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2018.03.11 オリンピック

第23回オリンピック冬季競技大会(2018/平昌)日本代表選手団の帰国時会見を実施

第23回オリンピック冬季競技大会(2018/平昌)日本代表選手団の帰国時会見を実施
第23回オリンピック冬季競技大会(2018/平昌)日本代表選手団の帰国時記者会見が行われた(写真:フォート・キシモト)
第23回オリンピック冬季競技大会(2018/平昌)日本代表選手団の帰国時会見を実施
齋藤泰雄団長(左)、山下泰裕副団長(中)、伊東秀仁総監督(写真:アフロスポーツ)

 日本オリンピック委員会(JOC)は26日、第23回オリンピック冬季競技大会(2018/平昌)日本代表選手団の帰国時記者会見を東京ミッドタウンで行いました。

 会見には齋藤泰雄団長、山下泰裕副団長、伊東秀仁総監督、小平奈緒主将(スケート・スピードスケート)、葛西紀明旗手(スキー・ジャンプ)、メダリスト14名が出席。最初に日本代表選手団を代表して齋藤団長が挨拶し、冬季大会ではいずれも史上最多となる13個のメダル(金4、銀5、銅4)獲得と、43の入賞を報告すると「まさに最強のチームジャパンであることを実証したと思います。オールジャパンで勝ち取った成果であり、選手たちは日本の宝です。多くの感動を与えていただいた選手たちに、改めておめでとう、ありがとう、お疲れ様でしたと申し上げ、熱い応援を送っていただいた日本国民の多くの方々に心から御礼を申し上げます」と述べました。

 続いて、山下副団長は冬季競技の選手団の活躍を受けて「この熱い盛り上がりを2年後に迫った東京2020大会へつなげていきたい。夏のオリンピックを目指している選手たちも冬の仲間の活躍を目にして、非常に大きな刺激や、やる気を受け取ったのではないかと思います」と東京2020大会への思いを新たにするとともに、女子選手がさらに成果を挙げられるように環境を整えていく意向を述べました。

 また、伊東総監督は「今回の選手の活躍により、冬季競技が注目され、子どもたちをはじめ多くの方々が冬季競技を始めていただくようになれば」と期待感を込めると、「今大会の各種目の担当者としっかり検証し、同じアジアで開催される4年後の北京オリンピックへ向けて早めに準備をしていきたいと思います」と、4年後はさらに好成績を収めるべく意気込みを語りました。

 以下は小平主将、葛西旗手、出席したメダリストのコメント。

第23回オリンピック冬季競技大会(2018/平昌)日本代表選手団の帰国時会見を実施
小平奈緒主将(写真:フォート・キシモト)
第23回オリンピック冬季競技大会(2018/平昌)日本代表選手団の帰国時会見を実施
葛西紀明旗手(写真:フォート・キシモト)

■小平奈緒主将(スケート・スピードスケート)
「平昌オリンピックではたくさんの方々から応援をしていただき、サポートをしていただいた皆さんにすごく感謝しています。当初、今回のオリンピックが開かれる前に、主将としての目標に、日本代表選手団の百花繚乱(ひゃっかりょうらん)という言葉を挙げました。たくさんの競技でそれぞれの思いを胸に皆さんがきれいな花を咲かせてくださったので、今度はその花を、またこのメダルを輝かせることができるような競技生活を今後送っていけたらいいなと思います。この後に行われるパラリンピックと、東京2020大会の選手たちにバトンタッチできるよう、私たちも次のチャレンジに向かって頑張っていきたいと思います」

■葛西紀明旗手(スキー・ジャンプ)
「今回メダルを取ることはできませんでしたが、8度目のオリンピック出場という誰しもが成し得ない記録を作ることができて本当にうれしく思います。メダリストのみなさんは努力をして、どんな困難にも打ち勝って勝ち取ったメダルだと思います。心から祝福したいと思います。メダルを取ったみなさんのパワーを僕も背負って、4年後、北京オリンピックでメダルを取りたいという強い気持ちになりましたので、これからも諦めずに頑張っていきたいと思います」

第23回オリンピック冬季競技大会(2018/平昌)日本代表選手団の帰国時会見を実施
髙木美帆選手(左)、髙木菜那選手(写真:アフロスポーツ)
第23回オリンピック冬季競技大会(2018/平昌)日本代表選手団の帰国時会見を実施
菊池彩花選手(左)、佐藤綾乃選手(写真:アフロスポーツ)

