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TEAM JAPAN DIARY

バンクーバー 〜あの感動を再び!

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2010/02/26

浅田選手は銀メダル、安藤選手5位、鈴木選手も8位入賞!

大注目の女子フィギュアスケート。25日夜(日本時間26日)、パシフィックコロシアムは何度も歓声の渦に包まれました。世界女子初のオリンピックでのトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)2本を決めた浅田真央選手は銀メダル。安藤美姫選手は、大きなミスなく力を出し切り5位入賞、鈴木明子選手も気持ちのこもった情熱的な演技で感涙の8位入賞を果たしました! 日本フィギュアスケート男女は、6選手とも入賞する快挙です。
Hyousyouメダルを胸にした選手たち(提供:アフロスポーツ)

ショートプログラム11位発進の鈴木選手は、新調した赤い衣装で登場。「ウエストサイドストーリー」のプログラムに合わせ、マリアになりきります。「オリンピックに出られたことで私の夢が叶ったので、今度は見ている人に何かを伝える演技をしたい」と話していた鈴木選手。一歩一歩の滑りに力強さがあり、不安や緊張を感じさせません。体全体を激しく使ったストレートラインステップでは、滑ることの喜びと情熱が全開! 演技を終えた瞬間、顔をおおい嗚咽がこみ上げました。オリンピック初出場で、総合181.448位入賞の快挙を果たしました。
Akiko力強い演技が光った鈴木選手(提供:アフロスポーツ)

そして迎えた最終グループ。2番滑走の安藤選手から、キム・ヨナ選手、浅田選手、ジョアニー・ロシェット選手と続きます。

トリノオリンピック15位と悔し涙を流してから4年。その雪辱と周囲への感謝を胸に、安藤選手は氷に降り立ちます。3回転+2回転ジャンプなど確実にジャンプを積みあげ、音楽を感じながら滑っているのが伝わってくる大人らしい滑り。後半になるにつれスピードが増していく、強さと美しさの共存する演技で、4年間での大成長を示しました。総合188.865位。メダルには届きませんでしたが、22歳の女性らしい深みのある滑りで、安藤選手にしか出来ない世界を表現しました。

Miki 大人らしい演技をみせた安藤選手(提供:アフロスポーツ)

キム選手は、韓国の国民の期待を一身に背負っているとは思えないほど、優雅でやわらかい動きで、すべてのジャンプを成功。艶やかな女性らしい演技で観客を魅了すると、女子の歴代最高得点となる228.56をマーク。ダントツの首位に立ちました。

Kim 艶やかな演技のキム選手(提供:アフロスポーツ)

浅田選手は「ヨナの演技は見ていなかったけれど、観客の反応でいい演技をしたのだと分かりました」といい、まだ熱が覚めやらない会場に降り立ちます。ラフマニノフの「鐘」の荘厳な曲調に乗りゆっくりとスケーティングを始めると、冒頭でトリプルアクセルを2本成功。オリンピック女子初の快挙を達成したのです! しかし気を許すわけには行きません。このままノーミスで滑れば逆転の金メダルの可能性もあると、会場は固唾を呑んで見守ります。

ところが中盤のジャンプで連続のミス。ここで金メダルの可能性が低くなったことは、浅田選手自身も感じたでしょう。しかし力を抜くことなく、後半のストレートラインステップでは、今シーズンで一番激しく一歩一歩を深く踏み込み、攻めの姿勢を崩しませんでした。演技を負えると、笑顔なく肩を落とした浅田選手。目標だった200点を超える205.5をマークしましたが2位となりました。
Maoトリプルアプセル2本を成功した浅田選手(提供:アフロスポーツ)

続くロシェット選手の名前がコールされると、会場はこの日一番の大歓声。序盤にジャンプミスがありましたが、背中を押す大きな拍手が沸き起こると、集中力を取り戻します。すべての力を振り絞るような最後のスピンでは、まだ終わらないうちから観客が総立ちに。力強くフィニッシュすると、天に向けて両手で投げキスをしたロシェット選手。それは21日に天へ旅立った母へ、感謝を伝えたのでしょう。200点を超える202.64で銅メダルを獲得しました。
Ro最後まで踊りきったロシェット選手(提供:アフロスポーツ)

