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シンボルアスリート・ネクストシンボルアスリート インタビュー

オリンピックコラム

演技で人の心を動かせる選手に。

宇野 昌磨(スケート・フィギュアスケート)

ユースオリンピックの思い出

2012年インスブルックユースオリンピックでは、個人銀、混合団体金と2つのメダルを獲得(写真:フォート・キシモト)
――オリンピックという大会に対して抱いているイメージはありますか?

 僕はユースオリンピック(2012年インスブルック大会)に出たことがあるんですが、それと似たような試合なのであれば、オリンピックというのは特別な試合だなと思います。

――ユースオリンピックでも特別と感じましたか?

 そうですね、かなり(笑)。会場やホテルに入るのもセキュリティーが厳しかったですが、それ以上に練習や競技が終わった後の日程などは、ほかの試合と全然違いました。

――ユースオリンピックは独自のプログラムがあり、フィギュアスケートは違う国の選手との団体戦でした。そこでは金メダルを獲られましたが、試合をしてみてどうでしたか?

 ああ、団体戦! やりましたね(笑)。試合でチームメイトとはほぼ話す機会がなかったんですが、結果を見るときに一緒に応援したりしました。でも、ほかの国の選手と一緒のチームというのは一生においてもう絶対にないなと思いました。

――競技の後の「文化・教育プログラム(CEP)※」には、どういったものに参加されましたか?

 ロッククライミングやスキーなど、いろいろ楽しみました。スキーは雪遊びみたいな感じで、子どもが遊ぶようなソリで雪道を下りたり。日本チームの、スピードスケートやアイスホッケー、ショートトラック、カーリングの選手たちと行きました。ホテルも一緒で、ドアを開けたら一緒の部屋みたいな感じだったので、よく交流していました。
※詳細は「関連情報」参照

――いつもと違う大会で、苦労したことは何ですか?

 スケジュールが詰まっていたことですね。14歳(日本代表選手団の最年少)だったのでまだ良かったんですが、今考えるとよくあのスケジュールをこなせたなと思います。

――具体的にはどんなスケジュールだったのでしょう?

 個人戦が終わって2日間はオフがあったのですが、その後すぐに団体戦があるよって言われて。練習も1日30分しかできず、そのまま団体戦のフリーをやって……。でも、環境があまり良くない中でもやるという、すごくいい経験になりました。

オリンピックは理想に向かう「通過点」

2014年全日本選手権はジュニアからの参戦ながら羽生選手に続く2位に食い込んだ(写真:アフロスポーツ)
――記憶に残っている一番古いオリンピックはいつですか?

 バンクーバーぐらいですね。その前は覚えていないです。

――バンクーバーオリンピックは、憧れている橋選手と、自分をフィギュアスケートに引き入れてくれた浅田選手が2人ともメダルを獲りました。どのようなシチュエーションでご覧になりましたか?

 家のテレビで、「2人ともに1位になってほしい」という気持ちで見ていました。橋選手のフリーはすごく良くて、本当に感動しました。

――ソチオリンピックは羽生結弦選手が日本男子で初めて金メダルを獲りました。羽生選手とはジュニアの頃に一緒に表彰台に立ったこともありますが、シニア参戦でまた同じ土俵に上がりますね。

 羽生選手が金メダルを獲ったときは、これからこんなすごい人と国内でも戦っていかなきゃいけないんだな……と思いました(笑)。以前同じ試合には出ていましたけど、なにかまた別の……絶対に敵わない状態での同じ表彰台だったので、まだまだ同じ土俵に上がるまでには至っていないというか、実力が同じ土俵じゃないと思っています。

――実際にオリンピックを目指そうと意識したのはいつごろですか?

 いつの間にか、スポーツの最終目標はオリンピックだと思うようになっていたんですけど、最近は通過点でもあるなと思っています。

――通過点となると、その先には何があるのでしょうか?

 今は結果を求めて競技をしているし、求めないといけないと思うんですが、先ほども少し触れたとおり、僕は結果も残しつつ記憶にも残る選手になるのが最終目標です。今のシニアの選手を見ているとそういう選手が何人もいるので、僕もいつかあんな風にスケートをしたい、競技に臨みたいなと。そうしたらすごく楽しいだろうなと思って。心の底から楽しんでスケートをしているのが伝わってくるので、僕もいつかそうなりたいなと思います。

――記憶に残るといえば、ソチオリンピックでの浅田選手の演技はまさにそうだったのではないかと思います。演技をご覧になってどう感じましたか?

 結果以上にほかの部分で感動したというか、結果が気にならない、本当に心に残る演技でした。あのような演技ができるようになりたいです。

平昌オリンピックに向けて

オリンピックシーズンの激しい代表争いを目の当たりにした宇野選手。平昌に向けてはベストを尽くす事が大切という(写真:アフロスポーツ)
――ソチオリンピックのシーズンは、実際に間近でオリンピックを目指す選手の様子を見ていたと思いますが、その過程をどう感じましたか?

 オリンピック前や、(代表選考会の)全日本選手権に向けての練習は本当にすごかったですね。同じ試合に出るとは思えない練習の仕方というか、すごく真剣に集中して、本当にすべてを懸けているんだなというのが伝わってきました。
 (全日本選手権では)同じ更衣室で、同じグループで6分間練習をして。同じ試合には出ていましたが、本当に別物でしたね。自分が同じ試合に出て、同じリンクで同じ時間に滑っているという感じがしなかったです。みんな本当に真剣でした。

――平昌オリンピックまで今季を含めてあと3シーズンあります。オリンピック出場を目標にした時に、3年間のプランや計画はありますか?

 今分かることは、一つ一つを真剣にやっていけば結果も付いてくるということです。全力を尽くして練習を怠らず、試合では縮こまらずに目一杯やっていれば、いつか結果を残せると信じています。
 今の段階ではまだまだですが、まだ時間もあるので、やれることをすべてやる。けがなど、スケート以外のことで出られないということのないように、ベストを尽くしてしっかり体調を管理して、オリンピックに出られるように頑張っていきたいです。

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