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2015.08.25 震災復興支援

伊藤華英さんらが参加 「オリンピックデー・フェスタ in いしのまき」レポート

伊藤華英さんらが参加 「オリンピックデー・フェスタ in いしのまき」レポート
オリンピックデー・フェスタ in いしのまき(写真:アフロスポーツ)
伊藤華英さんらが参加 「オリンピックデー・フェスタ in いしのまき」レポート
手つなぎ鬼で参加者と触れ合う黒岩さん(写真:アフロスポーツ)

 日本オリンピック委員会(JOC)は8月8日、宮城県石巻市の石巻総合体育館で「オリンピックデー・フェスタ in いしのまき」を開催しました。

 オリンピックデー・フェスタは、東日本大震災復興支援JOC「がんばれ!ニッポン!」プロジェクトの一環として、「スポーツから生まれる、笑顔がある。」をスローガンに、オリンピアンやアスリートがスポーツを通じて被災地の皆様とのふれあい活動を行うイベントです。

 参加オリンピアンは、競泳の伊藤華英さん(2008年北京オリンピック8位入賞、2012年ロンドンオリンピック7位入賞)、バレーボールの大山加奈さん(2004年アテネオリンピック5位入賞)、齋藤信治さん(2008年北京オリンピック出場)、体操の新竹優子さん(2008年北京オリンピック5位入賞、2012年ロンドンオリンピック8位入賞)、スピードスケートの黒岩敏幸さん(1992年アルベールビルオリンピック銀メダル、1994年リレハンメルオリンピック出場、1998年長野オリンピック出場)の5人。石巻市民の100人の皆さんと、運動会形式のスポーツプログラムでふれあいました。

伊藤華英さんらが参加 「オリンピックデー・フェスタ in いしのまき」レポート
ボール運びに取り組む大山さんと参加者のみなさん(写真:アフロスポーツ)
伊藤華英さんらが参加 「オリンピックデー・フェスタ in いしのまき」レポート
バレーボール講師を務めた齋藤さん(写真:アフロスポーツ)

 今回のオリンピックデー・フェスタは、NPO法人石巻体育協会主催事業である「平成27年度いしのまき市民スポーツフェスタ」と同時に開催。開閉会式を合同で行い、オリンピアンは同イベントにゲストとして参加しました。

 開会式では、オリンピアンを代表して黒岩さんが、「震災から5年が経ちましたが復興がまだまだのところがあると思います。今日はスポーツで一緒に汗を流して復興につなげたい。そして石巻から日本の力を発信していってほしいです」とあいさつ。続いて、開催地代表の境直彦石巻市教育委員会教育長が「今日は存分にスポーツを体験できる機会を与えていただきました。健康増進につながるように、オリンピアンと一緒に汗をかき、頑張って思い出に残る1日にしましょう」と参加者に呼びかけました。

 オリンピアンはまず、「いしのまき市民スポーツフェスタ」のスポーツ教室に参加。バレーボールの大山さんと齋藤さんは講師としてバレーボール教室に、競泳の伊藤さんと体操の新竹さんはヨガ教室に、黒岩さんは合気道教室に参加しました。
 大山さんと齋藤さんのバレーボール教室には、バレーボールの経験者も未経験者も楽しそうに参加。特に経験者はオリンピアンに指導してもらえるとあって真剣そのもの。生き生きとした表情を見せていました。ヨガ教室、合気道教室に参加した3人のオリンピアンも、受講者のみなさんと笑顔で会話を交わしながら交流を深めていました。

伊藤華英さんらが参加 「オリンピックデー・フェスタ in いしのまき」レポート
子どもたちとしっかり手をつなぐ伊藤さん(写真:アフロスポーツ)
伊藤華英さんらが参加 「オリンピックデー・フェスタ in いしのまき」レポート
大玉転がしに挑む新竹さん(写真:アフロスポーツ)

 オリンピックデー・フェスタの運動会では、5人のオリンピアンが各チームリーダーとなり、「手つなぎ鬼」「大玉転がし」「ボール運び」の3種目を行いました。試合はどの種目もきん差の大接戦に。上位へ贈られるメダルを全チームが獲得するという、これまでにない結果が生まれ、体育館は最後まで熱気に包まれました。

 閉会セレモニーでは、伊藤さんがオリンピックデー・フェスタの聖火として各会場を巡る「つながる火」を紹介。オリンピアン全員からのあいさつで新竹さんは、「みんなが頑張ったからこそ自然と笑顔が生まれる、それがスポーツです。そして、やる、見る、応援する人が1つになることはスポーツの良いところです。これからもスポーツの力でみなさんが笑顔になれることをやっていきたいです」と話し、黒岩さんは「熱い汗と、熱い思い出ができました。石巻からスポーツの力を発信していきたいです」と締めくくりました。

 退場時の見送りハイタッチを前に、司会者から黒岩さんがアルベールビルオリンピックの銀メダルを持参していることが告げられると、会場からは大歓声。参加者のみなさんはとてもうれしそうにメダルに触り、笑顔で会場をあとにしました。

 オリンピアン5人はスポーツフェスタ終了後、被災地視察の一環として、日和山公園、門脇小学校付近の「がんばろう石巻」看板、復興まちづくり情報交流館、石巻総合運動公園の4カ所を訪問しました。バスでの移動の際には、阿部勝石巻市教育委員会体育振興課主査から、震災当時の話を伺いました。石巻市は東日本大震災でもっとも多くの被害があり、死者も3000人を超えた地域。オリンピアンは当時の被害状況を写真や現場から感じ取った様子で、絶対に忘れないことを誓っていました。

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