それぞれ、胸に秘めた思いを演技に託したオリンピック。悲喜こもごもの涙が流れました。目標に向けて努力し、この日出せる力は出しきったはずです。これからの4年間に、そして次の人生のために、自分自身を成長させる場であったことを願ってやみません。 (JOC広報チーム)

2010/02/26

思い思いのオリンピック。悔しさは4年後に〜ノルディック複合 ラージヒル個人 決勝

文:折山淑美

2月25日のノルディック複合ラージヒル個人。雨交じりの雪と強い追い風の影響でジャンプが途中で打ち切られ、時間を置いて1番からの再スタート。その幸運を日本勢で唯一活かしたのが、若手の渡部暁斗だった。

中止になった回で81.5mだった彼は、やり直しのジャンプでは125.0mまで飛距離を伸ばした。ジャンプ自体も、ここしばらくの中では上半身をあまり使わない、前に飛び出すジャンプになっていた。

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125.0mのジャンプで9位につけた渡部選手(写真提供:AP/アフロ)

「ラッキーでした。1本目があんなジャンプだったから、やり直しでは普通に飛んで、あれより距離を出せばいいだろうと考えただけでした。無欲でいけたから、いい動きができたんでしょうね」

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2010/02/25

女子フィギュアスケート最後の調整、隠れた火花を散らす

女子フィギュアスケートのショートプログラム(SP)とフリースケーティング(FS)のなか日となる24日、公開練習が、試合会場のパシフィックコロシアムで行われました。1枚30ドル、約1万枚のチケットは、当日券を含め完売。練習だというのに国旗や垂れ幕が会場の360度を埋め尽くし、注目度の高さが伝わってきます。

Mao コーチと話し合う浅田選手(提供:アフロスポーツ)

 公式練習は、試合と同じ6人ずつにグループ分けされ、40分間練習。本番どおり11回、曲がかかります。練習中のルールは、まず曲がかかっている選手が優先で、ほかの選手は気を使って避けます。次にスピン中の人が優先。スピン中の人はすぐに止まって避けることができないからです。そしてジャンプの助走が重なってしまった場合は先に助走に入った人が優先で、ステップやスパイラルは人の合間を見つけて行うのがマナー。そんな暗黙の了解のなかで、メダルを争う選手たちが、最後の調整を行うのです。お互いの場所を譲り合いながらも、静かにライバル心を燃やす――。公式練習には、そんな隠れた火花が散っています。

やはり一番の注目となったのは、上位6人のグループ。浅田真央、安藤美姫、キム・ヨナ、ジョアニー・ロシェット、レイチェル・フラット、長洲未来の6選手が同時に氷に降り立つと、会場に緊張感がピンと張り詰めます。翌日の試合に向けてチェックに来ているジャッジもいますから、練習でのアピールも大切です。

Yuna調整するキム選手(提供:アフロスポーツ)

6人同時に滑っていると、それぞれのスケーティングの違いが良く分かります。スピード感抜群のキム選手と、ジャンプの軸の細さで群を抜く浅田選手に、観客の視線は集中。キム選手が3回転+3回転ジャンプを決めて拍手を受けると、浅田選手もトリプルアクセル(3回転半)を披露。どちらも引けをとらない集中力で、練習をこなします。

Mao2ジャンプをこなす浅田選手(提供:アフロスポーツ)

安藤選手は、3回転+2回転や、ダブルアクセル+2回転+2回転など様々なジャンプを練習し、全体的な出来上がりを重視している様子。ロシェット選手も、すべての種類のジャンプを練習し、やはりノーミスの演技を目指していることが伺えます。このショートプログラムのトップ4人は、自分の曲かけでは、ジャンプを抜かしてスピンとスパイラル、ステップを確認。演技の流れや氷の感触を確かめた様子でした。

Miki 氷上でストレッチする安藤選手(提供:アフロスポーツ)

逆に、「調整」ではなく「挑戦」であるフラット選手と長洲選手は、練習といえども手を抜きません。曲かけでも、すべてのジャンプを実際に入れて本番どおりの演技を披露。特に長洲選手は本番用の衣装で練習し、その気合をジャッジにアピールしました。

