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ジュニア作文オリンピック

トライ目指して

東京都・青山学院初等部4年 山田皓太

「すごい人だなぁー。こんな大勢の中で自分達がプレーするって、どんな気持ちだろう。」
僕には、忘れられない試合があります。二年前のラグビー大学日本一を決める早稲田大学対関東学院大学の決勝戦です。僕は、その年の春学校のラグビークラブに入部して、初めて大きな試合を見たのが、その試合でした。
その日は雪もふる寒い一月でしたが、スタンドは、すごい熱気。おもしろい試合になる予感がしました。
「関東!!関東!!。」「早稲田ー、早稲田ー。」
どちらもすごい声援です。でも僕は、関東学院大学を応援しました。なぜかと言うと、学校のラグビー部に入部する前、関東学院ラグビーアカデミーに毎週通っていて、好きな選手がたくさんいたからです。練習で見ていたその選手達が、「今日はちがう」と思いました。大スターだと思いました。
「ピー、ノーサイド。」
結果は、33対7で関東学院大学が優勝でした。僕は、ずっと応援して来た選手が優勝して、うれしかったです。僕は、最後までスタンドに残って選手達にサインをもらおうとしました。近くで選手の顔を見ると、目のふちが切れている人、すりきず、ひっかききず、僕には、泣いちゃいたいぐらい、痛そうなきずも選手達には、勝った喜びで、ちっとも痛そうには見えませんでした。選手達は、獲物を取った後のライオンだと思えました。
「僕も、強い選手になりたい。そして、国立競技場でプレーしたい。」
練習を始めた頃は、ルールもわからなかったし、ボールも楕円形でパスを落とすと、どこへ行ってしまうかもわかりませんでした。それに、痛い事もたくさんあって、あざは、しょっちゅう。三人ぐらいで、まとめてタックルされて下じきになったり、公式戦や練習試合で体中泥だらけ、鼻の中まで真っ黒になってがんばっても、負けてしまってくやし泣きをした事もあります。でも僕達は、ラグビーが大好きです。
僕達の練習には、たくさんの先生や先輩が応援して支えてくれています。そして何よりも、関東学院大学の選手達のがんばりを見て来ました。百人以上の部員の中から、国立競技場でプレー出来るのは、たったの15人。
僕は、いつかその15人になるために、毎週家の回りを走っています。苦しいけれど、これを乗りこえたいです。学校のラグビー部の合宿では、二年連続M.V.P.に選ばれました。僕はフォワードなので、いつも全力でゆめに向かってガツンと当たって行きたいです。ラグビー選手になるため、一回一回のラグビーの練習で教わった事を大切にして、どんどん上手になりたいです。国立競技場で見た、二年前の決勝のナイスプレーを頭に描いて、どんどん強いチームにしたいです。今一緒にやっているチームメイトと、大人になるまで、ずっとやれたらいいな。トップリーグで、試合が出来たら最高だ。

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