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2016.08.03 オリンピック

【リオ・リポート】柔道ニッポン復活へ 井上監督「全てやり尽くしてきた」

【リオ・リポート】柔道ニッポン復活へ 井上監督「全てやり尽くしてきた」
「選手を信じて一緒に戦うだけ」と井上監督
【リオ・リポート】柔道ニッポン復活へ 井上監督「全てやり尽くしてきた」
到着したその日の午後から練習を開始した

 いよいよ8月を迎え、5日のリオデジャネイロオリンピック開幕も目前。大会2日目から競技がスタートする柔道の日本代表選手団第1陣が現地時間1日、リオデジャネイロ入りしました。今回現地入りしたのは男子代表の井上康生監督、男子60キロ級の藤直寿選手、男子66キロ級の海老沼匡選手、女子代表の南條充寿監督、女子48キロ級の近藤亜美選手、女子52キロ級の中村美里選手、女子57キロ級の松本薫選手ら選手、役員17人。朝7時30分にアントニオ・カルロス・ジョビン国際空港に到着しました。

 空港では日本メディアだけでなく、地元ブラジルメディアからも取材を受けていた井上監督と前回ロンドンオリンピック金メダリストの松本選手。ここリオデジャネイロでも柔道に対する関心は高いようです。

 午後からは日本選手を支援する施設「ハイパフォーマンスサポート・センター」で報道陣に公開のもと、さっそく練習が行われました。開始前に練習場が停電し照明がつかなくなるというトラブルが発生したものの、選手たちは慌てず動じず練習に集中。ランニング、サーキットトレーニング、打ち込み、寝技を中心におよそ2時間、精力的に汗を流しました。

「いきなり停電もありましたが、どんな状況であれ選手各自がやるこをやるだけ。2人(藤、海老沼)ともいい表情で練習できていましたね」と井上監督。到着してすぐの練習はもちろん時差調整も兼ねていますが、立ち技を行わず寝技中心のメニューを組んだことについては「長旅で体が緊張状態にあるでしょうし、疲れもあると思います。体をほぐしたり、全身に刺激を与える意味でも今日はサーキットであったり、寝技を中心に行いました」と、意図を説明しました。

【リオ・リポート】柔道ニッポン復活へ 井上監督「全てやり尽くしてきた」
井上監督が見守る中、藤選手、海老沼選手は寝技を中心に汗を流した

 前回ロンドン大会で金メダル「0」という結果だった男子代表。当時はコーチとして帯同した井上監督も「生涯忘れられないほど」の悔しい思い出だと振り返ります。その雪辱を胸に、今度は監督という立場で選手とともにリオを目指していたのですが、いざ現地入りした今、心に沸き起こっているのは「雪辱という思い以上に、これまで一緒にやってきた選手たちとようやくオリンピックという最高の舞台で戦える。そういった思いがグーッと来ていますね」と明かします。

「勝負の世界ですからやってみないと分からないこともありますが、これまでの過程でやるべきことは全てやり尽くしてきました。あとは彼らを信じて一緒に戦うだけ。藤、海老沼ともに最高の結果を出して、次につなげてくれると信じています」

 現地時間6日は柔道男子の先陣を切って藤選手、翌7日は海老沼選手が出場。柔道ニッポン復活ののろしを上げる活躍に期待が高まります。

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