およそ40分間におよぶ練習を終えると、氷から上がる前には、演技終了後と同じように、会場の4方向にバレエのようにひざを曲げてお辞儀をします。野球ではグラウンドに、柔道では道場に一礼をして去りますが、フィギュアスケートはあくまでも観客に“お見せする”競技。練習後も、観客にお辞儀をするのです! 美しさの中に戦いの炎が揺れるフィギュアスケート。決戦は25日(日本時間26日)です。 (JOC広報チーム)

Ro氷の感触を確かめるロシェット選手(提供:アフロスポーツ)

2010/02/25

ブルガリアNOC、オーストラリアNOCとパートナーシップ協定を締結

JOC(日本オリンピック委員会)は、バンクーバーオリンピックの期間中に、ブルガリアオリンピック委員会(NOC)とオーストラリアNOCと、それぞれパートナーシップ協定を締結しました。

Aflo0006kd_20100222_1238ブルガリアNOCと協定を締結(提供:アフロスポーツ)

ブルガリアNOCとの協定調印式は2月22日、バンクーバー市内のジャパンハウスで行われ、JOCの竹田恆和会長とブルガリアNOCのステフカ・コスタディノワ会長が署名しました。コスタディノワ会長はアトランタオリンピック陸上競技女子走高跳の金メダリスト。また2m9cmの世界記録はいまだに破られていません。

協定では選手強化で協力することや、スポーツ医・科学などの情報交換を行う事、またトレーニングや指導の相互の受け入れることなどを定めています。具体的には、東京の「味の素ナショナルトレーニングセンター」にブルガリアの選手を受け入れることや、ブルガリアが得意とする新体操などの競技で日本選手の指導を行うことなどが話し合われました。

Aflo0006kd_20100222_1235コスタディノワ会長と竹田会長(提供:アフロスポーツ)

一方、オーストラリアNOCとの協定調印式も24日、ジャパンハウスで行われました。オーストラリア側からはジョン・コーツ会長の他、クレイグ・フィリップ専務理事、それに競泳1500mの世界記録保持者のグラント・ハケット氏などが出席。日本側は竹田会長、水野正人副会長、上村春樹選手強化本部長、橋本聖子日本選手団団長らが出席しました。

Aflo0006kd_20100221_0072 オーストラリアNOCと協定を締結(提供:アフロスポーツ)

協定の内容はブルガリアNOCとの協定と同様ですが、両国の競技団体の交流や、NOC職員の交換などについても視野に入れています。また、オーストラリアは同じ時差帯にありながら冬季競技の練習に適した場所が少ないため、日本にある施設を使っての練習などで協力が進む事も期待されています。

Aflo0006kd_20100221_0047コーツ会長と竹田会長(提供:アフロスポーツ)

2012年ロンドンオリンピック、2014年ソチ冬季オリンピックへ向け、日本に力強い協力国が2国も増えました。選手強化、そしてサポートする職員やコーチ陣の体制強化へ、いい契機となりそうです。 (JOC広報チーム)

2010/02/25

女子フィギュアスケート、3選手ともメダル圏内で発進

待ちに待った女子フィギュアスケート、決戦の火蓋が23日夜(日本時間24日)、切られました。浅田真央選手はトリプルアクセルを成功させ2位、安藤美姫選手は4位、鈴木明子選手は11位と、それぞれ上位での発進。多くの選手がノーミスの素晴らしい演技で、会場に詰め掛けた多くのファンが、何度もスタンディングオベーションを送る夜となりました。

Aflo_uhwb000438 トリプルアクセルを成功させ笑顔の浅田選手(提供:アフロスポーツ)

出場したなかで、3枠の出場枠を獲得しているのは日本のみ。その3選手も、07年世界女王の安藤選手、08年世界女王の浅田選手、09年グランプリファイナル3位の鈴木選手と、世界の表彰台経験者ばかりです。誰もがメダルに絡む選手とあって、会場のどこを見回しても、日の丸が揺れています。

日本人一番手となったのは、浅田選手。今季前半戦は、決め技のトリプルアクセルが決まらず、長いトンネルを抜け出てのオリンピック。特にショートプログラムでのトリプルアクセル(3回転半)は、今季からの挑戦ですがまだ成功がありません。決まれば、オリンピックでは女子初の快挙です。