■髙木美帆選手(スケート・スピードスケート)
「4年前にソチオリンピックに出場することができなくて、そのときに感じた強い思いをこのオリンピックにぶつけたいと思って、4年間、スケートに人生をかける強い気持ちで挑んできました。結団式のときにたくさんの勇気を届けていただいたので、自分もレースで皆さんに勇気をお返ししたいと思っていました。少しでもお返しできたのかなとうれしい気持ちがあります。たくさんの方々の力があって、この結果につなげることができたと思っているので、感謝の気持ちでいっぱいです。この結果を次の東京2020大会に自分なりにつなげ、勇気を届けることができたらなと思います」

■髙木菜那選手(スケート・スピードスケート)
「ここにいるメダリストのみなさんや、他の日本選手の思いが詰まった試合やレース、演技から刺激をもらったことで、最後まで集中してレースに臨めたのだと思います。そして今まで支えてくれた方々、応援してくれた人たち、日本で映像を通して応援してくれた方々の応援が、自分の力になって最後まで滑り抜くことができたのだと思います。チームジャパンの力があってこその金メダルだったと思います。本当に応援ありがとうございました」

■菊池彩花選手(スケート・スピードスケート)
「今大会はチームジャパンの絆、家族の絆を強く感じたオリンピックでした。個人種目では思うような滑りができなくて、すごく悔しかったのですが、そのとき支えてくれたのが家族や仲間でした。チームパシュートまでにしっかり切り替えて、ここでみんなで金メダルを取るという気持ちで臨んで、取ることができて本当にうれしく思いますし、その喜びを画面を通して国民の皆様とともに、分かち合えたということがうれしく思います。たくさんのご声援、ご支援本当にありがとうございました」

■佐藤綾乃選手(スケート・スピードスケート)
「今回初めてのオリンピックだったのですが、多くの方々から応援のメッセージやサポートをいただいているんだなと、すごく感じました。私にとっては、そのメッセージがものすごく力になりましたし、強く背中を押してくれました。そして、このチームパシュートで金メダルを取ることができたのは、私自身の成長だけではなく、ここまで一緒に戦ってくださった先輩方、スタッフ、コーチの方々の支えがあったからこそ、このような結果を出すことができたのだと改めて感じています。この結果が次の東京2020大会に出場する方々を少しでも勇気づけることができたらいいなと思っています」

第23回オリンピック冬季競技大会(2018/平昌)日本代表選手団の帰国時会見を実施
羽生結弦選手(左)、宇野昌磨選手(写真:アフロスポーツ)
第23回オリンピック冬季競技大会(2018/平昌)日本代表選手団の帰国時会見を実施
平野歩夢選手(左)、髙梨沙羅選手(中)、原大智選手(写真:アフロスポーツ)

■羽生結弦選手(スケート・フィギュアスケート)
「たくさんたくさん応援をいただきました。オリンピック2連覇というのは本当に大変なことでしたが、僕にとっては皆さんの応援と共に取れたことがこの金メダルの価値を上げてくれたのだと思っています。『おめでとう』という声が、金メダルを取った後から今までもずっとずっと届いています。そういった『おめでとう』が自分の幸せになって、そして今の自分の幸せが皆さんの幸せになればいいなとすごく思っています。いろんなことに挑戦して皆さんが幸せに、笑顔になれるような、そういった演技をずっとしていきたいなと思います」

■宇野昌磨選手(スケート・フィギュアスケート)
「皆様の応援もあり、初めてのオリンピックという舞台で緊張せずパフォーマンスを発揮できたと思うので、本当に応援してくれた皆様に強く感謝しています。まだまだ今シーズンも終わっていませんし、目の前のことをひとつひとつ全力で出し切って、またオリンピックを迎えられたらと思っています」

■平野歩夢選手(スキー・スノーボード)
「2大会連続で銀という色になったことで、自分へのさらなる課題や、これからチャンスがまだまだあるんだなということをあらためて実感することになった大会でした。これからもスノーボートというスポーツの魅力をスノーボードに関係ない人にも、伝えられればいいなと思っています。今回のオリンピックはみんなの力があって自分の滑りができました。これからも応援していただけるように頑張るので、応援よろしくお願いします」

■髙梨沙羅選手(スキー・ジャンプ)
「ソチオリンピックが終わってからここまで悔しい思いを原動力に変えて平昌に向けて頑張ってきましたが、こうして銅メダルを首に掛けることができたのは、支えてくださった方々、携わって応援してくださった方々のおかげでだと思います。本当に自分の力だけでは取ることができなかったメダルです。目標の金メダルには届かなかったのですが、4年後に向けて今度こそ金メダルを取って日ごろの恩返しと、感謝の気持ちを伝えられるような結果で終われるように頑張っていきたいと思います」

