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1996.11.01 オリンピック

リレハンメルのメッセージ長野市長へ IEE(国際環境使節団)が到着

長野オリンピックまで5OOとなった9月25日、前回の冬季オリンピック開催地のノルウェーリレハンメルから環境メッセージを携え、16,000kmの冒険旅行を続けてきた国際環境使節団(IEE)が長野市に到着しました。

正午過ぎには長野県庁前で集まった市民や、吉村長野県知事(NAOC副会長)に迎えられ、ランドビ-隊長は「環境五輪が長野で受け継がれることで、将来の開催都市にも永遠に承継されるだろう」とあいさつをしました。また、長野市役所までは、詰めかけた大勢の市民や子どもたちの声援を受けながら盛大にパレードが行われました。市役所前での歓迎式典ではリレハンメル市のトロン市長も同席し、リレハンメル大会の閉会式で託されたブースティッケと呼ばれる木筒に収められたメッセージが、ランドビー隊長から塚田長野市長(NAOC副会長)に手渡されました。これを受け塚田市長は、「次期冬季オリンピックの開催地であるソルトレークシティーへも何らかの方法で、この環境メッセージを伝えたい」と抱負を述べました。2年7か月に亘る長く厳しい冒険を終え長野に到着し、大きな任務を終えたランドビー隊長の目には涙がにじんでいました。共に苦労を重ねた他の隊員達やサポートをしてきた日本事務局の人々の胸にも様々な想いが込み上げたことでしょう。
リレハンメルオリンピックからオリンピックの3本柱の一つに位置づけられた「環境」が今後、冬のオリンピックを通してしっかりと引き継がれ、この地球の自然が守られることを願いたいものです。

リレハンメルからの環境メッセージは次の通りです。
長野への環境メッセージ(日本語訳、全文)
リレハンメルオリンピック組織委員会及びオリンピック開催地リレハンメル市は、ここに、冬季オリンピックにもたらされた第3の側面について、長野がその考えを取り入れ、さらに発展させることを要請する。すなわち、

「環境 - スポーツ、文化と並ぶ第3の側面」
我々は、あなた方のオリンピックの計画に、またオリンピックの開催に際し、周囲の自然や環境に十分に配慮されるよう要請する。同時に、持続可能な成長を約束する、環境に優しい製品や環境問題を認識している協力企業を選択されるよう要請する。
リレハンメルの自然環境の保護に取り組む専門家、団体の協力により、リレハンメルオリンピック組織委員会は、環境という側面を持つオリンピックの創造を求め、その先駆者として乗り出した。我々は、長野また日本が、環境についての確固たる原則を作成され、それに乗っ取った冬季オリンピックを実現されようとする努力が全て実を結ぶよう切望する。
より輝かしい未来を求めオリンピックムーブメントに加わらんことを!
オリンピック開催地 リレハンメル市長
アウドゥン・トロン
リレハンメルオリンピック組織委員会会長
ゲルハルト・ハイベルグ

(1998 長野オリンピックニュース #79(1996.09.29) より)

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