Aflo_uhwb000434 笑顔の浅田選手(提供:アフロスポーツ)

世界が注目するなか、緊張の一瞬がスタート。なめらかな滑り出しで、冒頭のトリプルアクセル+2回転ジャンプを流れるように決めます。回転は十分。続くジャンプが決まると、最後までこぼれるような笑顔を振りまきながら、丁寧にプログラムをこなしました。終わった瞬間、右手を胸にあてて、ホッとした様子。73.78の高得点には、一瞬驚いた表情をしたあと満面の笑みを浮かべました。

続いて登場したのは、キム・ヨナ選手(韓国)。キム選手は、フィギュアスケートの地盤がなかった韓国で、唯一のトップスケーター。07年からはカナダに拠点を移し、ブライアン・オーサーコーチと振付師のデイビット・ウィルソン氏のもと、演技力とスケーティングを磨いてきました。韓国全国民の期待を一身に背負うプレッシャーは、計り知れないものがあります。

しかしキム選手は、冒頭で、スピードと高さのある3回転+3回転の連続ジャンプをビシッと決めると、続く3回転ジャンプも成功。一瞬、演技の妖艶な顔が緩み、笑顔が見えます。ボンドガールになりきった艶やかさとキレのある演技で、会場の観客を虜にすると、自己最高得点の78.5点で首位に躍り出ました。終わった瞬間は満足げな表情で、右手で小さくガッツポーズ。昨季女王のプライドを感じさせました。

Aflo_uhwb000417 演技力が光ったキム選手(提供:アフロスポーツ)

鈴木選手は、この2人の白熱の戦いの直後と、少し難しい順番。いつもはミスをしない冒頭のジャンプで手を着いてしまいますが、そこから切り替えられるのが鈴木選手の強いところ。力強いストレートレインステップは、キム選手にも劣らないスピードと情感があふれていました。結果は61.0211位発進でしたが、4位から11位までは3.74点差の僅差の戦い。フリースケーティングへつながる演技となりました。

Aflo_uhwb000367 力強いステップをみせた鈴木選手(提供:アフロスポーツ)

この日一番のスタンディングオベーションを受けたのは、地元カナダのジョアニー・ロシェト選手でした。試合2日前に母親が急死する失意のなか、出場を決めたロシェット選手。力強いタンゴには、母親への思いが込められていたのでしょうか。ノーミスの素晴らしい演技を終えた瞬間、こらえていた涙が溢れ出ました。観客は総立ち。ロシェット選手の精神力への感動と、悲しみとで、多くの人が目に涙を浮かべ割れるような拍手を送りました。

Aflo_owda274058 演技を終えて涙があふれるロシェット選手(提供:アフロスポーツ)

安藤選手は全30人の選手の最終滑走。曲は、亡き父と祖母に捧げる「レクイエム」。4年前のオリンピックでは、記者会見で父親への思いを聞かれ泣いてしまった安藤選手ですが、今回は「天にささげる気持ちで」と、精神的な成長を見せます。3回転+3回転ジャンプに挑戦しますが、惜しくも3回転+2回転判定。最後のステップは情感があふれ、身体を大きく使った迫真の演技。演技面のプログラムコンポーネンツの評価が高く、ジャンプミスをカバーするかたちで4位発進となりました。

Aflo_waha013008 難度の高いジャンプに挑戦した安藤選手(提供:アフロスポーツ)

日本3選手とも、自分の力を発揮しフリースケーティングへつなげました。キム選手と5点差以内で、金メダルへの可能性を十分に残した浅田選手。フリースケーティングの「鐘」はジャッジの評価も高く、その差は十分に埋めることができます。メダル圏内につけた安藤選手も、大人の女性らしい演技力が光る「ROME」は逆転のカードになりえます。そして鈴木選手は得意の「ウエストサイドストーリー」。それぞれの思いを胸に、フリースケーティングに挑みます! (JOC広報チーム)

2010/02/24

6位入賞も、さらなる強化で世界レベルへ〜ノルディック複合 ラージヒル団体 決勝

文:松原孝臣

復活はならなかった。

23日に行なわれた、ノルディック複合ラージヒル団体。日本は、昨年2月18日〜3月1日にチェコ・リベレツで行われた世界選手権で14年ぶりの金メダルを獲得。今大会もその再現を目指したが6位に終わり、1994年リレハンメル大会以来、16年ぶりのメダル獲得はならなかった。