■原大智選手(スキー・フリースタイル)
「日本代表選手団の先陣を切ってメダルを獲得できたことを大変うれしく思いますし、その後のメダル獲得の勢いを作るきっかけになれたかなと思っています。このメダルはモーグル関係者先輩方の願いであり、それを自分が取れたことは本当にうれしく、国際試合でも表彰台経験がない中、信じて支えてくれた方々、応援してくれた方々、そして両親に大変感謝しております。これを機にモーグルという競技を一人でも多くの人に知ってもらえたらと思います。これからもよろしくお願いします」

第23回オリンピック冬季競技大会(2018/平昌)日本代表選手団の帰国時会見を実施
吉田夕梨花選手(左)、鈴木夕湖選手(中)、吉田知那美選手(写真:アフロスポーツ)
第23回オリンピック冬季競技大会(2018/平昌)日本代表選手団の帰国時会見を実施
藤澤五月選手(左)本橋麻里選手(写真:アフロスポーツ)

■吉田夕梨花選手(カーリング)
「カーリング界初めてのメダル獲得は、チームだけの力ではなくて、コーチ、スタッフ、所属先の皆様、スポンサーの皆様、そして私たちが勝つことを信じ続けてくれたファンの皆様がいたからこそ獲得できたメダルだと思っています。カーリングはまだまだマイナーなスポーツで、4年に一度のスポーツと言われているのですが、常に注目していただけるようなスポーツにしたいと思いますし、体の小さい子供たちにもぜひ始めてほしいなと思います。これから競技生活をチームで頑張っていきますので、応援していただけたらうれしいです」

■鈴木夕湖選手(カーリング)
「このメダルはチームで支え合いながら、助け合いながら取った銅メダルで、とてもこのメダルを誇りに思います。私個人としては納得のいくパフォーマンスではなくて、悔しい思いも残っているのですが、私個人としてもチームとしてもまだまだ強くなれると感じた大会でもありました。オリンピックに携わっていただいた方や応援してくださった方に感謝しています。本当にありがとうございました」

■吉田知那美選手(カーリング)
「カーリングが長野オリンピックで公式種目に採用されてから20年かかりましたが、ようやくメダルを手にすることができました。このメダルは私たちだけで取ったメダルではなく20年の中で日本代表としてオリンピックで戦い続けてくださった先輩たちがつないでくれたメダルだと思っています。今回のオリンピックも大切な舞台でしたが、ここは通過点で、納得のいくパフォーマンスをこれからも続けていけるように努力しなければいけないなと改めて痛感したオリンピックでもありました。マイナースポーツのカーリングが日本の国技になるくらいの努力をしていきますので、応援よろしくお願いいたします」

■藤澤五月選手(カーリング)
「小さい頃からの夢であったオリンピックの舞台に今回初めて立つことができて、正直試合に臨むまでは勝ち負けよりも楽しんでこの大会を終えるということを目標にしてきました。ただ、自分たちを信じてやっていけばメダル獲得も夢ではないと思いながら最後まで戦い続けた結果、銅メダルを持って帰ってくることができました。うれしい気持ちの反面、表彰式の前に観戦した決勝戦で、同じアジアの韓国チームとスウェーデンの戦いを見て、正直悔しい思いも込み上げてきました。その悔しい思いは今後のカーリング生活の中でも忘れることのできない思いになりますし、今後のカーリング界の目標にもなると思います。今回たくさんの方のサポートの中で獲得できたメダルをたくさんの方に見てもらいたいと思っているので、改めてカーリングを注目していただければと思います」

■本橋麻里選手(カーリング)
「初めて出場した06年のトリノオリンピックから12年が経ち、こうしてメダリストとしてこの場にいることに感謝したいと思います。今回男女ともにオリンピックの地に立てたことが感無量で、開会式で胸が熱くなったことを今でも忘れられません。メダリストになり、今はとてもうれしい気持ちでいるのですが、セミファイナルで母国開催の韓国チームの最後のドローというのは、やられたという気持ちと、あの一投にすごく感動を覚えた瞬間でもありました。すごく悔しいのですが、やはりすごかったという気持ちが強くて、あの一投は私自身の中にも刻むべきショットだったなと思いますし、この先もあのような素晴らしいショットができるチームになっていかなければいけないなという気持ちでいます。日本代表選手団の一員として過ごすことができて、本当に幸せに思います。皆さん最後まで応援ありがとうございました」

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