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2010/08/31

橋大輔選手「セカンドキャリアのステップ」プロデューサーに挑戦

トリノ冬季オリンピックのフィギュアスケートで金メダルに輝いた荒川静香さんが、引退後のセカンドキャリアとして新しく切り開いているアイスショー・プロデューサーの道。年に1回、自身が企画運営するアイスショー「フレンズオアンアイス」を開催し、単なるプロスケーターとは違うキャリアを模索しています。その5回目となる「2010フレンズオンアイス」で荒川さんは、「橋大輔選手のセカンドキャリアのステップに」と、一部のプログラムのプロデュースを橋選手に任せました。

Takahashi1グループナンバーをプロデュースした橋選手

荒川さんが後輩のセカンドキャリアについて考えるのは、フィギュアスケート界の厳しい現状が背景にあります。引退後にスケートに関わるならば、インストラクターやプロスケーターが一般的ですが、全国のスケート場不足のために、インストラクターの枠はどこも満員。プロスケーターも一部の人気選手で占められてしまいがちで、振付師やショー企画など、新しい視野でのセカンドキャリアを拡げていくことが急務になっているのです。

荒川さんは引退後、「自分のお世話になった人に感謝するためのアイスショーを作りたい」と、「フレンズオンアイス2006」を企画。自身でショーを手掛ける面白さに魅入られ、子供たちと滑るプログラムやなど、毎年様々な企画に挑戦してきました。そして今年は、子供の頃から親しくしていたスケーターの橋選手に対して、「現役のうちに、また違った視点でスケートを見られるようなチャンスをあげたい。スケーターだけでなく、見る人や支える側の気持ちも知ることができる」と考え、プロデューサーに指名したのです。

Arakawa1後輩にセカンドキャリアを考える機会を与えたいという荒川さん(右)

春先に依頼を受けた橋選手は、男子のグループナンバーにしようと決定。「気軽に引き受けてしまったけど、実際にやろうとすると全然アイデアが出なくって、すごく焦りました。結局、自分がヒップホップを習っていたダンスの先生に振り付けの一部を依頼して、それを氷の上でカッコよく再現できるよう工夫しました」と振り返ります。

小塚崇彦選手や本田武史さん、エバン・ライサチェク選手など6人のメンバーは決まりましたが、実際にメンバーが集まって練習できるのは本番直前の2日間のみ。「すごく覚えるのに苦労するだろうと思ったけど、みんなが文句を言わずに一生懸命覚えてくれました。『難しくてみんなゴメン』なんて思いながら、演技を教えたり、指示を出していました。まとめる役って難しいですね」と橋選手。本番までには、アップテンポなヒップホップやロックにあわせて、6人のトップスケーターが激しく踊るナンバーに仕上がりました。

Takahashi2ヒップホップに乗って踊る橋選手

荒川さんは「橋選手は、『ヒップホップをやりたい』とか『男子グループでやりたい』とか自らアイデアが出てきて、みんなをうまくまとめていました。人を引っ張っていくようなセンスがあるんだな、ということがプロデューサーを頼んで分かったので、このセンスを次のセカンドキャリアに繋げてほしいですね」と感心していました。

橋選手は、引退後のことはまだ決めていませんが「昨年までは、引退後はスケートから離れようと思っていましたが、多くの人にお世話になってオリンピックで頑張れたので、スケートで恩返ししたいと思うようになったところでした。人生に役立つ経験を与えてくださった荒川さんに感謝ですね」と照れながら、2連覇を狙う2011年・世界選手権前のオフシーズンのアイスショーを楽しんでいました。

Aflo_jyfa061991 自身のショートプログラムも披露した橋選手

(写真:アフロスポーツ)

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