出場したのは、高橋大斗、渡部暁斗、小林範仁、加藤大平。

前半のジャンプは高橋の136.5mの大ジャンプなどで4位につけ、まずまず好位置につける。

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3回目のオリンピック出場を果たした高橋選手が、
チーム最長の136.5mをマーク(写真提供:共同通信)

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2010/02/24

バンクーバー晴天! 空からサイプレスマウンテンを撮影

バンクーバー冬季オリンピックもいよいよ終盤戦。バンクーバーは連日晴天に恵まれ、雲に覆われていたサイプレスマウンテンも顔を現しています。そこで、バンクーバーオリンピックの会場となるバンクーバーの町並みを、水上飛行機で空から撮影してきました!

バンクーバーの中心街ダウンタウンの北側には、バラード入り江が広がります。私たちJOC広報チームをはじめメディアの方々が仕事をする「カナダプレイス」と「バンクーバーコンベンションセンター」も、このバラード入り江に面しています。バラード入り江から、水上飛行機が激しい爆音と水しぶきをあげなから離陸していく姿は、異国情緒たっぷり。今回はこの水上飛行機の30分遊覧飛行で、オリンピックの会場となる山や町を上空から撮影してきました。

出発してすぐに目に入るのは、スキーフリースタイルとスノーボードの会場となっているサイプレスマウンテン。雪不足のため、雪を運んでコースを作ったとのことですが、たしかに山肌はあらわで、モーグルコースだけが雪に覆われています。例年はこの山の中腹くらいまで真っ白になるとのことです。

Cypress_1 手前にある黒い山がサイプレス。写真中央左上のわずかに白い部分が競技会場

Cypress_2 競技会場を拡大。モーグルコースの形が見える

さらに進むと、サイプレスマウンテンで隠れていた、北部の山脈が見えてきます。スキーやリュージュ、バイアスロンなどの競技が行われているウィスラーもこの山脈のなかのひとつ。取材の時にはバスで片道2時間半かかるウィスラーが、遠くに白く浮かび上がり、いまこの瞬間にも活躍している選手たちの顔が浮かんできます。

一方、町を振り返ると、太平洋に突き出たブリティッシュコロンビア州立大学の巨大な緑が広がります。この大学の敷地内に、女子アイスホッケーの会場、UBCサンダーバードアリーナがあります。日本は今回惜しくも出場を逃しましたが、年々強くなっている日本女子アイスホッケーチームにはぜひ4年後のソチオリンピックで活躍してほしいですね。

次に見えるのは、ダウンタウンエリアとバンクーバー中央エリアをつなぐ2つの大きな橋。橋の右奥に見えるのが、日本女子カーリングチームが熱戦を演じた「バンクーバーオリンピックセンター」です!

Curling1 右奥のビルの後ろに見えるのがカーリング会場

 

ダウンタウンの中央に見える大きな通りはジョージアストリート。そのやや右側に見える高いビルが、JOCバンクーバー本部(ジャパンハウス)が置かれているエンパイアランドマークホテルです。ここでは、選手の会見やレセプションが行われます。

少し左を見ると、バラード入り江に面する「カナダプレイス」と「エキシビションセンター」が再び見えてきました。JOC広報チームは、三角の帆が印象的な「カナダプレイス」内で仕事をしています。そして、カナダプレイスの奥に見える白く丸いドームが、「BCプレイス」。こちらは開閉会式とメダルセレモニーの会場です。その少し左にある丸い建物が1986年のバンクーバー万博で作られた「サイエンスセンター」。「サイエンスセンター」の右側、NOCの国旗が入り江に面して並んでいるのが、日本選手団たちが生活する「バンクーバー選手村」です!

