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東日本大震災復興支援 JOC「がんばれ!ニッポン!」プロジェクト

1.視察を終えて

『やっぱりスポーツが大好きなので、そんな自分にとってオリンピックはすごいあこがれの大会でずっと出られることを夢みてきました。そんな大会に行けるとなって、もう気がおかしくなってしまいそうでした。
でも、被災地の代表として恥ずかしくないように、たくさん学び、勉強して来ることができました。自分の競技の事、強い選手に必要な事、書ききれなかった事、たくさん学び自分を高め成長できたと思います。
今回のような事は、もう自分には一生ない経験、一生忘れない経験になりました。その経験を自分のため、人のために、しっかり生かしていきたいです』


『出発式では、部屋の中にいる方々を見て、このプロジェクトは本当にたくさんの方々の協力で実現したプロジェクトなのだとあらためて実感しました』


『今回の視察に参加して、「JAPAN」のウェアを着た瞬間、日本代表という重みを感じ、きちんとした態度で過ごさなければいけないと強く自覚しました。
オリンピアンの講演では、「本番で緊張しないのはおかしい。自分はその緊張をパワーにしている。」と話していました。自分は本番で緊張しすぎて自分の滑りができなくなる時があるので、その緊張を恐れずパワーに変えていきたいです。
国や言葉が違っていてもスポーツは世界共通に戦えるということと、日本人は体格が外国人より小さくても高い技術で十分戦えるということを学んだので、世界を目指している中学生に伝えたいと思います』


『開会式では会場の一体感がすごくて、なんだか世界の人々と繋がった気がしました。日本選手団が一番輝いて見えました。聖火の火が灯されたときは、ユースオリンピックが本当に始まったんだという実感がわきました。
世界を自分の目で見て来て、世界というものが自分の中で変わりました。思っていた以上に世界の壁は厚く、それくらい努力しなければ行くことのできない舞台だということを改めて強く実感しました。
文化教育プログラムでは元オリンピック選手の人の話を聞きました。オリンピックに出た人達は皆、人一倍努力をしているということがわかったし、なにより一番大事なことは自分の可能性を信じることだということが強く心に響きました。
それと同時に戦うことだけではなく、世界との繋がりも大切にしていかなくてはならないことを学びました』


『帰ってきて感じたことは、ユースオリンピックでは世界の国旗が並んでおり、言葉も通じ合わないけれど、スポーツによって世界の代表選手が集って開催されていることをあらためて素晴らしいことだと実感しました。
どの会場でも世界各国の選手と応援団がいて、そして笑顔がありました。スポーツは人に勇気、感動を与え、そして健康も、また、平和をもたらすものだと実感しました。私もこのスポーツの素晴らしさをみんなに伝えていきたいです』


『自分と年齢が少ししか変わらない選手たちを間近で見ることができ、自分の気持ちも少しずつ変わってきて、自分はこれじゃダメなんだ、もっと努力しないといけないんだと思い、この旅の何もかもが自分にとってプラスになりました。
同じようにつらい思いをした仲間と一緒に過ごすことで気持ちを新たにし、きっと一生の思い出になると思います。
また、お互いに高め合って、いつかきっと“オリンピック”という場で会えることを楽しみにしています。これからは、新たに目標ができたので、つらいときはメンバーや楽しかったことを思い出し、頑張り上を目指したいと思います』


『私は、震災後しばらくは近くの避難所へ炊き出しのお手伝いに行ったり、放射能の情報に耳を傾けながら食料の買出しに出かけるなど自分の生活に精一杯で、アイスホッケーを頑張る気持ちの余裕がありませんでした。また練習場所も被災したためリンクは長く休業し、練習すらできませんでしたが、まさか自分が選ばれるとは思っていませんでした。
世界レベルのスポーツの祭典に同行できたのはすべてが夢のようで、本当にあっという間に過ぎ去って行ってしまいました。
今回の視察で、自分が幼稚園の頃から続けてきたアイスホッケーがこれほどまで現地の人々を元気にしたり、また自分自身も生まれ変わった気持ちになるほどの力をもらったことに驚いています。
東日本大震災で怖い経験をした被災地「東北」から遠く離れたオーストリアで相反する貴重な経験をしたことは、自分の思い出に深く刻まれ、そのうち化学反応を起こして、これからの競技人生に必要な「諦めないこと」という強い気持ちを植え付けてくれたと思います』


『出発式での橋本団長の言葉の中で「いかなる理由であれ、日本代表のユニフォームを身に付けたら、代表にふさわしい行動をするように…」という挨拶は、僕にとって身が引き締まる思いでした。これは、自分自身の未来のためだけではなく、それも含めて、日本を背負ってユースオリンピックに行くメンバーに加わることだと、ウェアのJAPANの文字や日本国旗の日の丸を見て分かりました。
今回体験したことは、生涯のなかで一度体験できるかできないかぐらいの滅多にない体験でした。この体験を「楽しかった」「凄かった」などの感想では済まさず、現地で貰ったエネルギーをそのまま今後の自分の活動に生かさなければならないと思います。また、IOCや橋本団長が僕たち視察団に今後期待することは、ディプロマに記載されているように、オリンピズム、文化交流を推進することだと僕は思います。今回体験したことをスポーツを続ける仲間たち、後輩たちにいかに伝えるかが僕の課題だと思います。そのためには、僕がこの視察団での体験を伝えられるような、しっかりとした大人にならなければならないと思います』


『今回このような経験をさせていただいたので、見たことや、良いところなどを真似して、自分のできてない部分をできるようにしたいです。そして、今後の生活などにも生かせたらいいなと思っています』


『今回の経験を今後は自分の滑りにいかしたいと思いました』


『今回の体験で、「一三人の仲間」「色々な人たちに支えられて自分が生きているということ」「チャレンジする」「努力する」という僕の中での意識の変化が大きな宝物になりました』