snowboard Cross)

 スノーボードクロスは、1ヒート6人(もしくはジュリーが定める4人)が同時にスタートし、コース上に設置されたオブストラクションをクリアしながら、スピードとコーナーでのターンテクニックを競い、一番先にフィニッシュした選手が勝つという単純明快な競技である。

 決勝は男子48人、女子24人(4人ヒートの場合男子32人、女子16人)で行う。予選は以下の2つの方式のどちらかが用いられる。1つ目は、予選滑走1本目の上位50%がダイレクトに決勝進出し、その他が予選2本目を滑り、ベストタイム制で残り50%を確定する方法。2つ目は、全選手が予選2本を滑り、そのベストタイムにより予選順位を確定する方法で、ワールドカップでは主に1つ目のカットダウンシステムが採用されている。決勝トーナメントは1ヒート上位3人(もしくは2人)が勝ち上がり、下位3人(2人)が敗退していく。これを繰り返して最終順位を決定する。

コースプロフィール
標高差 最低130m/最大250m
全長 650m以上1200m以下(40秒〜90秒)
40m以上
斜度 平均12度
ハーフパイプ(Halfpipe)

 雪面を半円状に掘り下げたコースの中でジャンプ、回転などの演技を行い、数人のジャッジによって判定が行われポイント制で順位が決定される。ジャッジは演技中に行われる技の高さ、難易度、完成度の高さ、演技の技の多様性を含む、全体的な印象で採点する。
 オリンピックでは6人のスコアリングジャッジで行い、各100点が持ち点の減点法でスコアをつける。6人のスコアの最上点、最下点を省いた4人の平均が演技の点数として出される。

 技の傾向としては、演技の高さ、ボードをつかむ長さ、見せ方なども細かく採点に反映され、横回転と縦回転が融合されたダブルコークが演技に多く組み込まれるようになってきている。さらに3回転1260°、3回転半1440°の高回転スピン技も加わり、技ひとつひとつの難度はさらに進化している。

コースプロフィール
全長 最小120m/最大150m(FIS推奨130m)
最小15m/最大19m(FIS推奨16.5m)※リップからリップ
傾斜角 最小15度/最大18度(FIS推奨16.5度)
壁の高さ 最小5m/最大5.8m(FIS推奨5.2m)
スロープスタイル(Slopestyle)

 形状の異なる複数のジャンプやレール、ボックス、テーブルなどがレイアウトされたバラエティーに富んだコースから、いくつかのアイテムを自身で選択し、演技しながら滑走。3〜6人のジャッジがその技の全体の印象、高さ、難易度、完成度、多様性、流れなどから採点し、順位を決定する。
 予選2本の滑走のうちベストスコアが反映され、決勝へは男子12人、女子6人が進出する。決勝では2本の滑走があり、1本目、2本目とも予選順位の下位からスタートし、それらのベストスコアで最終順位が決定される。

コースプロフィール
標高差 最低100m/最大200m
最小30m
傾斜角 約12度
LevelA 最少ジャンプ数3/最少ヒット数6
LevelB 最少ジャンプ数2/最少ヒット数4
LevelC 最少ジャンプ数1/最少ヒット数3

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