Minato バラード入江の上空かから。右手の突き出た岬がメディアセンター、中央のビルの陰に見えるドームがBCプレイス、画面左端が選手村。

Bc_sensyu BCプレイスと選手村を拡大

Sensyu さらに選手村を拡大。入り江の奥、画面中央にNOCの旗がはためいているのが見える

およそ30分にわたるバンクーバーの空の旅。選手たちが活躍する各地の会場や選手村を一気に見ることが出来る、贅沢な時間です。いつもは会場で声援を送る私たちですが、今回は、選手たちがここ一番で力を発揮できるよう、空からエールを送ってきました!(JOC広報チーム)

Japanhouse_2画面中央を縦に走る太い道がグランビルストリート

Icehockey巨大な緑に囲まれるブリティッシュコロンビア州立大学

Whistler遠い白い山並みが、ウィスラーを含む連峰

Curling 上空から見たバンクーバー中心街

2010/02/23

オリンピックの楽しみピンバッジトレーディング

文:高樹ミナ

オリンピックに来ると楽しみなのがピンバッジトレーディングです。オリンピックでは何種類ものピンバッジがオフィシャルグッズとして売られていて、どれも趣向をこらしたユニークなものばかり。開催地の特色やマスコットキャラクター、競技の特徴などがいかされていて、種類の豊富さに驚きます。



そのピンバッジを交換し合うのがピンバッジトレーディング。ピンバッジを集めている者同士が、お互いのコレクションの中から欲しいものを見つけて交渉します。一般の人々の間でもトレーディングが行われますが、より豊富な品揃えをほこるのがピンバッジトレーダー。ここバンクーバーでもたくさんのトレーダーたちが街の中で自慢のコレクションを広げ、ピンバッジファンを引き寄せています。

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大人気のピンバッジトレーディングには、大人から子供まで、多くの人が集まります

ラインナップは最新のバンクーバーオリンピックはもちろん、いまでは基本的に手に入らない過去の大会のピンバッジまで、実にさまざま。中でも非売品は貴重で、大会組織委員会や各国の競技団体、テレビ局や大会スポンサーなどが出している特別なものは目利きのファンに人気です。これらのピンバッジと交換してもらうには、その価値に見合ったピンバッジでなければ成立しません。

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バンクーバー日本代表選手団のピンバッジを発見!

手持ちのコレクションは手放したくないけど、珍しいピンバッジが欲しいという場合、頼りになるのが交換も販売もしているトレーダーです。価格は$5〜$10(約425〜850円)が中心。オフィシャルに売られているバンクーバーオリンピックのピンバッジが$10(約850円)前後ですから、手に入れるのが難しいお宝ピンバッジなどは、お買い得といえるでしょう。中にはFIFAワールドカップやNHLなど、オリンピック以外のピンバッジもあり、サッカーファンやホッケーファンも目の色を変えています。

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洋服につけたピンバッジを自慢げに見せてくれた、コレクターの男性

ピンバッジトレーディングは、いかに珍しいピンバッジを手に入れ、自身のコレクションを充実させるかが目的ですが、同時に、同じ趣味を持つ、さまざまな国の人々とのコミュニケーションに面白さがあります。

2010/02/23

ジャンプ団体、アンカー葛西が140mの大飛躍で5位入賞

ジャンプの最終種目となるラージヒル団体が22日、ウィスラーのオリンピックパークで開かれました。日本は、伊東大貴、竹内択、栃本翔平、葛西紀明の4選手が出場。全選手が、1本目よりも2本目で飛距離を伸ばすチームワークで、5位入賞となりました。

Kasai 力を出し切った葛西選手(提供:アフロスポーツ)

ジャンプ競技は、着地地点を囲むように観客が下から選手を見守ります。山の上から飛び立った選手が、だんだん自分のほうに近づいてきて、目の前でバーンッと音を立てて着地! 着地した時のスピードは時速9395kmですから、ものすごい勢いで走り去っていきます。ジャンプという名の通り“飛ぶ”競技ですが、見た目は、猛スピードで落下してくるといった感じです。選手と山が一体化する雄大さが見所でしょう。

試合会場となったオリンピックパークは、バンクーバーからバスを乗り継ぎ約4時間。決して気軽に応援に来られる場所ではありませんが、なんとたくさんの日の丸が会場のあちこちで揺れています。ジャンプ台の上から観客を見渡す選手からも、きっとその日の丸は白い雪山に映えていたはずです。

Totimoto_jump 雄大な自然と一体化する栃本選手(提供:アフロスポーツ)

日本は、1本目で伊東、竹内、栃本の3選手とも120m台と振るわず、葛西選手のみが133.5mでアンカーの役目を果たします。オーストリア、ドイツが一歩リードし、ノルウェー、フィンランドに続き日本は5位。3位争いに加わっての折り返し。葛西選手の130m超のジャンプには、海外のファンからも「ヒュー」と口笛が鳴りました。

Itou 伊東選手(提供:アフロスポーツ)

Takeuti 竹内選手(提供:アフロスポーツ)

2本目は、4人それぞれの男気を見せました。伊東選手は133.5m、竹内選手は129.5m、栃本選手は132mと、1本目より距離を伸ばし、アンカーの葛西選手につなぎます。092月のノルディックスキー世界選手権ジャンプ団体で3位となった結束力がよみがえります。最終ジャンパーの葛西選手が飛ぶ時点で、3位に20.7点差の864.2点で、5位。葛西選手が140m台、34位の国が130m程度に留まれば、逆転の3位もありうるという状況でした。

そして37歳、葛西選手が見せたのは、140mの大ジャンプ。総合1007.7点と1000点台に乗せ、メダルへの夢をつなぎます。しかし、34位のフィンランドとノルウェーも健闘し、日本は5位に留まりました。葛西選手の140mはこの日、全選手のなかで3位となる大ジャンプ。「カミカゼ・カサイ」の意地を見せました。

惜しくも5位となった日本。しかし大きなミスなく4人がまとまった結果ともいえるでしょう。24歳の伊東、22歳の竹内、20歳の栃本の若手3選手は、いまなお世界と肩を並べる37歳の葛西選手の活躍に、何かを感じ取りソチオリンピックへとつなげてほしいと願ってやみません。(JOC広報チーム)

Syuugou 5位入賞となった4選手(提供:アフロスポーツ)

2010/02/23

レセプションに約350人が参加、交流を深める

バンクーバーのエンパイアランドマークホテルに設置しているJOCバンクーバー本部(ジャパンハウス)で2月21日、JOC・日本代表選手団・在バンクーバー総領事館の共催によるレセプションが開かれました。IOCメンバーや国際競技連盟、NOC、スポンサーなど約350人が出席。日本代表選手団36人も出席し、盛大なレセプションとなりました。

Anton アントン・ヘーシンクIOC委員を囲んで

竹田恆和JOC会長は、「皆様の声援のお陰で今までで3つのメダル、15の入賞を果たすことができました。ありがとうございます」とあいさつ。Zaiquing Yu IOC副会長からは「日本の選手団がこのバンクーバーでさらに活躍できることをお祈り申し上げます」と激励をいただきました。

まだ橋本聖子団長は「後半戦にむけ全力を尽くしたい」と話し、3人のメダリストを紹介。長島圭一郎選手は「皆様の声援のお陰でメダルが獲れました。ありがとうございます」、加藤条治選手は「銅メダルには満足していませんが、皆様のお陰でメダルを獲れたことを日本代表選手団として誇りに思います」、橋大輔選手は「応援ありがとうございます。出来には満足していませんが、日本に銅メダルを持って帰れることを嬉しく思います」と、それぞれ話しました。

Medalist 橋本団長がメダリストを紹介

続いて、Zaiquing Yu IOC副会長を始め、橋本団長、竹田会長、伊藤秀樹バンクーバー総領事、水野正人JOC副会長、市原則之バンクーバー本部長の6人が、「よいしょ」の掛け声で、鏡割り。続いて、伊藤総領事らによる乾杯の音頭が取られました。

Kagamiwari 鏡割り

会場では、お寿司やおでん、お蕎麦といった和食を中心とした料理と飲み物が振舞われました。みなさん、メダリストと写真を撮ったり試合の話を聞いたりするなど、和やかなムードのなか、歓談のひとときを過ごしていました。

Img_2850 選手を囲んでの記念撮影

Img_3118 バンクーバーの日本人会の方々が作った千羽鶴を眺めて感心!

Img_3125 千羽鶴を作っていただいたメンバーと記念撮影

最後に水野副会長が「まだ大会は続きます。暖かいご声援をよろしくお願いいたします」とあいさつ。選手の背中を押してくれる、地元バンクーバーでの応援に感謝し、残る大会へのチームジャパンの団結を誓いました。(JOC広報チーム)

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